夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十八話 蔵に封じられたもの
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美結花はほかにすることになかったのでのんびり散歩していた。
従兄の夏目は田沼や速水とともにどこかへと出かけていた。
一人ではつまらなかったので佐貝を連れて散歩に出たのだ。
しかし佐貝は何かを追ってどこかへと向かってしまった。
「まったくもう……」
美結花はため息をついた。
ぽつり
雨は降り始めた。
「わわっ! 傘持っていないよ!?」
美結花は慌てた。
「どこかで雨宿りしなきゃ」
急いで美結花は走った。
その途中、見知った三人組に出会った。
「美結花!?」
「貴志!? 偶然ね」
まさかこんなところで会えるとは。
「ああ。しかしまずいな……。強くなり始めている」
「夏目、夏目さん、速水。あの家の門を借りよう」
田沼が提案する。
「大丈夫なの? 田沼君」
知らない人の門を借りることに美結花は戸惑った。
「大丈夫。知っている人の家だし。怒らないよ」
速水は大丈夫だといった。
「じゃあお邪魔しようかしら」
四人は門で雨宿りすることにした。
「空が明るいから天気雨かな」
「そうだね。すぐに止みそう」
「そうだな。しかし立派な屋敷だな……」
「うん。立派……」
美結花は頷いた。
「そうかな? 僕の家も似たようなものだけど……」
「ああ。旧家ってやつかな。速水の家もそうなのかもしれないな」
「あんまり自覚はないけどね」
速水は苦笑した。
(こんな屋敷ってあまりいい思い出ないのよね……。祓い屋の会合とか的場さんの別邸とか……)
あまりいい思い出がなかった。
それに人の家にいうのはどうかと思うが、妖の出そうなところにはあまり近づきたくなかった。
(特に大事な人といるときはね──)
従兄は今更だが、田沼や速水は巻き込みたくないと思った。
「お、おお、おお……」
「ぐ、ぐぐ、ぐぐ……」
そんなことを考えていたからだろうか恐ろしい声が聞こえて肩をはねさせる。
「…どうした、夏目」
「夏目さん、どうしたの? 真っ青だよ」
田沼と速水が心配そうにのぞき込んでくる。
「あ、今、中から変な声が……」
「うん、悲鳴みたいな声……」
「…声?」
「声だって?」
「「……!」」
田沼と速水に聞こえていないことが分かり、二人は顔を真っ青にさせた。
(まさか妖!?)
そう思うとここにはもういたくなかった。
「田沼、速水もう行こう」
「早く行きましょう、二人とも」
「夏目…?」
「夏目さん……?」
二人は戸惑いを隠せない。
二人が戸惑っているうちに門が開いた。
「あれ?」
それは女の子の声だった。
「夏目君、田沼君、速水君、美結花ちゃん?」
「! タキ」
「! 透」
そこにいたのは多軌だった。
「…とニャンコ先生」
「と佐貝……?」
なぜかニャンコ先生と佐貝を抱えて。
従兄の夏目は田沼や速水とともにどこかへと出かけていた。
一人ではつまらなかったので佐貝を連れて散歩に出たのだ。
しかし佐貝は何かを追ってどこかへと向かってしまった。
「まったくもう……」
美結花はため息をついた。
ぽつり
雨は降り始めた。
「わわっ! 傘持っていないよ!?」
美結花は慌てた。
「どこかで雨宿りしなきゃ」
急いで美結花は走った。
その途中、見知った三人組に出会った。
「美結花!?」
「貴志!? 偶然ね」
まさかこんなところで会えるとは。
「ああ。しかしまずいな……。強くなり始めている」
「夏目、夏目さん、速水。あの家の門を借りよう」
田沼が提案する。
「大丈夫なの? 田沼君」
知らない人の門を借りることに美結花は戸惑った。
「大丈夫。知っている人の家だし。怒らないよ」
速水は大丈夫だといった。
「じゃあお邪魔しようかしら」
四人は門で雨宿りすることにした。
「空が明るいから天気雨かな」
「そうだね。すぐに止みそう」
「そうだな。しかし立派な屋敷だな……」
「うん。立派……」
美結花は頷いた。
「そうかな? 僕の家も似たようなものだけど……」
「ああ。旧家ってやつかな。速水の家もそうなのかもしれないな」
「あんまり自覚はないけどね」
速水は苦笑した。
(こんな屋敷ってあまりいい思い出ないのよね……。祓い屋の会合とか的場さんの別邸とか……)
あまりいい思い出がなかった。
それに人の家にいうのはどうかと思うが、妖の出そうなところにはあまり近づきたくなかった。
(特に大事な人といるときはね──)
従兄は今更だが、田沼や速水は巻き込みたくないと思った。
「お、おお、おお……」
「ぐ、ぐぐ、ぐぐ……」
そんなことを考えていたからだろうか恐ろしい声が聞こえて肩をはねさせる。
「…どうした、夏目」
「夏目さん、どうしたの? 真っ青だよ」
田沼と速水が心配そうにのぞき込んでくる。
「あ、今、中から変な声が……」
「うん、悲鳴みたいな声……」
「…声?」
「声だって?」
「「……!」」
田沼と速水に聞こえていないことが分かり、二人は顔を真っ青にさせた。
(まさか妖!?)
そう思うとここにはもういたくなかった。
「田沼、速水もう行こう」
「早く行きましょう、二人とも」
「夏目…?」
「夏目さん……?」
二人は戸惑いを隠せない。
二人が戸惑っているうちに門が開いた。
「あれ?」
それは女の子の声だった。
「夏目君、田沼君、速水君、美結花ちゃん?」
「! タキ」
「! 透」
そこにいたのは多軌だった。
「…とニャンコ先生」
「と佐貝……?」
なぜかニャンコ先生と佐貝を抱えて。
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