夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第四十話 両親の写真
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「ふわぁぁぁ」
あくびしながら起きる。
(お母さんも祖母のことでは苦労したのだろうか……)
夏目の母と美結花の母。その双子を生んだ後、残された娘たちが苦労したのは想像ができる。
(でもお父さんと出会って少しでも幸せだったならいいんだけど……)
のそのそと起き上がって着替える。
「……顔が真っ青よ。どうしたの?」
「貴志の部屋で佐貝たちがどんちゃん騒ぐからでしょうが」
美結花は佐貝を睨んだ。
「夏目のことをとっとと見捨てて自分の部屋に戻ればいいのに」
「あんなにわたわたしている貴志を放っておけないよ。……それに私の部屋まで聞こえてたと思うし……」
最後のところだけぼそりと呟いた。
「貴志く~ん、美結花ちゃ~ん。ご飯よ~」
「は~い」
塔子に呼ばれご飯を食べに行く。
その後、部屋に戻るとがさごそと持ってきた収納ケースの中を探していた。
「さっきから何を探しているの?」
持ってきたかき氷を食べながら佐貝が訊く。
「ん─? ええとこっちじゃなくてこっちだ。あ、あった」
美結花は古いノートを取り出す。
そこから一枚の写真を取り出す。
「写真?」
横から佐貝がのぞき込む。
「うん。私の両親の写真」
どことなく美結花に似ている黒髪の男性と肩までの黒髪の女性。
これは美結花が産まれる前に撮った写真。撮影者は夏目の父だと聞いた。
その三か月後に父は交通事故にあって死んだ。即死だったという。
「──…そんなものがあったのね」
「うん。そろそろ見ても大丈夫かなって」
「貴志く~ん! 美結花ちゃ~ん。お友達が来たわよ~」
塔子が呼ぶ声が聞こえる。
「は、は~い! 今行きます!」
ノートに写真をはさみなおして部屋を出て行く。
そのため気づかなかった。
佐貝がノートを開いてどこか懐かしそうな寂しそうな顔で写真を再び見ていたことを。
あくびしながら起きる。
(お母さんも祖母のことでは苦労したのだろうか……)
夏目の母と美結花の母。その双子を生んだ後、残された娘たちが苦労したのは想像ができる。
(でもお父さんと出会って少しでも幸せだったならいいんだけど……)
のそのそと起き上がって着替える。
「……顔が真っ青よ。どうしたの?」
「貴志の部屋で佐貝たちがどんちゃん騒ぐからでしょうが」
美結花は佐貝を睨んだ。
「夏目のことをとっとと見捨てて自分の部屋に戻ればいいのに」
「あんなにわたわたしている貴志を放っておけないよ。……それに私の部屋まで聞こえてたと思うし……」
最後のところだけぼそりと呟いた。
「貴志く~ん、美結花ちゃ~ん。ご飯よ~」
「は~い」
塔子に呼ばれご飯を食べに行く。
その後、部屋に戻るとがさごそと持ってきた収納ケースの中を探していた。
「さっきから何を探しているの?」
持ってきたかき氷を食べながら佐貝が訊く。
「ん─? ええとこっちじゃなくてこっちだ。あ、あった」
美結花は古いノートを取り出す。
そこから一枚の写真を取り出す。
「写真?」
横から佐貝がのぞき込む。
「うん。私の両親の写真」
どことなく美結花に似ている黒髪の男性と肩までの黒髪の女性。
これは美結花が産まれる前に撮った写真。撮影者は夏目の父だと聞いた。
その三か月後に父は交通事故にあって死んだ。即死だったという。
「──…そんなものがあったのね」
「うん。そろそろ見ても大丈夫かなって」
「貴志く~ん! 美結花ちゃ~ん。お友達が来たわよ~」
塔子が呼ぶ声が聞こえる。
「は、は~い! 今行きます!」
ノートに写真をはさみなおして部屋を出て行く。
そのため気づかなかった。
佐貝がノートを開いてどこか懐かしそうな寂しそうな顔で写真を再び見ていたことを。
