夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十六話 鈴の音の願い
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ゆきこの案内で山を登る。山の上にある神社なので参道は上り道だった。
言っていた通り両側に鈴と短冊がぶら下がっていた。
ちりん、ちりん
風に揺られて鈴の音が鳴る。
それはなんだか懐かしい思いを美結花に思い起こさせた。
(なんだろう……)
「あそこがお社よ」
ゆきこの言葉ではっと我に返る。
「あの中に過去の願い事とかおさめられているの。よかったら見ていって。あ、田代 さん!」
白髪交じりの初老の神主さんにゆきこは声をかける。
「お~。金澤さんじゃないか。若い人、二人も連れてくるなんて珍しいじゃないか」
田代と呼ばれた神主が声をかける。
「うふふ。中学の友達の息子さんと娘さんなの。貴志君と美結花ちゃん」
「「……!」」
ゆきこの紹介に夏目と美結花はぎょっとした。
塔子にお世話になっているが息子と娘と紹介してもらえるとは思わなかったのだ。
「ああ。この間言っていた子たちね。あ、そういえば今、榊市から学生さんが来ているんだった。ちょっと待っていてくれ」
田代は神社にある物置らしき建物へと引っ込んでいった。
「ゆきこさん、あれ大丈夫なんですか? 娘なんて……。塔子さんがなんていうか……」
「塔子なら大丈夫でしょ。貴志君や美結花ちゃんのこと本当の子供の用に思っているのよ。よくあなたたちの話を聞かせてもらっていたの」
「塔子さん……」
塔子の気持ちが少しうれしかった。
「あ、でも本当のお父さん、お母さんには悪いことしちゃったかな。なら第二のお母さんみたいな感じで思えばいいよ」
ゆきこは夏目や美結花の両親に悪いと思ったのかそう付け加えた。
「「はい……」」
まだ両親と思うには美結花自身の思いや塔子さんや滋さんに悪いと思ってそうは思えないけれど、いつか呼べたらなとは思っている。
「金澤さん、こちら榊市の大学の学生さんだよ」
田代が背の高い長身の男性を連れて戻ってきた。
「まあ、いい男ね~」
思わずゆきこが言った。
「水崎です」
その男が挨拶をした。
「金澤ゆきこです。こっちが貴志君と美結花ちゃん」
ゆきこが紹介する。
「「こんにちは」」
二人はぺこりと挨拶して驚いた。
「夏目⁉ 美結花!?」
「「水崎さん⁉」」
しばらくぱちくりとお互いを見つめる。
「「「どうしてここに⁉」」」
おんなじことを三人は口にした。
「なんだ三人とも知り合いか。世間っていうのは狭いんだな」
しみじみと田代が言った。
言っていた通り両側に鈴と短冊がぶら下がっていた。
ちりん、ちりん
風に揺られて鈴の音が鳴る。
それはなんだか懐かしい思いを美結花に思い起こさせた。
(なんだろう……)
「あそこがお社よ」
ゆきこの言葉ではっと我に返る。
「あの中に過去の願い事とかおさめられているの。よかったら見ていって。あ、
白髪交じりの初老の神主さんにゆきこは声をかける。
「お~。金澤さんじゃないか。若い人、二人も連れてくるなんて珍しいじゃないか」
田代と呼ばれた神主が声をかける。
「うふふ。中学の友達の息子さんと娘さんなの。貴志君と美結花ちゃん」
「「……!」」
ゆきこの紹介に夏目と美結花はぎょっとした。
塔子にお世話になっているが息子と娘と紹介してもらえるとは思わなかったのだ。
「ああ。この間言っていた子たちね。あ、そういえば今、榊市から学生さんが来ているんだった。ちょっと待っていてくれ」
田代は神社にある物置らしき建物へと引っ込んでいった。
「ゆきこさん、あれ大丈夫なんですか? 娘なんて……。塔子さんがなんていうか……」
「塔子なら大丈夫でしょ。貴志君や美結花ちゃんのこと本当の子供の用に思っているのよ。よくあなたたちの話を聞かせてもらっていたの」
「塔子さん……」
塔子の気持ちが少しうれしかった。
「あ、でも本当のお父さん、お母さんには悪いことしちゃったかな。なら第二のお母さんみたいな感じで思えばいいよ」
ゆきこは夏目や美結花の両親に悪いと思ったのかそう付け加えた。
「「はい……」」
まだ両親と思うには美結花自身の思いや塔子さんや滋さんに悪いと思ってそうは思えないけれど、いつか呼べたらなとは思っている。
「金澤さん、こちら榊市の大学の学生さんだよ」
田代が背の高い長身の男性を連れて戻ってきた。
「まあ、いい男ね~」
思わずゆきこが言った。
「水崎です」
その男が挨拶をした。
「金澤ゆきこです。こっちが貴志君と美結花ちゃん」
ゆきこが紹介する。
「「こんにちは」」
二人はぺこりと挨拶して驚いた。
「夏目⁉ 美結花!?」
「「水崎さん⁉」」
しばらくぱちくりとお互いを見つめる。
「「「どうしてここに⁉」」」
おんなじことを三人は口にした。
「なんだ三人とも知り合いか。世間っていうのは狭いんだな」
しみじみと田代が言った。
