夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十七話 春を呼ぶ妖
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『ねえ、どうしてこんなところにいるの?』
男の子の声が聞こえる。
黒髪ウェーブでどこかで見たことあるような男の子だった。
『お前、私が視えるのか?』
優しい女の声が聞こえる。
白い髪を長く伸ばし、ベールをかぶっている優しそうな女の人。
『何言っているのさ、視えるよ』
男の子は不思議そうな顔をした。
『視えるのか……。どうしてここに?』
『一人になりたくて来た。家に帰りたくないから……』
この時代だ。妖が視える子は生きづらいのかもしれない。その妖はそう思った。
『そうか……』
『ねえねえ、さっきの質問に答えてよ。何でここにいるのさ?』
『それはな……』
その妖は優しく答えた。
そこで美結花は目を開けた。
まず見えたのが水中を必死に泳ぐ楓。そしてきらきらと川岸のちかくで輝く何か。
「げほ、ごほっ!」
水面に上がると美結花は水を吐いた。
『無事だったか……。あの高さから落ちてよく怪我をしないでいたな』
ほっとしたように楓が言った。
「楓……。助けてくれたの……?」
『お前が怪我をすると水崎が悲しむからな』
そういうが、楓も心配しているのが美結花には分かった。
「……ありがとう、楓」
だからお礼だけを言った。
『泳ぐぞ』
「うん」
楓に捕まって川岸へと上がる。
「はあはあはあ……」
息を吐きながら美結花は川の方を見つめた。
『どうした? 何かあったか?』
「……何でもない……」
今話すことではないと首を横に振った。
『そうか。水崎たちと合流できればいいのだが……。早くしないと風邪をひく。人の子は弱いからな……。心配だ』
「そうだね。水崎さんと貴志と合流できればいいね……」
美結花は頷きながら先ほど視えた光景を頭に思い浮かべる。
黒髪の美結花そっくりの男の子と白い髪の女の人。
(黒髪の男の子……。あれが父、だったら白い髪の人は春風様……?)
男の子の声が聞こえる。
黒髪ウェーブでどこかで見たことあるような男の子だった。
『お前、私が視えるのか?』
優しい女の声が聞こえる。
白い髪を長く伸ばし、ベールをかぶっている優しそうな女の人。
『何言っているのさ、視えるよ』
男の子は不思議そうな顔をした。
『視えるのか……。どうしてここに?』
『一人になりたくて来た。家に帰りたくないから……』
この時代だ。妖が視える子は生きづらいのかもしれない。その妖はそう思った。
『そうか……』
『ねえねえ、さっきの質問に答えてよ。何でここにいるのさ?』
『それはな……』
その妖は優しく答えた。
そこで美結花は目を開けた。
まず見えたのが水中を必死に泳ぐ楓。そしてきらきらと川岸のちかくで輝く何か。
「げほ、ごほっ!」
水面に上がると美結花は水を吐いた。
『無事だったか……。あの高さから落ちてよく怪我をしないでいたな』
ほっとしたように楓が言った。
「楓……。助けてくれたの……?」
『お前が怪我をすると水崎が悲しむからな』
そういうが、楓も心配しているのが美結花には分かった。
「……ありがとう、楓」
だからお礼だけを言った。
『泳ぐぞ』
「うん」
楓に捕まって川岸へと上がる。
「はあはあはあ……」
息を吐きながら美結花は川の方を見つめた。
『どうした? 何かあったか?』
「……何でもない……」
今話すことではないと首を横に振った。
『そうか。水崎たちと合流できればいいのだが……。早くしないと風邪をひく。人の子は弱いからな……。心配だ』
「そうだね。水崎さんと貴志と合流できればいいね……」
美結花は頷きながら先ほど視えた光景を頭に思い浮かべる。
黒髪の美結花そっくりの男の子と白い髪の女の人。
(黒髪の男の子……。あれが父、だったら白い髪の人は春風様……?)
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