夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十四話 偽りの神
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「夏目は無事だろうか」
白笠に案内されて歩くときに名取が呟く。
「そうですね……。ただ貴志のことですから無茶をしていると思います」
「だろうねえ……。美結花といい夏目と言い、君たち従兄妹は無茶をするのが宿命なのかい?」
名取は深いため息をついた。
「え? えへへ」
美結花は笑ってごまかすしかなかった。
身体が勝手に動くから仕方ないとは思うものの心配かけている自覚はあった。
やがて白笠がある建物を指した。崖に立つ廃屋だ。
『あの崖の廃屋あたりで封じられ、その余波で裏の森から河原のあたりまでのどこかに落ちたらしく、いまだ見つけられず……』
「アバウトすぎるだろ」
佐貝が突っ込む。
「猫ちゃん二号の言う通りだね。──結構な範囲だ。ではまず廃屋へ」
「うん」
美結花は頷いて名取とともに廃屋へと向かった。
廃屋の中は真っ暗だった。
「暗くてよく見えないな……」
「ですね……。何も見えない……」
名取の言う通り手探りで探すしかなさそうだった。
ガタタ!
「音がする!」
『何かいる!』
柊が警戒する。
「む。なんだお前らか……」
『出たな化け物!』
白笠が枝を振り下ろす。
「ぎゃっ!」
ニャンコ先生が悲鳴を上げる。
「どうした……ニャンコ先生」
夏目が駆け寄ってくる。
「貴志! 無事だった!」
「夏目!」
二人はほっとする。
「美結花! 名取さん!」
夏目の方もほっとしたようだった。
(無事だった──)
数時間のことだったのに怪我無く従兄に再会できて美結花は心からほっとした。
白笠に案内されて歩くときに名取が呟く。
「そうですね……。ただ貴志のことですから無茶をしていると思います」
「だろうねえ……。美結花といい夏目と言い、君たち従兄妹は無茶をするのが宿命なのかい?」
名取は深いため息をついた。
「え? えへへ」
美結花は笑ってごまかすしかなかった。
身体が勝手に動くから仕方ないとは思うものの心配かけている自覚はあった。
やがて白笠がある建物を指した。崖に立つ廃屋だ。
『あの崖の廃屋あたりで封じられ、その余波で裏の森から河原のあたりまでのどこかに落ちたらしく、いまだ見つけられず……』
「アバウトすぎるだろ」
佐貝が突っ込む。
「猫ちゃん二号の言う通りだね。──結構な範囲だ。ではまず廃屋へ」
「うん」
美結花は頷いて名取とともに廃屋へと向かった。
廃屋の中は真っ暗だった。
「暗くてよく見えないな……」
「ですね……。何も見えない……」
名取の言う通り手探りで探すしかなさそうだった。
ガタタ!
「音がする!」
『何かいる!』
柊が警戒する。
「む。なんだお前らか……」
『出たな化け物!』
白笠が枝を振り下ろす。
「ぎゃっ!」
ニャンコ先生が悲鳴を上げる。
「どうした……ニャンコ先生」
夏目が駆け寄ってくる。
「貴志! 無事だった!」
「夏目!」
二人はほっとする。
「美結花! 名取さん!」
夏目の方もほっとしたようだった。
(無事だった──)
数時間のことだったのに怪我無く従兄に再会できて美結花は心からほっとした。
