夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十七話 春を呼ぶ妖
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『春風様……どうして……』
燐火は春風のあまりの変わりようにショックを受けているようだった。
「……3年くらい封印されていたんだ。怒りでおかしくなっても仕方ない」
水崎は冷静に事実を指摘した。
『ですが私を忘れるほどだとは思えないのです……』
彼女は首を横に振った。
「でもさっき燐火に一瞬反応していたよね」
「何とかならないんでしょうか。このままだとこの土地が痩せていってしまいます」
夏目は土地のことを考えた。
ゆきこさんが困るのは嫌だし、ここで暮らしている人たちもいる。とても影響が強いのだ。
「ああ、そうだね……。私もそれを考えていた。全く……困ったことをしてくれたよ」
水崎はため息をついた。
「周りの黒い霧みたいなもの……。あれを祓えないんでしょうか? なんだか悪いもののような気がして……」
美結花にはあれは悪いもののように思えた。
「確かにあれは悪いもののように思えたな」
さっきの光景を夏目は思い浮かべた。
「霧だけ祓うか……。術はあるけど君たちの手を借りないといけない……」
水崎は夏目たちの力を借りればあの術は成功するだろうと思った。
「やります! 私手伝います」
「俺も手伝います。春風様と燐火を助けるためならやります」
二人はやるといった。
それを佐貝と先生は金色の瞳でじっと見ていた。
「うん。それはありがとうね。やろうか」
水崎は頷いた。
「それでお前はどうする? ここでじっと主が帰ってくるのを待つ気か?」
「主が変わっただけでへこたれるのか?」
きつい言葉を先生と佐貝が言った。
「先生!」
「佐貝!」
言い過ぎだと思った二人は先生たちを殴る。
強い妖力で殴られたせいで目を回す二匹。
『私は……もう一度春風様に会いたい……。でも私の声は……』
燐火は俯く。
『私なら主が変わっても声が届かなくても何度でも声を上げる。主が間違った道に進んだら窘めるのも従者の務めだと思う。お前はそうではないのか?』
楓が訊いた。
『……! そうですね。そこの方の言う通りですね……』
燐火は顔を上げた。
その顔には火がともっていた。
『私もう一度会いに行きます。そして思いを伝えます』
「協力してくれるということかい?」
『はい』
水崎の言葉に燐火が頷く。
『それに私、春風様が次に向かう場所の予測がつきます』
きっぱりと彼女は言った。
「それはどこだい?」
『それは──』
燐火が言った場所は納得できる場所でもあり、意外な場所でもあった。
燐火は春風のあまりの変わりようにショックを受けているようだった。
「……3年くらい封印されていたんだ。怒りでおかしくなっても仕方ない」
水崎は冷静に事実を指摘した。
『ですが私を忘れるほどだとは思えないのです……』
彼女は首を横に振った。
「でもさっき燐火に一瞬反応していたよね」
「何とかならないんでしょうか。このままだとこの土地が痩せていってしまいます」
夏目は土地のことを考えた。
ゆきこさんが困るのは嫌だし、ここで暮らしている人たちもいる。とても影響が強いのだ。
「ああ、そうだね……。私もそれを考えていた。全く……困ったことをしてくれたよ」
水崎はため息をついた。
「周りの黒い霧みたいなもの……。あれを祓えないんでしょうか? なんだか悪いもののような気がして……」
美結花にはあれは悪いもののように思えた。
「確かにあれは悪いもののように思えたな」
さっきの光景を夏目は思い浮かべた。
「霧だけ祓うか……。術はあるけど君たちの手を借りないといけない……」
水崎は夏目たちの力を借りればあの術は成功するだろうと思った。
「やります! 私手伝います」
「俺も手伝います。春風様と燐火を助けるためならやります」
二人はやるといった。
それを佐貝と先生は金色の瞳でじっと見ていた。
「うん。それはありがとうね。やろうか」
水崎は頷いた。
「それでお前はどうする? ここでじっと主が帰ってくるのを待つ気か?」
「主が変わっただけでへこたれるのか?」
きつい言葉を先生と佐貝が言った。
「先生!」
「佐貝!」
言い過ぎだと思った二人は先生たちを殴る。
強い妖力で殴られたせいで目を回す二匹。
『私は……もう一度春風様に会いたい……。でも私の声は……』
燐火は俯く。
『私なら主が変わっても声が届かなくても何度でも声を上げる。主が間違った道に進んだら窘めるのも従者の務めだと思う。お前はそうではないのか?』
楓が訊いた。
『……! そうですね。そこの方の言う通りですね……』
燐火は顔を上げた。
その顔には火がともっていた。
『私もう一度会いに行きます。そして思いを伝えます』
「協力してくれるということかい?」
『はい』
水崎の言葉に燐火が頷く。
『それに私、春風様が次に向かう場所の予測がつきます』
きっぱりと彼女は言った。
「それはどこだい?」
『それは──』
燐火が言った場所は納得できる場所でもあり、意外な場所でもあった。
