夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十六話 鈴の音の願い
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「水崎さん、どうしたんです? さっきから厳しい顔をしていますよ?」
厳しい顔でずんずんと歩く水崎が気になって夏目が訊いた。
「ああ。ごめん、ごめん。二人とも。ちょっと気になることがあってね……」
「気になることですか?」
「ああ……。ちょっとね……。この依頼に厄介な人たちがかかわっているかもしれない……」
「「……?」」
水崎がぼそりと付け加えた言葉は聞こえなかったため、二人は顔を見合わせた。
「そういえば美結花のお父さんは妖が視える人だったのかい?」
「……分かりません」
「分からない?」
分からないとはどういうことだろう。水崎はそう思った。
「だって私は父のことをほとんど知らないから……。名前と顔と子供の頃は少し不思議な言動をしていたというだけ……。もしかしたらそれが妖が視えるがユエだったのかもしれないけど……」
「そうか……」
美結花の父は生まれる前に亡くなっていると前に訊いた水崎はまずいことを訊いたという顔をした。
「だけどここにきて父のことを聞く……。先ほどの妖も短冊も……」
「短冊? 何のことだい?」
「叔父さんの短冊があったのか?」
夏目が訊いた。
「多分、そう……。でも何が書いてあったのかは言えない。だって……きゃっ」
美結花は悲鳴を上げた。
話すのに夢中で足を踏み外してしまったのだ。歩いていたところは橋。腐っていた部分が壊れる音がする。そのまま体が橋から落ちて行った。
「美結花!」
夏目が手を伸ばすが届かない。
『美結花!』
楓が美結花の身体を抱え込むのが見える。このまま落ちていくことを悟り、少しでも美結花が無事なように抱え込んだのだ。
ぼちゃん!
二人が川に落ちる音があたりに響いた。
厳しい顔でずんずんと歩く水崎が気になって夏目が訊いた。
「ああ。ごめん、ごめん。二人とも。ちょっと気になることがあってね……」
「気になることですか?」
「ああ……。ちょっとね……。この依頼に厄介な人たちがかかわっているかもしれない……」
「「……?」」
水崎がぼそりと付け加えた言葉は聞こえなかったため、二人は顔を見合わせた。
「そういえば美結花のお父さんは妖が視える人だったのかい?」
「……分かりません」
「分からない?」
分からないとはどういうことだろう。水崎はそう思った。
「だって私は父のことをほとんど知らないから……。名前と顔と子供の頃は少し不思議な言動をしていたというだけ……。もしかしたらそれが妖が視えるがユエだったのかもしれないけど……」
「そうか……」
美結花の父は生まれる前に亡くなっていると前に訊いた水崎はまずいことを訊いたという顔をした。
「だけどここにきて父のことを聞く……。先ほどの妖も短冊も……」
「短冊? 何のことだい?」
「叔父さんの短冊があったのか?」
夏目が訊いた。
「多分、そう……。でも何が書いてあったのかは言えない。だって……きゃっ」
美結花は悲鳴を上げた。
話すのに夢中で足を踏み外してしまったのだ。歩いていたところは橋。腐っていた部分が壊れる音がする。そのまま体が橋から落ちて行った。
「美結花!」
夏目が手を伸ばすが届かない。
『美結花!』
楓が美結花の身体を抱え込むのが見える。このまま落ちていくことを悟り、少しでも美結花が無事なように抱え込んだのだ。
ぼちゃん!
二人が川に落ちる音があたりに響いた。
