夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第四十話 両親の写真
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「ただいまー」
「ただいま」
パシャ
夏目と美結花が家に帰ると何かの音がした。
振り向くと滋がカメラをこちらに向けていた。
ただ変な音がして調子がよくなさそうだ。
「し、滋さん……?」
「ど、どうしたんです……?」
急に写真を撮られて驚く二人。
「おかえり貴志、美結花。すまない、掃除をしていたら古いカメラが出てきてね。まだ使えるか試してみたんだが……」
そのカメラが異音を出している。
「変な音がしてますよ」
「うん。何かが詰まっている音ですね」
くすくす笑いながら言った。
「やっぱりだめか。フィルムが絡まってしまったかな」
滋は残念そうだった。
「昔は塔子さんと二人で旅行行った時くらいにしか使わなかったから放っておいたけど修理に出してこようと思ってね。修理がすんだら四人で撮ろう」
「え──…」
「え、私たちも──…」
二人は驚いた。
まさか自分たちと一緒に写真を撮ろうと考えるとは思わなかったからだ。
ただそう考えたのも一瞬で二人は少しだけ微笑んで頷いた。
「──はい」
「直ったら撮りたいです」
「おかえり、アイスティーを作ったから持って行ってね」
「いただきます」
「ありがとうございます」
家に入ると塔子がアイスティーを渡してくれた。
持って二階に行く二人。
(写真、か……。写真と言えば……)
ふとどこかにしまったはずの写真を思いだした。
(どこにやったっけ?)
考えていると夏目が廊下で噴き出すのをみた。
「ど、どうしたの?」
美結花は驚いて夏目の部屋を見た。
「う、うわっ!」
美結花は驚いた。
ヒノエにちょびに中級。知り合いの妖達が勢ぞろいしていたのだ。
「おっ、お前たち! どこから入ったんだ!? 先生は!?」
夏目がうろたえる。
『土産にやった酒瓶を抱いてそこに寝転がっているであります』
ちょびの指摘通り先生が酒瓶を抱いて眠っていた。
「って佐貝までよっばらっている!?」
美結花は佐貝がその隣で顔を赤くして寝転がっているのをみて驚いた。
「おいこらニャンコ先生」
「もう佐貝起きなさいよ~」
ぺちぺちと叩いて起こそうとする。
『知り合いのものが友人帳に名があるというので連れてきたのであります』
「え?」
「はい?」
『どうも』
見るとその妖が窓から入ってきた。
「我を守りしものよ。その名を示せ」
夏目がぱらぱらと友人帳をめくる。
それをじっと見る中級たち。
「見るな! ちれ!」
夏目が気が散ったのか怒鳴る。
妖達は面白がってわーきゃー騒ぐ。
夏目は静かになった後、妖の名前を返した。
「つ、疲れた……」
夏目がばったりと倒れる。
「大丈夫? 貴志」
美結花は心配そうに彼を見た。
「むっ!? お前また名を返したな!? 私の友人帳を勝手に!」
先生が目を覚まして文句を言う。
「先生のじゃないでしょうに……。ねえ、佐貝」
「む? え? 何?」
佐貝が目を覚まして混乱する。
「……何でもないよ。首を横に振った。
『ありがとうございました。夏目様』
名前を返された妖がお礼を言う。
『おやおやまったく弱っちいね。それでもあのレイコの孫かい?』
ヒノエが呆れる。
『孫か……。ふむ。あのレイコも家族とやらを持てたのだろうか』
その妖はそう呟いた。
(家族、か……。それはどうだろうな……)
祖母は未婚のまま子供を産んだ。亡くなるまで「夏目」の姓のままだったのだ。
祖母が幸せだったのかどうか美結花には訊けなかった。
いい感情を祖母に抱いていない人たちから寂しいまま死んだのだと言われるのが怖かったのかもしれない。
「ただいま」
パシャ
夏目と美結花が家に帰ると何かの音がした。
振り向くと滋がカメラをこちらに向けていた。
ただ変な音がして調子がよくなさそうだ。
「し、滋さん……?」
「ど、どうしたんです……?」
急に写真を撮られて驚く二人。
「おかえり貴志、美結花。すまない、掃除をしていたら古いカメラが出てきてね。まだ使えるか試してみたんだが……」
そのカメラが異音を出している。
「変な音がしてますよ」
「うん。何かが詰まっている音ですね」
くすくす笑いながら言った。
「やっぱりだめか。フィルムが絡まってしまったかな」
滋は残念そうだった。
「昔は塔子さんと二人で旅行行った時くらいにしか使わなかったから放っておいたけど修理に出してこようと思ってね。修理がすんだら四人で撮ろう」
「え──…」
「え、私たちも──…」
二人は驚いた。
まさか自分たちと一緒に写真を撮ろうと考えるとは思わなかったからだ。
ただそう考えたのも一瞬で二人は少しだけ微笑んで頷いた。
「──はい」
「直ったら撮りたいです」
「おかえり、アイスティーを作ったから持って行ってね」
「いただきます」
「ありがとうございます」
家に入ると塔子がアイスティーを渡してくれた。
持って二階に行く二人。
(写真、か……。写真と言えば……)
ふとどこかにしまったはずの写真を思いだした。
(どこにやったっけ?)
考えていると夏目が廊下で噴き出すのをみた。
「ど、どうしたの?」
美結花は驚いて夏目の部屋を見た。
「う、うわっ!」
美結花は驚いた。
ヒノエにちょびに中級。知り合いの妖達が勢ぞろいしていたのだ。
「おっ、お前たち! どこから入ったんだ!? 先生は!?」
夏目がうろたえる。
『土産にやった酒瓶を抱いてそこに寝転がっているであります』
ちょびの指摘通り先生が酒瓶を抱いて眠っていた。
「って佐貝までよっばらっている!?」
美結花は佐貝がその隣で顔を赤くして寝転がっているのをみて驚いた。
「おいこらニャンコ先生」
「もう佐貝起きなさいよ~」
ぺちぺちと叩いて起こそうとする。
『知り合いのものが友人帳に名があるというので連れてきたのであります』
「え?」
「はい?」
『どうも』
見るとその妖が窓から入ってきた。
「我を守りしものよ。その名を示せ」
夏目がぱらぱらと友人帳をめくる。
それをじっと見る中級たち。
「見るな! ちれ!」
夏目が気が散ったのか怒鳴る。
妖達は面白がってわーきゃー騒ぐ。
夏目は静かになった後、妖の名前を返した。
「つ、疲れた……」
夏目がばったりと倒れる。
「大丈夫? 貴志」
美結花は心配そうに彼を見た。
「むっ!? お前また名を返したな!? 私の友人帳を勝手に!」
先生が目を覚まして文句を言う。
「先生のじゃないでしょうに……。ねえ、佐貝」
「む? え? 何?」
佐貝が目を覚まして混乱する。
「……何でもないよ。首を横に振った。
『ありがとうございました。夏目様』
名前を返された妖がお礼を言う。
『おやおやまったく弱っちいね。それでもあのレイコの孫かい?』
ヒノエが呆れる。
『孫か……。ふむ。あのレイコも家族とやらを持てたのだろうか』
その妖はそう呟いた。
(家族、か……。それはどうだろうな……)
祖母は未婚のまま子供を産んだ。亡くなるまで「夏目」の姓のままだったのだ。
祖母が幸せだったのかどうか美結花には訊けなかった。
いい感情を祖母に抱いていない人たちから寂しいまま死んだのだと言われるのが怖かったのかもしれない。
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