夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第四十一話 小さい頃の思い出、帰る家
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夏目と美結花は再び歩き始めた。先ほどの事件で空は夕焼けになりかかっていた。
人に聞きながら一軒の家にたどり着く。
古びた小さな家だった。
二人はしばらく手を握り合いその前で立ち尽くした。
門を開け夏目と書かれた表札を見つける。
夏目がそっと手をやる。
鍵を開けて中に入った。
「──ただいま。父さん」
「伯父様、ただいまです」
中に入って部屋をいくつか見ると落書きを見つけた。
線路とそのそばにはお姫様の絵が描いてあった。
「俺が描いたのかな……けっこうやんちゃだったんだな……」
「隣は私が描いたのかな……」
くすくすと笑う。
「こんなところに描いちゃったのに父さんは消さずにとっておいてくれたんだな」
「そうね……」
大事に取っておいてくれたことがよく分かる。
部屋をうろちょろしていたニャンコ先生と佐貝は絵を二つ見つけた。
男女と少年の絵と男女と少女の絵だ。
幸せそうな家族の絵だった。
しばらく部屋を見た二人は縁側に座る。
「それでどうだ?」
「ん?」
夏目が首を傾げる。
「少しは思いだせたのか? ここでの暮らしを」
「ん─…。やっぱりもうほとんど覚えていないなあ」
「私も……」
少ししか思い出せなかった。
「いっぱいいっぱい大事なことすっかり忘れてしまったんだろうなぁ……」
「…………」
寂しさから楽しい思い出まで忘れてしまった。
それが悲しいことだとは思わずに。
美結花は縁側から庭を見つめた。
あの庭のどこかに母が夏目の母と植えた花があるのだろうか。
(いつか咲くといいな……)
二人はしばらく見つめた。
「行こうか」
「ああ。行ってきます、父さん」
「行ってきます」
挨拶だけをして家を出て行った。
鍵を返して疲れたのか二人とも眠ってしまった。
くたくたに疲れていた。
家に帰ることだけを考えた。
「「ただいま!」」
笑顔で藤原夫妻が出迎えてくれた。
(ああ、帰る家はここにあったんだ──…)
人に聞きながら一軒の家にたどり着く。
古びた小さな家だった。
二人はしばらく手を握り合いその前で立ち尽くした。
門を開け夏目と書かれた表札を見つける。
夏目がそっと手をやる。
鍵を開けて中に入った。
「──ただいま。父さん」
「伯父様、ただいまです」
中に入って部屋をいくつか見ると落書きを見つけた。
線路とそのそばにはお姫様の絵が描いてあった。
「俺が描いたのかな……けっこうやんちゃだったんだな……」
「隣は私が描いたのかな……」
くすくすと笑う。
「こんなところに描いちゃったのに父さんは消さずにとっておいてくれたんだな」
「そうね……」
大事に取っておいてくれたことがよく分かる。
部屋をうろちょろしていたニャンコ先生と佐貝は絵を二つ見つけた。
男女と少年の絵と男女と少女の絵だ。
幸せそうな家族の絵だった。
しばらく部屋を見た二人は縁側に座る。
「それでどうだ?」
「ん?」
夏目が首を傾げる。
「少しは思いだせたのか? ここでの暮らしを」
「ん─…。やっぱりもうほとんど覚えていないなあ」
「私も……」
少ししか思い出せなかった。
「いっぱいいっぱい大事なことすっかり忘れてしまったんだろうなぁ……」
「…………」
寂しさから楽しい思い出まで忘れてしまった。
それが悲しいことだとは思わずに。
美結花は縁側から庭を見つめた。
あの庭のどこかに母が夏目の母と植えた花があるのだろうか。
(いつか咲くといいな……)
二人はしばらく見つめた。
「行こうか」
「ああ。行ってきます、父さん」
「行ってきます」
挨拶だけをして家を出て行った。
鍵を返して疲れたのか二人とも眠ってしまった。
くたくたに疲れていた。
家に帰ることだけを考えた。
「「ただいま!」」
笑顔で藤原夫妻が出迎えてくれた。
(ああ、帰る家はここにあったんだ──…)
