夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十四話 偽りの神
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「よかったばれなかった……」
夏目がへたり込む。
『お見事なハッタリでした。夏目様』
白笠衆の一人が褒める。
一方名取は夏目が投げた草履を拾っていた。
「名取さん!」
「あ、草履。ありがとうございます」
二人は名取の元へと駆け寄った。
「夏目!」
「わっ! はい!」
名取の強い口調に夏目の背が伸びる。思わず美結花も背が伸びた。
「また危ないことを……」
名取は心配そうだった。
「──夏目、美結花。はっきり言っておくよ。私は豊月神の封印を解きに来ただけじゃない。この山を守るという君たちと同じ目的のためにもし不月が勝つことになったら私はそれを祓わなければならない」
「名取さん……」
美結花は名取の真剣な顔にひゅっと息をのんだ。
「君たちに危険が及ぼうとした時もだ」
「……名取さん……」
「私たちのことを……」
名取の心配が伝わる。
やがて夏目が名前を呼ばれ、原っぱへと向かおうと引っ張られる。
「美結花」
佐貝が名前を呼ぶ。
「中途半端な気持ちでやらないことね」
「佐貝?」
真剣な顔で言う佐貝を美結花は見た。
「名取の小僧に祓わせたくないと思うのなら真剣に夏目を手伝いなさい。中途半端な気持ちだけだとできないわよ。それとちゃんと見張ることね」
「……うん」
美結花は深く笠をかぶりなおした。
「……分かっている……」
これは今後にもかかわることなのだ。
(だから名取さんに祓わせないようにしっかりやる)
美結花は心に決めた。
「美結花。名取さんと柊を頼む」
「うん。貴志もしっかりね」
従兄妹たちの視線が合わさる。
もう言葉は不要だった。
「よし。行くぞ」
白笠衆に担がれて夏目は去っていった。
「しっかりね……」
美結花は去っていく夏目をいつまでも見送っていった。
夏目がへたり込む。
『お見事なハッタリでした。夏目様』
白笠衆の一人が褒める。
一方名取は夏目が投げた草履を拾っていた。
「名取さん!」
「あ、草履。ありがとうございます」
二人は名取の元へと駆け寄った。
「夏目!」
「わっ! はい!」
名取の強い口調に夏目の背が伸びる。思わず美結花も背が伸びた。
「また危ないことを……」
名取は心配そうだった。
「──夏目、美結花。はっきり言っておくよ。私は豊月神の封印を解きに来ただけじゃない。この山を守るという君たちと同じ目的のためにもし不月が勝つことになったら私はそれを祓わなければならない」
「名取さん……」
美結花は名取の真剣な顔にひゅっと息をのんだ。
「君たちに危険が及ぼうとした時もだ」
「……名取さん……」
「私たちのことを……」
名取の心配が伝わる。
やがて夏目が名前を呼ばれ、原っぱへと向かおうと引っ張られる。
「美結花」
佐貝が名前を呼ぶ。
「中途半端な気持ちでやらないことね」
「佐貝?」
真剣な顔で言う佐貝を美結花は見た。
「名取の小僧に祓わせたくないと思うのなら真剣に夏目を手伝いなさい。中途半端な気持ちだけだとできないわよ。それとちゃんと見張ることね」
「……うん」
美結花は深く笠をかぶりなおした。
「……分かっている……」
これは今後にもかかわることなのだ。
(だから名取さんに祓わせないようにしっかりやる)
美結花は心に決めた。
「美結花。名取さんと柊を頼む」
「うん。貴志もしっかりね」
従兄妹たちの視線が合わさる。
もう言葉は不要だった。
「よし。行くぞ」
白笠衆に担がれて夏目は去っていった。
「しっかりね……」
美結花は去っていく夏目をいつまでも見送っていった。
