夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十二話 果たせなかった約束
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それからというものルリコは積極的に美結花に話しかけるようにした。
ルリコにしては珍しいことだった。
最初は短い返事のみを美結花は返していたが、慣れてくると一言二言は返すようになってくれた。
周囲はその様子にぎょっとしたようだったが、転校生が興味深いのだろうとそのうち何も言わなかった。
「ルリコはよく夏目さんに話しかけるよね。最初の内は短い返事しかしてくれなかったのに」
「そうそう。愛想がないのによく話しかけられるよね」
「ルリコ、大丈夫? 嫌なことされていない?」
友人たちがルリコに訊いてくる。
「大丈夫だよ。夏目さん優しいし……」
ルリコはあの雨の日から奥底に眠る美結花の優しさに気づいたのだ。だから短い返事しか返されなくても大丈夫だった。
「そうなの? ちょっと想像できないな……」
「美人なんだけどね……」
困ったように友人たちが笑った。
「あ、そういえばもうすぐ夏祭りだよね」
話を変えるように一人が夏祭りのことを言った。
「あ~そうだね。近くの神社でやるんだよね!」
もう一人がのってくる。
そこからは夏祭りの話で盛り上がった。
(夏祭りか……。夏目さんはどうなのかなぁ……)
誘ってもいいだろうか。ルリコはそんなことを考えた。
「夏目さん!」
ルリコに声をかけられて美結花は振り向いた。
「何?」
「あ、あの……」
言葉が出てこない。
薄い緑の瞳に見つめられて緊張したのだ。
「なあに? ゆっくりでいいよ」
案外優しい瞳で美結花は話かける。
「今度夏祭りがあるんだけど……」
「うん。みんな言っているね」
噂だけは聞いていたらしい。
「一緒に行かない?」
「え?」
美結花は戸惑いがちにルリコをみた。
「夏祭り。夏目さんと一緒に行きたいな。どうかな?」
ルリコに言われて美結花は少し考え込んだ。
「いいよ。夏祭り」
「本当……?」
「うん。夏祭り一緒に行こうか」
「……!」
ルリコの顔が輝く。
「よかった! ありがとう! じゃあ今度の土曜日に神社の前でね!」
そう言ってルリコは去っていった。
その後姿をやれやれといった感じで美結花は見送った。
「夏目さんと夏祭り楽しみだな。こほっ」
うきうきと歩いていたルリコは軽い感じで咳をした。
いつものことだし体調をちょっと崩しただけだと思った。
しかしこの咳を甘く見たことをルリコは後で後悔した。
ルリコにしては珍しいことだった。
最初は短い返事のみを美結花は返していたが、慣れてくると一言二言は返すようになってくれた。
周囲はその様子にぎょっとしたようだったが、転校生が興味深いのだろうとそのうち何も言わなかった。
「ルリコはよく夏目さんに話しかけるよね。最初の内は短い返事しかしてくれなかったのに」
「そうそう。愛想がないのによく話しかけられるよね」
「ルリコ、大丈夫? 嫌なことされていない?」
友人たちがルリコに訊いてくる。
「大丈夫だよ。夏目さん優しいし……」
ルリコはあの雨の日から奥底に眠る美結花の優しさに気づいたのだ。だから短い返事しか返されなくても大丈夫だった。
「そうなの? ちょっと想像できないな……」
「美人なんだけどね……」
困ったように友人たちが笑った。
「あ、そういえばもうすぐ夏祭りだよね」
話を変えるように一人が夏祭りのことを言った。
「あ~そうだね。近くの神社でやるんだよね!」
もう一人がのってくる。
そこからは夏祭りの話で盛り上がった。
(夏祭りか……。夏目さんはどうなのかなぁ……)
誘ってもいいだろうか。ルリコはそんなことを考えた。
「夏目さん!」
ルリコに声をかけられて美結花は振り向いた。
「何?」
「あ、あの……」
言葉が出てこない。
薄い緑の瞳に見つめられて緊張したのだ。
「なあに? ゆっくりでいいよ」
案外優しい瞳で美結花は話かける。
「今度夏祭りがあるんだけど……」
「うん。みんな言っているね」
噂だけは聞いていたらしい。
「一緒に行かない?」
「え?」
美結花は戸惑いがちにルリコをみた。
「夏祭り。夏目さんと一緒に行きたいな。どうかな?」
ルリコに言われて美結花は少し考え込んだ。
「いいよ。夏祭り」
「本当……?」
「うん。夏祭り一緒に行こうか」
「……!」
ルリコの顔が輝く。
「よかった! ありがとう! じゃあ今度の土曜日に神社の前でね!」
そう言ってルリコは去っていった。
その後姿をやれやれといった感じで美結花は見送った。
「夏目さんと夏祭り楽しみだな。こほっ」
うきうきと歩いていたルリコは軽い感じで咳をした。
いつものことだし体調をちょっと崩しただけだと思った。
しかしこの咳を甘く見たことをルリコは後で後悔した。
