夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十六話 鈴の音の願い
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若い人三人だけで話したいこともあるでしょうからとゆきこと田代が席を外した後、神社の一室で三人は向き合っていた。
「どうして水崎さんがここにいるんですか⁉」
美結花が水崎に詰め寄る。
「こっちこそ聞きたいよ。祓いの仕事で来たら夏目と美結花がいるんだもの」
水崎が濃い茶色の髪をぽりぽりとかく。
「祓いの仕事? 学生というのは噓ですか?」
目ざとく夏目が気付く。
「嘘じゃないよ。榊市の大学生というのは本当だよ」
水崎は榊市にある大学の三年生なのだ。
「それよりなんで君たちがここにいるのか知りたいな」
「ええと塔子さんの友達におすそ分けを届けに行ったらここに案内してもらって……」
「ええ、玄関とか縁側にぶら下がっている鈴に興味を示したらそうなったんです」
二人はここにいる経緯を伝えた。
「ふうん。なるほど。偶然ってわけか……」
水崎は納得したのか頷いた。
「ところで水崎さんはなんでここへ? 大学の研究でというのは違うんでしょう?」
「あはは。話したくないな~」
水崎はそう言った。
「話したくないって……。祓いの仕事ですか?」
続けて質問するも水崎は話すのをためらっているようだった。
「まあそうだね。だからこそ君たちを巻き込みたくない」
水崎はそう言った。
「それはここの土地に妖の匂いがするのと関係があるのか?」
「⁉ 猫ちゃん、何か知っているのか?」
ニャンコ先生の言葉に水崎は反応した。
「さあな。ただ気配は分かる」
「薄くなっているけど大妖の気配ね」
佐貝が頷く。
「それで? 早く言わないとこいつらが首を突っ込んで大変なことになるわよ」
「お人好し具合はお前もしっているだろうが」
二匹に指摘され、水崎は言葉に詰まった。
そして渋々と訳を話し始めた。
「このあたりにはある大妖が土地を豊かに来るらしいんだ。鈴音祭りの時期に来るらしい。そのおかげでもともと農業向きじゃなかったこの土地でも農業ができるようになっているのさ」
二人は黙って先を促した。
「ただ……3年前に修行中の祓い人がやってきてその妖を封じてしまったらしい」
「またか!」
「どいつもこいつも……。迷惑な奴らね……」
先生と佐貝が文句を言う。
(月分祭の時といい、未熟な人ほど力を示したがるのかしら……)
口には出さなかったが、美結花も同じことを思った。
「まったくだね」
またというのが気になった水崎だったが、続きを話すのが先だと話を続けた。
「土地を豊かにする妖がいないとここでは農業ができなくなる。だから封じられた妖を探し出してくるのが今回の仕事さ」
水崎はそう締めくくった。
「封印された場所の心当たりはあるんですか?」
「ないね。全くの手掛かりなし」
「駄目じゃないですか! どうやって探すんです?」
「だからこうして蔵を探しているのさ」
水崎はそう言って肩をすくめた。
「どうして水崎さんがここにいるんですか⁉」
美結花が水崎に詰め寄る。
「こっちこそ聞きたいよ。祓いの仕事で来たら夏目と美結花がいるんだもの」
水崎が濃い茶色の髪をぽりぽりとかく。
「祓いの仕事? 学生というのは噓ですか?」
目ざとく夏目が気付く。
「嘘じゃないよ。榊市の大学生というのは本当だよ」
水崎は榊市にある大学の三年生なのだ。
「それよりなんで君たちがここにいるのか知りたいな」
「ええと塔子さんの友達におすそ分けを届けに行ったらここに案内してもらって……」
「ええ、玄関とか縁側にぶら下がっている鈴に興味を示したらそうなったんです」
二人はここにいる経緯を伝えた。
「ふうん。なるほど。偶然ってわけか……」
水崎は納得したのか頷いた。
「ところで水崎さんはなんでここへ? 大学の研究でというのは違うんでしょう?」
「あはは。話したくないな~」
水崎はそう言った。
「話したくないって……。祓いの仕事ですか?」
続けて質問するも水崎は話すのをためらっているようだった。
「まあそうだね。だからこそ君たちを巻き込みたくない」
水崎はそう言った。
「それはここの土地に妖の匂いがするのと関係があるのか?」
「⁉ 猫ちゃん、何か知っているのか?」
ニャンコ先生の言葉に水崎は反応した。
「さあな。ただ気配は分かる」
「薄くなっているけど大妖の気配ね」
佐貝が頷く。
「それで? 早く言わないとこいつらが首を突っ込んで大変なことになるわよ」
「お人好し具合はお前もしっているだろうが」
二匹に指摘され、水崎は言葉に詰まった。
そして渋々と訳を話し始めた。
「このあたりにはある大妖が土地を豊かに来るらしいんだ。鈴音祭りの時期に来るらしい。そのおかげでもともと農業向きじゃなかったこの土地でも農業ができるようになっているのさ」
二人は黙って先を促した。
「ただ……3年前に修行中の祓い人がやってきてその妖を封じてしまったらしい」
「またか!」
「どいつもこいつも……。迷惑な奴らね……」
先生と佐貝が文句を言う。
(月分祭の時といい、未熟な人ほど力を示したがるのかしら……)
口には出さなかったが、美結花も同じことを思った。
「まったくだね」
またというのが気になった水崎だったが、続きを話すのが先だと話を続けた。
「土地を豊かにする妖がいないとここでは農業ができなくなる。だから封じられた妖を探し出してくるのが今回の仕事さ」
水崎はそう締めくくった。
「封印された場所の心当たりはあるんですか?」
「ないね。全くの手掛かりなし」
「駄目じゃないですか! どうやって探すんです?」
「だからこうして蔵を探しているのさ」
水崎はそう言って肩をすくめた。
