夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十五話 祭りの終わり
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「はあはあはあ……!」
先ほどの場所を目指してただただ走る。
着物が乱れようが気にならなかった。
「ついた……!」
崖の下を覗く。
ここから豊月神が封印された場所が見える。
「あそこだ。でも佐貝、先生……」
目を回している二匹を見やる。
「平気よ」
佐貝が目を覚まし、本性に姿を変える。
『乗って』
『急ぐんだ。豊月神がいないことに気づかれれば大変なことになる』
先生も姿を変えて急かしてくる。
「う、うん……!」
佐貝に乗り、夏目が示した場所へと急ぐ。
くぼみへ降り立つと石みたいなものが落ちていた。
(これだ……!)
直感した。これが豊月神が封印されたものだと。
「……!」
手で拾うと美結花は一瞬固まる。
『美結花?』
『どうした?』
「先生、佐貝……。豊月神は……」
『弱っているわね』
『ああ。封印の破けないほど弱っているな』
二匹は頷きあう。
「そんな……」
これだけ弱ってしまったら祭りはもうできないだろう。
『人が信じなくなったためこうなってしまったのだろうな』
『信仰が薄れた神の宿命とはいえね……』
「…………」
美結花は黙り込んだ。
昔、夏目に聞いたことがあった。最後の信者が亡くなったために信仰が消え、共に消えてしまった神がいたと。
豊月神がそうなってしまったらとても嫌だなと思った。
『大丈夫よ。豊月神にはまだ仕えているものがいる。消えはしない』
佐貝が美結花の考えていることを見透かしたように言った。
『純粋な神はそう簡単には消えはしないさ。さあ下に行くぞ』
先生は鼻を鳴らした。
美結花は黙って佐貝にまたがって名取の元へと向かった。
「名取さん!」
「美結花!」
美結花は慌てて名取に駆け寄った。そのせいで途中でこけて膝をすりむく。
「大丈夫かい!? そう慌てなくても……」
名取が心配する。
「大丈夫です。それより豊月神です。貴志に届けてあげてください。そのほうがきっといいので。私も後から行くので」
美結花が名取に豊月神が封印された石を手渡す。
その方がいいと思ったのだ。
「分かった。先生、背中を借りるよ」
『ふん、落ちるなよ』
先生はおとなしく名取を乗せた。
「あとで──!」
美結花は手を振り、見送った後崩れ落ちた。
『急ぐからよ……。さあ手当てをして急がなければ』
「うん」
美結花は頷くと近くにあった川で足を洗って佐貝の元へと急いだ。
「さあ、急ごう!」
佐貝は美結花の声とともに空を飛んで祭り会場へと急いだ。
先ほどの場所を目指してただただ走る。
着物が乱れようが気にならなかった。
「ついた……!」
崖の下を覗く。
ここから豊月神が封印された場所が見える。
「あそこだ。でも佐貝、先生……」
目を回している二匹を見やる。
「平気よ」
佐貝が目を覚まし、本性に姿を変える。
『乗って』
『急ぐんだ。豊月神がいないことに気づかれれば大変なことになる』
先生も姿を変えて急かしてくる。
「う、うん……!」
佐貝に乗り、夏目が示した場所へと急ぐ。
くぼみへ降り立つと石みたいなものが落ちていた。
(これだ……!)
直感した。これが豊月神が封印されたものだと。
「……!」
手で拾うと美結花は一瞬固まる。
『美結花?』
『どうした?』
「先生、佐貝……。豊月神は……」
『弱っているわね』
『ああ。封印の破けないほど弱っているな』
二匹は頷きあう。
「そんな……」
これだけ弱ってしまったら祭りはもうできないだろう。
『人が信じなくなったためこうなってしまったのだろうな』
『信仰が薄れた神の宿命とはいえね……』
「…………」
美結花は黙り込んだ。
昔、夏目に聞いたことがあった。最後の信者が亡くなったために信仰が消え、共に消えてしまった神がいたと。
豊月神がそうなってしまったらとても嫌だなと思った。
『大丈夫よ。豊月神にはまだ仕えているものがいる。消えはしない』
佐貝が美結花の考えていることを見透かしたように言った。
『純粋な神はそう簡単には消えはしないさ。さあ下に行くぞ』
先生は鼻を鳴らした。
美結花は黙って佐貝にまたがって名取の元へと向かった。
「名取さん!」
「美結花!」
美結花は慌てて名取に駆け寄った。そのせいで途中でこけて膝をすりむく。
「大丈夫かい!? そう慌てなくても……」
名取が心配する。
「大丈夫です。それより豊月神です。貴志に届けてあげてください。そのほうがきっといいので。私も後から行くので」
美結花が名取に豊月神が封印された石を手渡す。
その方がいいと思ったのだ。
「分かった。先生、背中を借りるよ」
『ふん、落ちるなよ』
先生はおとなしく名取を乗せた。
「あとで──!」
美結花は手を振り、見送った後崩れ落ちた。
『急ぐからよ……。さあ手当てをして急がなければ』
「うん」
美結花は頷くと近くにあった川で足を洗って佐貝の元へと急いだ。
「さあ、急ごう!」
佐貝は美結花の声とともに空を飛んで祭り会場へと急いだ。
