夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第四話 友人帳を取り返せ!
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会場に行くと多くの妖がいた。
(すごい数──)
美結花は圧倒された。こんなに妖が集まるところに来たところはない。面の裏で緊張する。
(貴志は堂々としているな……)
ちらりと夏目を見ると委縮した様子はなかった。
その近くには女子高生に化けたニャンコ先生とこの方が怪しまれないという事で黒髪の中学生の少年に化けた佐貝がいた。どことなく美結花に似ている。
「この姿は一体何なの?」
黒い髪の少年姿の佐貝が気になって美結花は訊いた。
「昔会った少年の姿を借りた」
「昔っていつぐらい?」
「さあね? あなたが生まれるよりは前。力はなかったけど、波長のあった妖は見ることができた」
「そう……。それにしてもどこかでみたことあるような? 変ね、会ったことないはずなのに……」
美結花は考え込んだ。
「………」
その様子を佐貝はじっと見ていた。
『良く集まった我が同輩たち。さあさあたんと飲んでくれ』
髭の生えた大きな妖が前に出て言った。
『紅峰。遅かったな。どこ行ってたんだ』
一匹の妖が紅峰に訊く。
『野暮だね。化粧ですよ』
『おや。見かけぬ奴らだ』
もう一匹の妖が美結花たちに気付く。
『ああ。私の連れ何ですよ』
『みねえ顔だな。さあさあ飲みねえ』
妖が酒を差し出してくる。
「楽しそうなんで混ぜてもらうよ」
『おうおう。飲みねえ。ん? お前…ちょっと人間臭いな』
「え……」
「え……」
2人は緊張した。ばれはしないだろうか。
『主様のことを思い出す』
「『主様』?」
夏目が訊く。
それから妖たちは家畜を襲うため人に化けたときに狐用の罠にはまった主様が猟師の男に助けられて以来、人に化けてその人に会いに行ったという事を話してくれた。
「なぁ。この辺で黒猫を見たやつはいないか?」
夏目が本題を切り出す。
すると見たという妖がたくさんいた。
「どこで見たの?」
『諸君!』
美結花が訊いたとき、さっき挨拶した妖が声を張り上げた。
『そろそろ例のことについて話し合おうか』
その後、その妖は主様を封じた人間たちに夜襲をかけるという事を言った。
「──―!? 夜襲……? 人間を恐れるなって……。どういうことだ」
「なんでそんなこと……」
憎しみの気を感じて吐きそうになりながら美結花は言った。
『家畜を襲う主様はやがて人間どもに封印されたのか姿が見えなくなったのさ。最近ついにその場所が分かった。赤くて高い塀の近くの家の床下がどうも封印された場所らしいのだ』
「───! それで家人を襲うっていうのか!?」
夏目が驚く。
「人を襲う必要はないだろう。必要はないがあの飲みっぷりでは何をしでかすかわからんぞ」
「酒は飲みすぎると毒だからね……。で、大丈夫?」
ニャンコ先生が夏目をいさめるのをみながら佐貝が心配する。
「うん。ちょっと強すぎる感情に当てられただけ……」
「あんたの体質も厄介なものだ……」
佐貝が呟く。
美結花は憎しみや怒り、幸せや悲しみなどの強烈な感情を人や妖が発すると感じ取ってしまうことがある。妖力の高いものほどそれを強く感じる。今感じているのは憎しみ。人への憎しみ──。
たくさんの妖が発しているので美結花にとってこの状況はつらいばかりだ。いくら加護があり、妖に憑かれることや瘴気にあてられることはないといっても感情は別だ。強すぎる感情に対して加護は働かない。
「──そうだな。けれどさいわいおれにはお前の言葉が聞こえるよ。ここにいる妖のも。そして人の言葉もだ。隔てなく。これは力になりはしないだろうか」
そこへ夏目の力強い言葉が響く。
『──―お前はレイコとは違うのか……』
「え? ──―…あっ。いたっ!!!」
夏目が黒ニャンコを見つけて後を追う。
「あ! 待って貴志!」
美結花は後を追う。
2人の後ろ姿を見て紅峰は夏目のことがよくわからないと言った。
それに対してニャンコ先生は気に入ったわけでなく友人帳が目当てだと言った。
『ならさっさと食って奪えばいい』
「いいヒマつぶしになる。人の一生などあっという間だ」
「長く生きていると別なことしたくなるわよね。それに人は──」
「「あっけないほどあっという間さ」」
2匹は声をそろえて言った。
(妖にとって人の一生などセミのように儚いもの──。だから最期まで一緒にいてあげる。美結花)
佐貝は胸の内でそう呟いた。
(すごい数──)
美結花は圧倒された。こんなに妖が集まるところに来たところはない。面の裏で緊張する。
(貴志は堂々としているな……)
ちらりと夏目を見ると委縮した様子はなかった。
その近くには女子高生に化けたニャンコ先生とこの方が怪しまれないという事で黒髪の中学生の少年に化けた佐貝がいた。どことなく美結花に似ている。
「この姿は一体何なの?」
黒い髪の少年姿の佐貝が気になって美結花は訊いた。
「昔会った少年の姿を借りた」
「昔っていつぐらい?」
「さあね? あなたが生まれるよりは前。力はなかったけど、波長のあった妖は見ることができた」
「そう……。それにしてもどこかでみたことあるような? 変ね、会ったことないはずなのに……」
美結花は考え込んだ。
「………」
その様子を佐貝はじっと見ていた。
『良く集まった我が同輩たち。さあさあたんと飲んでくれ』
髭の生えた大きな妖が前に出て言った。
『紅峰。遅かったな。どこ行ってたんだ』
一匹の妖が紅峰に訊く。
『野暮だね。化粧ですよ』
『おや。見かけぬ奴らだ』
もう一匹の妖が美結花たちに気付く。
『ああ。私の連れ何ですよ』
『みねえ顔だな。さあさあ飲みねえ』
妖が酒を差し出してくる。
「楽しそうなんで混ぜてもらうよ」
『おうおう。飲みねえ。ん? お前…ちょっと人間臭いな』
「え……」
「え……」
2人は緊張した。ばれはしないだろうか。
『主様のことを思い出す』
「『主様』?」
夏目が訊く。
それから妖たちは家畜を襲うため人に化けたときに狐用の罠にはまった主様が猟師の男に助けられて以来、人に化けてその人に会いに行ったという事を話してくれた。
「なぁ。この辺で黒猫を見たやつはいないか?」
夏目が本題を切り出す。
すると見たという妖がたくさんいた。
「どこで見たの?」
『諸君!』
美結花が訊いたとき、さっき挨拶した妖が声を張り上げた。
『そろそろ例のことについて話し合おうか』
その後、その妖は主様を封じた人間たちに夜襲をかけるという事を言った。
「──―!? 夜襲……? 人間を恐れるなって……。どういうことだ」
「なんでそんなこと……」
憎しみの気を感じて吐きそうになりながら美結花は言った。
『家畜を襲う主様はやがて人間どもに封印されたのか姿が見えなくなったのさ。最近ついにその場所が分かった。赤くて高い塀の近くの家の床下がどうも封印された場所らしいのだ』
「───! それで家人を襲うっていうのか!?」
夏目が驚く。
「人を襲う必要はないだろう。必要はないがあの飲みっぷりでは何をしでかすかわからんぞ」
「酒は飲みすぎると毒だからね……。で、大丈夫?」
ニャンコ先生が夏目をいさめるのをみながら佐貝が心配する。
「うん。ちょっと強すぎる感情に当てられただけ……」
「あんたの体質も厄介なものだ……」
佐貝が呟く。
美結花は憎しみや怒り、幸せや悲しみなどの強烈な感情を人や妖が発すると感じ取ってしまうことがある。妖力の高いものほどそれを強く感じる。今感じているのは憎しみ。人への憎しみ──。
たくさんの妖が発しているので美結花にとってこの状況はつらいばかりだ。いくら加護があり、妖に憑かれることや瘴気にあてられることはないといっても感情は別だ。強すぎる感情に対して加護は働かない。
「──そうだな。けれどさいわいおれにはお前の言葉が聞こえるよ。ここにいる妖のも。そして人の言葉もだ。隔てなく。これは力になりはしないだろうか」
そこへ夏目の力強い言葉が響く。
『──―お前はレイコとは違うのか……』
「え? ──―…あっ。いたっ!!!」
夏目が黒ニャンコを見つけて後を追う。
「あ! 待って貴志!」
美結花は後を追う。
2人の後ろ姿を見て紅峰は夏目のことがよくわからないと言った。
それに対してニャンコ先生は気に入ったわけでなく友人帳が目当てだと言った。
『ならさっさと食って奪えばいい』
「いいヒマつぶしになる。人の一生などあっという間だ」
「長く生きていると別なことしたくなるわよね。それに人は──」
「「あっけないほどあっという間さ」」
2匹は声をそろえて言った。
(妖にとって人の一生などセミのように儚いもの──。だから最期まで一緒にいてあげる。美結花)
佐貝は胸の内でそう呟いた。
