夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十七話 春を呼ぶ妖
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「さて。美結花は一度濡れたしこれ以上風邪を引かせるのも悪いからこちらで私たちが拾った石が春風様かどうかを見ていてくれ」
「はい」
水崎の言葉に美結花は頷いた。
水崎の配慮はありがたかったのだ。
「よし。入るぞ。行くよ。夏目」
「はい、水崎さん」
夏目と水崎が足を捲り上げて川の中に入る。
幸い浅瀬の方は流れが弱く、流されるといったこともなさそうだった。
水面からいくつか小さな石が見える。
夏目はきらきらした部分めがけて手を入れる。
「美結花。これはどうだ?」
そのうちの一つを手に取って美結花に訊いた。
「……これじゃない」
首を横に振った。
「それじゃあこれかい?」
白い綺麗な石を水崎は見せる。
「それも違いますね」
再度首を横に振る。
「これは?」「あれは?」
同じことを繰り返して15分。
きらきら光るものがだいぶ減ってきたのを夏目は感じた。その中でひときわ綺麗に輝くものがあった。
(これだ……!)
夏目は直感し、それを掴んだ。
「美結花! これは?」
青いきらきらと輝く石だった。表面に何かの家紋らしきものが彫ってある。
「……! それよ!」
美結花は叫んだ。
「水崎さん! 見つけました」
「何だって? 見せて」
夏目は水崎に石を見せる。
「……これは……!」
水崎は石を見てさっと顔色を変えた。
「水崎さん、何かあったんですか?」
美結花が話しかける。
「……いや。何でもないよ」
無理に水崎は微笑んだ。
「この封印解けるのかな?」
美結花は疑問に思った。
「ふん。お前ならこの程度の封印解けるでしょうね」
鼻を鳴らして佐貝が答えた。
「しかしどことなく気持ち悪い封印だな……。どうすればこんな封印ができるんだ?」
ニャンコ先生は気持ち悪そうに春風様が封印された石を見た。
彼の目には禍々しい煙が石から出ているように思えたのだ。
「なら早く封印を解いた方がいいわね」
美結花は石に手を伸ばした。
「待って!」
それを止めたのは水崎だった。
「あの従者の妖に主が見つかったことを知らせてあげないと」
「それもそうですね」
「それじゃあ行きましょう」
二人は頷き元のところへと先生と佐貝に乗って戻ることにした。
『主様』
楓が声をかけた。
『あの従者の妖に主が見つかったことを報告する本当に理由を教えなくていいのですか?』
「いいんだよ。夏目と美結花にはあの家のことを知ってほしくない。それに……」
『それに?』
「ただの保険だよ。保険」
『保険ですか……』
「ああ」
水崎は頷いた。
『その保険が使われる状況にならないといいのですが』
ただ夏目と美結花の巻き込まれやすさから言ってそうはならないだろうと楓は思った。
「はい」
水崎の言葉に美結花は頷いた。
水崎の配慮はありがたかったのだ。
「よし。入るぞ。行くよ。夏目」
「はい、水崎さん」
夏目と水崎が足を捲り上げて川の中に入る。
幸い浅瀬の方は流れが弱く、流されるといったこともなさそうだった。
水面からいくつか小さな石が見える。
夏目はきらきらした部分めがけて手を入れる。
「美結花。これはどうだ?」
そのうちの一つを手に取って美結花に訊いた。
「……これじゃない」
首を横に振った。
「それじゃあこれかい?」
白い綺麗な石を水崎は見せる。
「それも違いますね」
再度首を横に振る。
「これは?」「あれは?」
同じことを繰り返して15分。
きらきら光るものがだいぶ減ってきたのを夏目は感じた。その中でひときわ綺麗に輝くものがあった。
(これだ……!)
夏目は直感し、それを掴んだ。
「美結花! これは?」
青いきらきらと輝く石だった。表面に何かの家紋らしきものが彫ってある。
「……! それよ!」
美結花は叫んだ。
「水崎さん! 見つけました」
「何だって? 見せて」
夏目は水崎に石を見せる。
「……これは……!」
水崎は石を見てさっと顔色を変えた。
「水崎さん、何かあったんですか?」
美結花が話しかける。
「……いや。何でもないよ」
無理に水崎は微笑んだ。
「この封印解けるのかな?」
美結花は疑問に思った。
「ふん。お前ならこの程度の封印解けるでしょうね」
鼻を鳴らして佐貝が答えた。
「しかしどことなく気持ち悪い封印だな……。どうすればこんな封印ができるんだ?」
ニャンコ先生は気持ち悪そうに春風様が封印された石を見た。
彼の目には禍々しい煙が石から出ているように思えたのだ。
「なら早く封印を解いた方がいいわね」
美結花は石に手を伸ばした。
「待って!」
それを止めたのは水崎だった。
「あの従者の妖に主が見つかったことを知らせてあげないと」
「それもそうですね」
「それじゃあ行きましょう」
二人は頷き元のところへと先生と佐貝に乗って戻ることにした。
『主様』
楓が声をかけた。
『あの従者の妖に主が見つかったことを報告する本当に理由を教えなくていいのですか?』
「いいんだよ。夏目と美結花にはあの家のことを知ってほしくない。それに……」
『それに?』
「ただの保険だよ。保険」
『保険ですか……』
「ああ」
水崎は頷いた。
『その保険が使われる状況にならないといいのですが』
ただ夏目と美結花の巻き込まれやすさから言ってそうはならないだろうと楓は思った。
