夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十五話 祭りの終わり
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「この辺かい?」
「はい。…たぶん」
名取の言葉に頷きつつも夏目はどこか自信なさそうだった。
(なんかおかしな気配が少し上の方からしているような……)
美結花は異質な気配がすると少し上の方をみた。
「川底?」
「いいえ。少し上の方に熱のような光が……」
「やっぱり……!」
美結花は息をのんだ。
「何がやっぱり何だい?」
「異質な気配が貴志が指す方向からするんです。たぶん、それが……」
「豊月神ってわけか……」
名取は黙り込んだ。
「貴志、分かる?」
「いや。分からない……。どこだろう」
二人してきょろきょろとあたりを見回す。
「美結花もだけど夏目はすごいな……」
羨望を込めて名取は呟いた。
「祓い人にとってはさぞ金のなる木にみえるだろうな」
「助手にしたくてたまらないって顔をしているわよ」
依代に戻りながら先生と佐貝が言った。
「あはは。そりゃもう」
名取は笑った。
そんな彼を二匹はじっと見つめる。夏目や美結花に危害を加えないか見定めているのだ。
「──困ったことに希少で優秀な助手が欲しくてたまらない。けれど大切な友人たちもなくしたくないんだ」
それは名取の本当の気持ちだった。
「「あ」」
夏目と美結花は同時に声を上げた。
「貴志」
「ああ、美結花」
二人は頷きあう。
「先生、名取さん」
「佐貝ちょっと」
先生たちを呼ぶ。
「谷の下……下の岩場に何かあります。──…たぶんあのくぼみのあたり」
「ちょっと厳しい場所かもしれない」
それぞれ場所を示す。
「──…あれか。まずいな。あんなところには降りられない」
名取は場所を見て頭を抱えた。
人間には降り立てない場所だったのだ。
「大丈夫です。たぶん先生なら」
「うん、佐貝なら平気」
「何!? お前」
「人を小間使いにする気!?」
ちょっと怒る二匹。
「まあまあ……」
美結花がなだめる。
「先生、あれみて……」
夏目の言葉が途切れる。
「貴志? ……!」
美結花もぞわりとした気配を感じた。
べろりと夏目の顔が舐められる。
「獣……!」
美結花の足がすくむ。
「なっ、夏目! 美結花!」
名取に腕をぐいと引っ張られる。
「一旦その岩場に隠れるぞ」
「きりきり走りなさい!」
先生と佐貝に促されて三人と二匹は走った。
「はい。…たぶん」
名取の言葉に頷きつつも夏目はどこか自信なさそうだった。
(なんかおかしな気配が少し上の方からしているような……)
美結花は異質な気配がすると少し上の方をみた。
「川底?」
「いいえ。少し上の方に熱のような光が……」
「やっぱり……!」
美結花は息をのんだ。
「何がやっぱり何だい?」
「異質な気配が貴志が指す方向からするんです。たぶん、それが……」
「豊月神ってわけか……」
名取は黙り込んだ。
「貴志、分かる?」
「いや。分からない……。どこだろう」
二人してきょろきょろとあたりを見回す。
「美結花もだけど夏目はすごいな……」
羨望を込めて名取は呟いた。
「祓い人にとってはさぞ金のなる木にみえるだろうな」
「助手にしたくてたまらないって顔をしているわよ」
依代に戻りながら先生と佐貝が言った。
「あはは。そりゃもう」
名取は笑った。
そんな彼を二匹はじっと見つめる。夏目や美結花に危害を加えないか見定めているのだ。
「──困ったことに希少で優秀な助手が欲しくてたまらない。けれど大切な友人たちもなくしたくないんだ」
それは名取の本当の気持ちだった。
「「あ」」
夏目と美結花は同時に声を上げた。
「貴志」
「ああ、美結花」
二人は頷きあう。
「先生、名取さん」
「佐貝ちょっと」
先生たちを呼ぶ。
「谷の下……下の岩場に何かあります。──…たぶんあのくぼみのあたり」
「ちょっと厳しい場所かもしれない」
それぞれ場所を示す。
「──…あれか。まずいな。あんなところには降りられない」
名取は場所を見て頭を抱えた。
人間には降り立てない場所だったのだ。
「大丈夫です。たぶん先生なら」
「うん、佐貝なら平気」
「何!? お前」
「人を小間使いにする気!?」
ちょっと怒る二匹。
「まあまあ……」
美結花がなだめる。
「先生、あれみて……」
夏目の言葉が途切れる。
「貴志? ……!」
美結花もぞわりとした気配を感じた。
べろりと夏目の顔が舐められる。
「獣……!」
美結花の足がすくむ。
「なっ、夏目! 美結花!」
名取に腕をぐいと引っ張られる。
「一旦その岩場に隠れるぞ」
「きりきり走りなさい!」
先生と佐貝に促されて三人と二匹は走った。
