夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十七話 春を呼ぶ妖
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『ああ、よかった。お前の願いは一つはかなったのだな──』
優しそうな声が聞こえた。
『ともに見ることはできなさそうだが、あの子がお前がいたことを証明してくれる。だからしっかり生きろよ。……美結花』
「……!」
生きるのを願う声が聞こえたと思ったら美結花は見知らぬ天井を目にした。
「あ、目を覚ました? よかった!」
ゆきこがほっとした顔で美結花をのぞき込む。
「ここ、は……?」
「私の家よ。倒れたって聞いた時は驚いちゃった。水崎さんが運んでくれたのよ」
ゆきこの言う通り彼女の部屋だった。あたりは暗くもう夜になっていた。
「私……」
美結花は起き上がろうとした。
「あ、無理しないで。倒れたばっかりだから。まだ寝てて」
美結花は布団に逆戻りした。
「ゆきこさん。水が美結花は欲しいと思います。持ってきてくれませんか?」
「あ、そうよね。水が欲しいわよね。持ってくるわね」
ゆきこは水崎の言葉に頷くと慌ただしく部屋を出て行った。
「それでどうなりました? 春風様と燐火は?」
「……無事に瘴気だけ祓うことができたよ。今頃は祭りのいるんじゃないかな」
「そうですか……」
美結花はほっとしたうまくいってよかった。
「全部美結花のおかげだ。……ありがとう」
「いいえ、水崎さんがいたからです」
美結花の言葉に水崎は微笑んだ。
「あ! 美結花、目を覚ましたんだな」
どこかに言っていた夏目が美結花に駆け寄ってくる。
「貴志……」
美結花はその顔をみて安心した。
「祭りはどうなっているの?」
「ちゃんとやっているよ。ほら」
夏目がふすまをあけて祭りの光景を見せる。
ランタンのひかりと鈴がなる音がここまで聞こえている。
そして青白い光が山から線上に降りてきている。
「春風様があの光を通して力を浸透させるんだって。俺たちにしか見えないなんてもったいないよな」
「ええ、そうね……」
その炎はとってもきれいだった。
きっと自分たちにしか見えない光。
(綺麗──)
春風は最後に自分を見て分かったのだろうか。伝えた言葉を聞いて分かったのだろうか。
自分が仲良くしていた少年の娘だと。
(父がいて、私がいる。すべてがつながっているんだ──。今ならそれが分かる)
美結花は微笑んだ。
「貴志君、美結花ちゃん。二人とも泊まって行ってね。塔子には連絡しておくから。ご飯も用意するし」
「「ありがとうございます」」
二人はお礼を言った。
「じゃあ張り切って準備するわね」
ゆきこは嬉しそうに言った。
(この祭りのようにいつか私も何かを繋げることができたらいいな)
そんなことを美結花は思って目をそっと閉じた。
優しそうな声が聞こえた。
『ともに見ることはできなさそうだが、あの子がお前がいたことを証明してくれる。だからしっかり生きろよ。……美結花』
「……!」
生きるのを願う声が聞こえたと思ったら美結花は見知らぬ天井を目にした。
「あ、目を覚ました? よかった!」
ゆきこがほっとした顔で美結花をのぞき込む。
「ここ、は……?」
「私の家よ。倒れたって聞いた時は驚いちゃった。水崎さんが運んでくれたのよ」
ゆきこの言う通り彼女の部屋だった。あたりは暗くもう夜になっていた。
「私……」
美結花は起き上がろうとした。
「あ、無理しないで。倒れたばっかりだから。まだ寝てて」
美結花は布団に逆戻りした。
「ゆきこさん。水が美結花は欲しいと思います。持ってきてくれませんか?」
「あ、そうよね。水が欲しいわよね。持ってくるわね」
ゆきこは水崎の言葉に頷くと慌ただしく部屋を出て行った。
「それでどうなりました? 春風様と燐火は?」
「……無事に瘴気だけ祓うことができたよ。今頃は祭りのいるんじゃないかな」
「そうですか……」
美結花はほっとしたうまくいってよかった。
「全部美結花のおかげだ。……ありがとう」
「いいえ、水崎さんがいたからです」
美結花の言葉に水崎は微笑んだ。
「あ! 美結花、目を覚ましたんだな」
どこかに言っていた夏目が美結花に駆け寄ってくる。
「貴志……」
美結花はその顔をみて安心した。
「祭りはどうなっているの?」
「ちゃんとやっているよ。ほら」
夏目がふすまをあけて祭りの光景を見せる。
ランタンのひかりと鈴がなる音がここまで聞こえている。
そして青白い光が山から線上に降りてきている。
「春風様があの光を通して力を浸透させるんだって。俺たちにしか見えないなんてもったいないよな」
「ええ、そうね……」
その炎はとってもきれいだった。
きっと自分たちにしか見えない光。
(綺麗──)
春風は最後に自分を見て分かったのだろうか。伝えた言葉を聞いて分かったのだろうか。
自分が仲良くしていた少年の娘だと。
(父がいて、私がいる。すべてがつながっているんだ──。今ならそれが分かる)
美結花は微笑んだ。
「貴志君、美結花ちゃん。二人とも泊まって行ってね。塔子には連絡しておくから。ご飯も用意するし」
「「ありがとうございます」」
二人はお礼を言った。
「じゃあ張り切って準備するわね」
ゆきこは嬉しそうに言った。
(この祭りのようにいつか私も何かを繋げることができたらいいな)
そんなことを美結花は思って目をそっと閉じた。
