夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十三話 謝りたかったこと
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滋が帰ってくると夕飯とケーキが出された。
「夕飯もケーキもうまいな」
滋は満足そうだった。
「夕飯は美結花ちゃんと一緒に作って、ケーキは貴志君が買ってきてくれたのよ」
塔子が教える。
「た、誕生日おめでとうございます」
「お、おめでとうございます」
誰かにおめでとうと言うのは初めてのことでどもりながらも言った。
「──…ありがとう、貴志、美結花」
照れ臭そうに言うその姿がうれしくて思わず微笑んだ。
「はあ……」
二階の自分の部屋に行くと思わず倒れこんだ。
床に転がっている紙を手に取る。
柴田という少年から渡された紙だ。
夏目さんへ
お元気ですか。あなたが幸せそうにやっていると聞きました。
あのときはごめんなさい。いろいろ話せばよかったと思いました。
こんな私から言われるのも迷惑だと思うけれども一度会ってお話ししてみたいです。
明日の15時頃に榊市にある公園でお会いできないでしょうか。もし会ってもよければ公園入口で待ってます。急にごめんなさい。
榊原ルリコ
会いたいという紙をみて再びため息をつく。
「どうすれば良いのよ……」
一方的に話しかけてきた少女だった。
だけどそれが嬉しかったのだと知ったのは彼女が入院してからだった。
会いたいけど、会いたくない。そんな複雑な気持ちでいっぱいになってしまう。
「とおっ!」
「ふぎゃっ!」
美結花は佐貝のアタックを受けて悲鳴を上げる。
「何するのよ!」
思わず文句を言う。
「おまえが辛気臭い顔をしているからでしょう?」
ふんと佐貝は鼻を鳴らす。
「辛気臭いって……」
そんな顔していただろうか。
「さっきから紙をみてため息ばかりついて……。なになに……。会いたいって言っているわね。この子何者?」
「昔すれ違ってしまった子……。佐貝に会う数か月前にあった子よ……」
もそもそと口にする。
「ふうん……。それで? 会いたいの?」
「……よくわからない……。会いたいような、会いたくないような……」
「はあ? どっちなのよ」
佐貝が呆れるのももっともだった。
「だから分かんないって……」
「あ~もう! うじうじしているぐらいなら会っちゃいなさい! 会わないでうだうだされるより、会ってうだうだされた方がましよ!」
「そんな……」
「やらない後悔よりもやる後悔よ。人の一生は短いんだから。ね?」
美結花の脳裏に思いを伝えようと必死だった妖たちが浮かぶ。
「……うん。そうだね」
「泣くことになったら慰めてあげるわよ」
「ありがとう、佐貝」
佐貝のその心遣いがありがたかった。
「夕飯もケーキもうまいな」
滋は満足そうだった。
「夕飯は美結花ちゃんと一緒に作って、ケーキは貴志君が買ってきてくれたのよ」
塔子が教える。
「た、誕生日おめでとうございます」
「お、おめでとうございます」
誰かにおめでとうと言うのは初めてのことでどもりながらも言った。
「──…ありがとう、貴志、美結花」
照れ臭そうに言うその姿がうれしくて思わず微笑んだ。
「はあ……」
二階の自分の部屋に行くと思わず倒れこんだ。
床に転がっている紙を手に取る。
柴田という少年から渡された紙だ。
夏目さんへ
お元気ですか。あなたが幸せそうにやっていると聞きました。
あのときはごめんなさい。いろいろ話せばよかったと思いました。
こんな私から言われるのも迷惑だと思うけれども一度会ってお話ししてみたいです。
明日の15時頃に榊市にある公園でお会いできないでしょうか。もし会ってもよければ公園入口で待ってます。急にごめんなさい。
榊原ルリコ
会いたいという紙をみて再びため息をつく。
「どうすれば良いのよ……」
一方的に話しかけてきた少女だった。
だけどそれが嬉しかったのだと知ったのは彼女が入院してからだった。
会いたいけど、会いたくない。そんな複雑な気持ちでいっぱいになってしまう。
「とおっ!」
「ふぎゃっ!」
美結花は佐貝のアタックを受けて悲鳴を上げる。
「何するのよ!」
思わず文句を言う。
「おまえが辛気臭い顔をしているからでしょう?」
ふんと佐貝は鼻を鳴らす。
「辛気臭いって……」
そんな顔していただろうか。
「さっきから紙をみてため息ばかりついて……。なになに……。会いたいって言っているわね。この子何者?」
「昔すれ違ってしまった子……。佐貝に会う数か月前にあった子よ……」
もそもそと口にする。
「ふうん……。それで? 会いたいの?」
「……よくわからない……。会いたいような、会いたくないような……」
「はあ? どっちなのよ」
佐貝が呆れるのももっともだった。
「だから分かんないって……」
「あ~もう! うじうじしているぐらいなら会っちゃいなさい! 会わないでうだうだされるより、会ってうだうだされた方がましよ!」
「そんな……」
「やらない後悔よりもやる後悔よ。人の一生は短いんだから。ね?」
美結花の脳裏に思いを伝えようと必死だった妖たちが浮かぶ。
「……うん。そうだね」
「泣くことになったら慰めてあげるわよ」
「ありがとう、佐貝」
佐貝のその心遣いがありがたかった。
