夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十二話 果たせなかった約束
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ルリコに異変が起きたのは夏祭りの前日の夜だった。
「はあはあはあ……!」
熱が上がり、息が苦しくなる。
「けほっ! こほっ!」
こんなに苦しくなるのは入院していた時以来だった。
「ごほっ! ごほっ! ごぼぁっ!」
口から血を吐く。
(あれ……血……)
そう思った途端、視界がかすんできた。
「ルリコ!?」
異変を感じたのか母親が飛び込んできた。
「きゃーっ! ルリコ! お父さん、救急車呼んで!」
「あ、ああ……」
父親がおたおたと救急車を呼んでいるのが聞こえる。
(ごめん……約束……果たせなくなっちゃう……)
そう思った瞬間、ルリコの視界はブラックアウトした。
ルリコが目を覚ました時、まず視界に入ったのは白い天井だった。
「ルリコ! よかった……!」
母親が泣きそうな顔でのぞき込んでくる。
「お母さん……」
「うう……。よかった……。目を覚ましてくれて……。あなた3日も眠っていたのよ……」
母は三日も眠っていたことを教えてくれた。
「三日!?」
ルリコは驚く。
そんなに眠っていたのかと思った。
「また病気が再発したのかと肝を冷やしたよ。今回は別の病気だったようだがね……。だが無事でよかった」
父親がほっとしたように言った。
「念のため先生が一週間ほど入院しなさいって」
「そう……」
ルリコは窓の外をみた。
そこにはラムネを手にした小学生の子供たちが見えた。
「あ…! 夏祭り……!」
ルリコは思いだして体を起こした。
美結花と約束をしていたのだ。
その夏祭りの日から二日は過ぎていた。
「約束破ってごめんって言わなきゃ……!」
「駄目よ。ルリコ。あなた昏睡状態だったのよ。寝てなきゃ……」
「そうだぞ。重症だったんだ。ゆっくり休め。その、約束したお友達とやらには誰かクラスメイトが言っているだろう」
「でも……」
美結花は裏切られた気になっていないだろうか。それが心配だった。
「余計なことに気を回さないでゆっくり眠って身体を治しなさい。先生を呼んでくるからな」
父親が先生を呼んだ。
それをぼんやりと眺めながら美結花はどうしているのだろうかとぼんやりと思った。
(美結花さん……きっと待っていたよね……)
どうしてか神社の前でジーンズと白いシャツの姿のまま何時間も待っている美結花の姿が見えた気がした。
「はあはあはあ……!」
熱が上がり、息が苦しくなる。
「けほっ! こほっ!」
こんなに苦しくなるのは入院していた時以来だった。
「ごほっ! ごほっ! ごぼぁっ!」
口から血を吐く。
(あれ……血……)
そう思った途端、視界がかすんできた。
「ルリコ!?」
異変を感じたのか母親が飛び込んできた。
「きゃーっ! ルリコ! お父さん、救急車呼んで!」
「あ、ああ……」
父親がおたおたと救急車を呼んでいるのが聞こえる。
(ごめん……約束……果たせなくなっちゃう……)
そう思った瞬間、ルリコの視界はブラックアウトした。
ルリコが目を覚ました時、まず視界に入ったのは白い天井だった。
「ルリコ! よかった……!」
母親が泣きそうな顔でのぞき込んでくる。
「お母さん……」
「うう……。よかった……。目を覚ましてくれて……。あなた3日も眠っていたのよ……」
母は三日も眠っていたことを教えてくれた。
「三日!?」
ルリコは驚く。
そんなに眠っていたのかと思った。
「また病気が再発したのかと肝を冷やしたよ。今回は別の病気だったようだがね……。だが無事でよかった」
父親がほっとしたように言った。
「念のため先生が一週間ほど入院しなさいって」
「そう……」
ルリコは窓の外をみた。
そこにはラムネを手にした小学生の子供たちが見えた。
「あ…! 夏祭り……!」
ルリコは思いだして体を起こした。
美結花と約束をしていたのだ。
その夏祭りの日から二日は過ぎていた。
「約束破ってごめんって言わなきゃ……!」
「駄目よ。ルリコ。あなた昏睡状態だったのよ。寝てなきゃ……」
「そうだぞ。重症だったんだ。ゆっくり休め。その、約束したお友達とやらには誰かクラスメイトが言っているだろう」
「でも……」
美結花は裏切られた気になっていないだろうか。それが心配だった。
「余計なことに気を回さないでゆっくり眠って身体を治しなさい。先生を呼んでくるからな」
父親が先生を呼んだ。
それをぼんやりと眺めながら美結花はどうしているのだろうかとぼんやりと思った。
(美結花さん……きっと待っていたよね……)
どうしてか神社の前でジーンズと白いシャツの姿のまま何時間も待っている美結花の姿が見えた気がした。
