夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第四十四話 裏山の噂
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「はあ……。とんでもないことになった……」
美結花はため息をついた。
「まったくお前たちはちょっと目を離すとこれなんだから……」
佐貝がため息をつく。
「貴志ってお腹すかないのかしら……」
「……瓶の中は妖の世に繋がっているみたいだし空かないんじゃないかしら?」
「ん? ってことは妖はお腹空かないの?」
疑問に思った。
「空腹というのに気づかなければ食わずに済むものもいるのよ。明日は夏目についた妖探しでしょ? とっとと寝なさい」
「──うん」
美結花は頷くと布団に入った。
(貴志、大丈夫かな……)
すやすやと眠っていると何かの音がして目を覚ました。
「……! 何か音がした」
「……奴らが来たわね……」
佐貝が夏目の部屋の方を睨む。
ばん!
ものすごい音がした。
佐貝と美結花は夏目の部屋の扉を開ける。
彼女たちが見たのは逃げていく妖の姿だった。
(──あれ?)
妖の羽織の色に見覚えがあった気がしたのだ。
(あの羽織どこかで……)
「くそっ」
先生が逃げられて悪態をつく。
「痛……。助かったよ先生」
夏目がほっとする。
「逃げ足の速い奴め!」
先生は捕まえられなかったのが悔しかったようだ。
「ところで何があったの? あの妖たちが貴志を瓶に閉じ込められた犯人だっていうのは分かったけど……」
「それが……あの妖たちは俺をオミバシラ様への土産にするって言っていたんだ……」
「オミバシラ? どこかで聞いたような……」
「美結花もか? 俺もだ」
「む? 知っているのか? お前たち」
先生が訊く。
「誰かから聞いたとか?」
「あ……」
佐貝の言葉に思い出したことがあった。
「小枝から聞いたんだ……。それにあの猿面たち。なんかお祭りでチラシを配っていたのをみた」
美結花は彩や小枝と一緒に遊びに行ったお祭り会場で猿面を見たことを思い出す。
「美結花は東川からか……。俺は西村から聞いたんだ。確か裏山のあれって言っていた」
「裏山? どこのだ? あれってなんだ?」
矢継ぎ早にニャンコ先生が訊く。
「……そこは聞いていない……。美結花はどうだ?」
「う~ん……小枝は工事がどうのこうのって言っていた。あまり詳しくはないみたいだったよ」
美結花は聞いたことを話す。
「何!? なぜそこを聞かんのだ!」
先生が怒る。
「西村に話を聞ければ手がかりになるかもしれないのに……」
「そうね……。後、もしかしたら小枝も手がかりを持っているかもしれないし、その四組の子に話を聞ければよりいいかもしれない」
美結花は唸った。
話を聞く対象が多すぎる。
「………」
それを聞いていた先生は何か思いついた顔をした。
美結花はため息をついた。
「まったくお前たちはちょっと目を離すとこれなんだから……」
佐貝がため息をつく。
「貴志ってお腹すかないのかしら……」
「……瓶の中は妖の世に繋がっているみたいだし空かないんじゃないかしら?」
「ん? ってことは妖はお腹空かないの?」
疑問に思った。
「空腹というのに気づかなければ食わずに済むものもいるのよ。明日は夏目についた妖探しでしょ? とっとと寝なさい」
「──うん」
美結花は頷くと布団に入った。
(貴志、大丈夫かな……)
すやすやと眠っていると何かの音がして目を覚ました。
「……! 何か音がした」
「……奴らが来たわね……」
佐貝が夏目の部屋の方を睨む。
ばん!
ものすごい音がした。
佐貝と美結花は夏目の部屋の扉を開ける。
彼女たちが見たのは逃げていく妖の姿だった。
(──あれ?)
妖の羽織の色に見覚えがあった気がしたのだ。
(あの羽織どこかで……)
「くそっ」
先生が逃げられて悪態をつく。
「痛……。助かったよ先生」
夏目がほっとする。
「逃げ足の速い奴め!」
先生は捕まえられなかったのが悔しかったようだ。
「ところで何があったの? あの妖たちが貴志を瓶に閉じ込められた犯人だっていうのは分かったけど……」
「それが……あの妖たちは俺をオミバシラ様への土産にするって言っていたんだ……」
「オミバシラ? どこかで聞いたような……」
「美結花もか? 俺もだ」
「む? 知っているのか? お前たち」
先生が訊く。
「誰かから聞いたとか?」
「あ……」
佐貝の言葉に思い出したことがあった。
「小枝から聞いたんだ……。それにあの猿面たち。なんかお祭りでチラシを配っていたのをみた」
美結花は彩や小枝と一緒に遊びに行ったお祭り会場で猿面を見たことを思い出す。
「美結花は東川からか……。俺は西村から聞いたんだ。確か裏山のあれって言っていた」
「裏山? どこのだ? あれってなんだ?」
矢継ぎ早にニャンコ先生が訊く。
「……そこは聞いていない……。美結花はどうだ?」
「う~ん……小枝は工事がどうのこうのって言っていた。あまり詳しくはないみたいだったよ」
美結花は聞いたことを話す。
「何!? なぜそこを聞かんのだ!」
先生が怒る。
「西村に話を聞ければ手がかりになるかもしれないのに……」
「そうね……。後、もしかしたら小枝も手がかりを持っているかもしれないし、その四組の子に話を聞ければよりいいかもしれない」
美結花は唸った。
話を聞く対象が多すぎる。
「………」
それを聞いていた先生は何か思いついた顔をした。
