夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十七話 春を呼ぶ妖
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水崎と夏目は川岸へ急いで向かっていた。
「いない、ですね」
その川岸には美結花と楓の姿はいなかった。
「もっと向こうに流されたか……」
水崎は下流の方を見つめた。
「そうみたいですね……。美結花……」
夏目は心配そうに美結花を見つめた。
「心配かい?」
水崎が声をかけた。
「え? あ、はい……」
夏目は頷いた。
「大丈夫だよ。楓がついている」
水崎が励ます。
「だといいんですけど……。なあ、先生、佐貝。上空から探せないか?」
「なぬ!? 私を小間使いにさせる気か⁉」
先生が憤慨する。
「美結花が心配じゃないのかよ。七辻屋の饅頭で手をうってやる」
「5つ。絶対だぞ」
「仕方ないわね……」
先生と佐貝は本性に戻った。
『乗れ』
夏目が先生に乗る。
『お前はこっち』
「うわっ!」
佐貝が水崎を口で引っ張り、背中に放る。
「何すんだい!? 猫ちゃん二号。もうちょっと優しく」
水崎が抗議する。
『お前にそんな気遣いは必要ない。さっさと行くわよ。斑』
『ああ』
二匹は夏目たちを乗せて上空へと飛び上がった。
「下流の方に流された可能性がある。川に沿って行って」
『指図すんな……!』
水崎を佐貝は睨みつけるも黙って川に沿って下流の方へと飛んでいく。
「あ、いました!」
しばらく飛んでいると上空に向かって手を振る美結花が見えた。
「先生、佐貝」
『分かっている』
『分かっているわよ』
先生と佐貝が下に降りていく。
「美結花……!」
「貴志……!」
二人はほっとして駆け寄っていった。
「無事でよかったよ。怪我はない?」
水崎が訊いてくる。
「はい。怪我はないです。くしゅん!」
美結花はくしゃみをした。
流されて服が濡れたのでくしゃみが出てしまったのだ。
「新しい服が必要だね」
その様子を見て水崎が言った。
「新しい服を用意させよう。楓」
『はい。主様』
楓は頷くとどこかへと消えた。
「このままだと風邪をひくからね」
困ったように水崎は眉尻を下げた。
その数分後、楓が着物を持ってきた。
「男用で悪いんだけど……」
紺色のシンプルな着物を渡してきた。
「乾くまでの間だからね」
「ありがとうございます……」
濡れたままよりいいと美結花はその着物を着ることにした。
「あっちで着替えてきますね」
楓と佐貝が見張りに付き、繁みで美結花は着替えた。
サイズは少し大きかったもののおおむね問題なく着れた。
「ふう……」
ため息をついて美結花は夏目たちの前へと出て行った。
「おかげですっきりしました。それと……お話ししたいことがあります」
美結花の言葉に水崎と夏目は真剣な顔で向き直った。
「いない、ですね」
その川岸には美結花と楓の姿はいなかった。
「もっと向こうに流されたか……」
水崎は下流の方を見つめた。
「そうみたいですね……。美結花……」
夏目は心配そうに美結花を見つめた。
「心配かい?」
水崎が声をかけた。
「え? あ、はい……」
夏目は頷いた。
「大丈夫だよ。楓がついている」
水崎が励ます。
「だといいんですけど……。なあ、先生、佐貝。上空から探せないか?」
「なぬ!? 私を小間使いにさせる気か⁉」
先生が憤慨する。
「美結花が心配じゃないのかよ。七辻屋の饅頭で手をうってやる」
「5つ。絶対だぞ」
「仕方ないわね……」
先生と佐貝は本性に戻った。
『乗れ』
夏目が先生に乗る。
『お前はこっち』
「うわっ!」
佐貝が水崎を口で引っ張り、背中に放る。
「何すんだい!? 猫ちゃん二号。もうちょっと優しく」
水崎が抗議する。
『お前にそんな気遣いは必要ない。さっさと行くわよ。斑』
『ああ』
二匹は夏目たちを乗せて上空へと飛び上がった。
「下流の方に流された可能性がある。川に沿って行って」
『指図すんな……!』
水崎を佐貝は睨みつけるも黙って川に沿って下流の方へと飛んでいく。
「あ、いました!」
しばらく飛んでいると上空に向かって手を振る美結花が見えた。
「先生、佐貝」
『分かっている』
『分かっているわよ』
先生と佐貝が下に降りていく。
「美結花……!」
「貴志……!」
二人はほっとして駆け寄っていった。
「無事でよかったよ。怪我はない?」
水崎が訊いてくる。
「はい。怪我はないです。くしゅん!」
美結花はくしゃみをした。
流されて服が濡れたのでくしゃみが出てしまったのだ。
「新しい服が必要だね」
その様子を見て水崎が言った。
「新しい服を用意させよう。楓」
『はい。主様』
楓は頷くとどこかへと消えた。
「このままだと風邪をひくからね」
困ったように水崎は眉尻を下げた。
その数分後、楓が着物を持ってきた。
「男用で悪いんだけど……」
紺色のシンプルな着物を渡してきた。
「乾くまでの間だからね」
「ありがとうございます……」
濡れたままよりいいと美結花はその着物を着ることにした。
「あっちで着替えてきますね」
楓と佐貝が見張りに付き、繁みで美結花は着替えた。
サイズは少し大きかったもののおおむね問題なく着れた。
「ふう……」
ため息をついて美結花は夏目たちの前へと出て行った。
「おかげですっきりしました。それと……お話ししたいことがあります」
美結花の言葉に水崎と夏目は真剣な顔で向き直った。
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