夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十九話 視えない人の繋がり
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「! あった。それと手鏡。速水君、はい」
「ありがとう」
速水は手鏡を受け取った。
「これを使えば妖を……」
「ああ」
二人はしばらく黙り込んだ。
陣を使った時に起きた出来事を思いだしたせいだ。
しかし夏目のピンチなのだ。ぎゅっと鏡と紙を握りしめた。
「ここか!」
田沼が乱暴に扉をあけ放つ。
「この物置になにが…夏目」
「貴志……手がかりは……」
二人はがさごそと物置を探す。
何かがいた気配はするものの手がかりはないそう判断した時だった。
ガサリ
思わず顔を上げるとだるまのように先生と佐貝が積みあがっていた。
「わ──っ! ポン太!?」
「佐貝──っ!?」
悲鳴を二人は上げる。
「む? 田沼の小僧か」
「美結花。ちょうどいいじゃない」
佐貝が話しかけてくる。
「こ、こんなところで何をしてたんだ」
「佐貝まで何でここにいるのさ?」
まさかここで会えるとは思わなかったのだ。
「面倒だったから奴の一部を先に見つけて処分しようと来たのだ」
「本当……?」
「処分……?」
美結花はほっとし田沼は事態が呑み込めていない様だった。
「ええ。安心していいわよ。右手は処分したから」
「ああ。佐貝と一緒にな。奴が完全な姿に戻ることはない。お礼は七辻屋の饅頭で……」
そこで先生が気付いた。
「む? 夏目はどうした?」
「貴志はカクラって妖にさらわれて……」
美結花は先生の顔を見ることができなかった。
知らぬ間に従兄がさらわれていたのだ。
「何? 夏目が……!?」
先生は本性の姿に戻ると家中を駆け回った。
「佐貝もお願い」
「仕方ないわね」
佐貝はため息をつくと本性に戻って家を見て回った。
「ポン太とサカコが消えた…!?」
田沼が驚く。
「先生たちが貴志を探してくれている。ここにはいないと思う。私たちも探そう」
「あ、ああ……」
田沼と美結花も家を探し回った。
それからしばらくして先生と佐貝が庭にやってきた。
「どうだった?」
「家と庭中を探し回ったがいなかった」
「そう……」
美結花はがっかりした。
「でもこれで居場所ははっきりしたわ」
「どこ!?」
美結花は佐貝を掴む。
「わわっ。振るなって!」
目を回す佐貝。
「探していないのは一つだけだ。蔵だ」
「じゃあそこに貴志はいるのね!?」
「多軌と速水にも知らせよう!」
「ええ」
美結花は田沼とともに二人がいる場所へと向かった。
「…お願い、お願いします!」
「頼む! 話を聞いてくれ! 夏目の居場所が知りたいんだ!」
跪きながら多軌と速水がお願いしているのが見えた。
しかし陣には誰も入らない。
こっそりと様子をうかがっている妖たちの気配はするのに。
やがて泣きそうな声で懇願している。
「タキ」
「速水」
ニャンコ先生と佐貝が声をかける。
「! ニャンコ先生、田沼君…」
「! 佐貝、夏目さん……」
多軌と速水が振り向く。
「家と家中を探したがなかった。だからおそらく頭があるのは蔵だ」
「そこに恐らく夏目がいるわ」
「「!」」
速水と多軌が反応する。
「ありがとう先生‼ 佐貝!! 行こう!」
「ああ」
「うん」
「ええ」
お礼をいってばたばたと四人はかけていく。
四人がかけて行ったあと佐貝とニャンコ先生は妖達が隠れている方向を向いた。
「なぜ陣に入らなかった」
『そんな義理はない』
『人と関わるとろくなことがない』
「そう言い聞かせて入らなかったわけね。ならなぜこの家をうろうろしている。小物たち」
「そうだ。用もないならさっさとされ」
言い捨ててニャンコ先生と佐貝も四人が向かった方へと去っていった。
それを妖たちはじっと見つめていた。
「ありがとう」
速水は手鏡を受け取った。
「これを使えば妖を……」
「ああ」
二人はしばらく黙り込んだ。
陣を使った時に起きた出来事を思いだしたせいだ。
しかし夏目のピンチなのだ。ぎゅっと鏡と紙を握りしめた。
「ここか!」
田沼が乱暴に扉をあけ放つ。
「この物置になにが…夏目」
「貴志……手がかりは……」
二人はがさごそと物置を探す。
何かがいた気配はするものの手がかりはないそう判断した時だった。
ガサリ
思わず顔を上げるとだるまのように先生と佐貝が積みあがっていた。
「わ──っ! ポン太!?」
「佐貝──っ!?」
悲鳴を二人は上げる。
「む? 田沼の小僧か」
「美結花。ちょうどいいじゃない」
佐貝が話しかけてくる。
「こ、こんなところで何をしてたんだ」
「佐貝まで何でここにいるのさ?」
まさかここで会えるとは思わなかったのだ。
「面倒だったから奴の一部を先に見つけて処分しようと来たのだ」
「本当……?」
「処分……?」
美結花はほっとし田沼は事態が呑み込めていない様だった。
「ええ。安心していいわよ。右手は処分したから」
「ああ。佐貝と一緒にな。奴が完全な姿に戻ることはない。お礼は七辻屋の饅頭で……」
そこで先生が気付いた。
「む? 夏目はどうした?」
「貴志はカクラって妖にさらわれて……」
美結花は先生の顔を見ることができなかった。
知らぬ間に従兄がさらわれていたのだ。
「何? 夏目が……!?」
先生は本性の姿に戻ると家中を駆け回った。
「佐貝もお願い」
「仕方ないわね」
佐貝はため息をつくと本性に戻って家を見て回った。
「ポン太とサカコが消えた…!?」
田沼が驚く。
「先生たちが貴志を探してくれている。ここにはいないと思う。私たちも探そう」
「あ、ああ……」
田沼と美結花も家を探し回った。
それからしばらくして先生と佐貝が庭にやってきた。
「どうだった?」
「家と庭中を探し回ったがいなかった」
「そう……」
美結花はがっかりした。
「でもこれで居場所ははっきりしたわ」
「どこ!?」
美結花は佐貝を掴む。
「わわっ。振るなって!」
目を回す佐貝。
「探していないのは一つだけだ。蔵だ」
「じゃあそこに貴志はいるのね!?」
「多軌と速水にも知らせよう!」
「ええ」
美結花は田沼とともに二人がいる場所へと向かった。
「…お願い、お願いします!」
「頼む! 話を聞いてくれ! 夏目の居場所が知りたいんだ!」
跪きながら多軌と速水がお願いしているのが見えた。
しかし陣には誰も入らない。
こっそりと様子をうかがっている妖たちの気配はするのに。
やがて泣きそうな声で懇願している。
「タキ」
「速水」
ニャンコ先生と佐貝が声をかける。
「! ニャンコ先生、田沼君…」
「! 佐貝、夏目さん……」
多軌と速水が振り向く。
「家と家中を探したがなかった。だからおそらく頭があるのは蔵だ」
「そこに恐らく夏目がいるわ」
「「!」」
速水と多軌が反応する。
「ありがとう先生‼ 佐貝!! 行こう!」
「ああ」
「うん」
「ええ」
お礼をいってばたばたと四人はかけていく。
四人がかけて行ったあと佐貝とニャンコ先生は妖達が隠れている方向を向いた。
「なぜ陣に入らなかった」
『そんな義理はない』
『人と関わるとろくなことがない』
「そう言い聞かせて入らなかったわけね。ならなぜこの家をうろうろしている。小物たち」
「そうだ。用もないならさっさとされ」
言い捨ててニャンコ先生と佐貝も四人が向かった方へと去っていった。
それを妖たちはじっと見つめていた。
