夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第四十四話 裏山の噂
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「行ってきます!」
美結花は塔子に言った。
「行ってらっしゃい。あら? 貴志君、なあに? その空の瓶……」
「学校で使うみたいですよ」
美結花はにこやかにフォローをした。
「そう……。今日は私たちは戻らないけれどちゃんと食べて戸締りしっかりね」
「おう、では行ってくる…いってきま~す」
夏目に化けた先生がにこやかに返事する。
「おい、先生。余計なことは話さずに相槌ですませてくれていいんだからな。変に目立つのを避けて話を聞いたら帰るぞ」
夏目が忠告する。
「うんうん。貴志が過ごしにくくなることは避けてよ? あ、小枝と彩だ。ちょっと話を聞いてくる。話を聞いたら林の所でいいのよね?」
「ああ。美結花も気を付けて」
「うん」
美結花は小枝と彩を見つけて彼女たちに駆け寄った。
「小枝、彩。おはよ~」
「おはよう。美結花」
「おはよう、昨日は大丈夫だった?」
二人とも気遣ってくれる。
「え、うん……。ちょっとまだ怠いからこの後帰る予定……」
嘘を言ってごまかす。
「え、大丈夫なの?」
「大丈夫……。それより昨日のオミバシラ様の話だけど……」
「ああ、興味あったんだ。まだ詳しくは聞けてないんだけど……。あ、噂をしていたのあの子たちだ。お~い」
小枝が手を振る。
「東川さんだ。何?」
「やっほ~。塾で会った以来かな? 何?」
肩で髪を切りそろえた少女と二つに結わえている少女の二人組だった。
「この子がさ。前に噂をしていたオミバシラ様について聞きたいんだって。何かないかな?」
「ああ。噂になっているものね……」
「夏目さんでも興味持っちゃうか~」
二人はうんうんと頷く。
そして話し始めた。
「学校には裏山があるじゃない?」
美結花は頷いた。確かにあった。
「いつからかは分からないんだけど昔からあの裏山のどこかにオミバシラ様っていうお化けの祠があるって噂なのよ」
「私も先輩から聞いたから本当かどうかは分からないけどね……」
二つ結びの方が付け足した。
(噂は真実を現していることもあるしな……。封印された妖の可能性もあるな……)
そんなことを考えた。
「最近その裏山を工事したじゃない? その時に何か大きな石のようなものを割ってしまったらしくって……」
髪を肩で切りそろえた子が言った。
「へえ~。何か出てきそうだね」
小枝がそんな感想を漏らす。
「石を割って出てくるって確かにありがちだけどさ。ちょっと短絡的じゃない?」
彩は現実的だ。
「まあそうなんだけど怖がっている子たちもいるのよ」
「噂なんて無責任に蔓延るし、こういうの好きな子たちもいるからね。どう? 参考になった?」
二つ結びの子が訊いた。
「うん。ありがとう。参考になったよ……」
美結花はお礼を言った。
(その工事の時にオミバシラが出てきた可能性は高いな……)
「いえいえ、夏目さんと話せてよかったよ。じゃあ私たちはいくね~」
「二人ともまたね~」
二人組は挨拶をして去っていく。
「噂なんてこういうところから広がるもんだしね~」
「でも真実を含んでいることもあるかもしれないよ? ね、美結花?」
「う、うん……」
小枝の言葉に美結花は頷くしかできなかった。確かに今回は真実を含んでいるように思えたからだった。
美結花は塔子に言った。
「行ってらっしゃい。あら? 貴志君、なあに? その空の瓶……」
「学校で使うみたいですよ」
美結花はにこやかにフォローをした。
「そう……。今日は私たちは戻らないけれどちゃんと食べて戸締りしっかりね」
「おう、では行ってくる…いってきま~す」
夏目に化けた先生がにこやかに返事する。
「おい、先生。余計なことは話さずに相槌ですませてくれていいんだからな。変に目立つのを避けて話を聞いたら帰るぞ」
夏目が忠告する。
「うんうん。貴志が過ごしにくくなることは避けてよ? あ、小枝と彩だ。ちょっと話を聞いてくる。話を聞いたら林の所でいいのよね?」
「ああ。美結花も気を付けて」
「うん」
美結花は小枝と彩を見つけて彼女たちに駆け寄った。
「小枝、彩。おはよ~」
「おはよう。美結花」
「おはよう、昨日は大丈夫だった?」
二人とも気遣ってくれる。
「え、うん……。ちょっとまだ怠いからこの後帰る予定……」
嘘を言ってごまかす。
「え、大丈夫なの?」
「大丈夫……。それより昨日のオミバシラ様の話だけど……」
「ああ、興味あったんだ。まだ詳しくは聞けてないんだけど……。あ、噂をしていたのあの子たちだ。お~い」
小枝が手を振る。
「東川さんだ。何?」
「やっほ~。塾で会った以来かな? 何?」
肩で髪を切りそろえた少女と二つに結わえている少女の二人組だった。
「この子がさ。前に噂をしていたオミバシラ様について聞きたいんだって。何かないかな?」
「ああ。噂になっているものね……」
「夏目さんでも興味持っちゃうか~」
二人はうんうんと頷く。
そして話し始めた。
「学校には裏山があるじゃない?」
美結花は頷いた。確かにあった。
「いつからかは分からないんだけど昔からあの裏山のどこかにオミバシラ様っていうお化けの祠があるって噂なのよ」
「私も先輩から聞いたから本当かどうかは分からないけどね……」
二つ結びの方が付け足した。
(噂は真実を現していることもあるしな……。封印された妖の可能性もあるな……)
そんなことを考えた。
「最近その裏山を工事したじゃない? その時に何か大きな石のようなものを割ってしまったらしくって……」
髪を肩で切りそろえた子が言った。
「へえ~。何か出てきそうだね」
小枝がそんな感想を漏らす。
「石を割って出てくるって確かにありがちだけどさ。ちょっと短絡的じゃない?」
彩は現実的だ。
「まあそうなんだけど怖がっている子たちもいるのよ」
「噂なんて無責任に蔓延るし、こういうの好きな子たちもいるからね。どう? 参考になった?」
二つ結びの子が訊いた。
「うん。ありがとう。参考になったよ……」
美結花はお礼を言った。
(その工事の時にオミバシラが出てきた可能性は高いな……)
「いえいえ、夏目さんと話せてよかったよ。じゃあ私たちはいくね~」
「二人ともまたね~」
二人組は挨拶をして去っていく。
「噂なんてこういうところから広がるもんだしね~」
「でも真実を含んでいることもあるかもしれないよ? ね、美結花?」
「う、うん……」
小枝の言葉に美結花は頷くしかできなかった。確かに今回は真実を含んでいるように思えたからだった。
