夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十二話 果たせなかった約束
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それから数日、ルリコは美結花を観察し続けた。
そんな中分かったことは読書しているか窓の外をぼうっと見ることが多いこと。
たまに声を上げてみんなを驚かしたり、何かがいるというときには何もいないことが分かった。
それを聞いてクラスメイト達はますます気味が悪いと遠ざかっていった。
ただルリコは美結花を怖いとは思わなかった。
声を上げた後や何かがいると言ってしまった後にしまったと真っ青な顔になることが多かったからだ。
それに視線の動きがそこに何かいると思わせたのもあった。
(話してみたいな……)
そう思ったが身体が弱く病院にいることが多かったルリコには自分から話しかけるのはハードルが高かった。
(思えば今いる友達ってみんな話しかけてくれたんだよね……)
相手から話しかけられてから行動することが多かったと反省した。
(でもどうやって話しかけよう……)
ただでさえ噂のある相手だ。
どうすればいいのか分からなかった。
美結花に話しかけようと思うもぐずぐずしているうちに5日経ってしまった。
「わ、しまったな……!」
ルリコは焦った。
天気予報を見ていなくて折り畳み傘を持っていなかったのだ。
外を見ると大雨で傘を差さないで帰宅できる感じではなかった。
(どうしよう……)
昇降口付近で雨が止むまで待とうかとうろうろとする。
「はい、これ」
横から折り畳み傘が差し出される。
「え……?」
ルリコは驚いて差し出す相手を見た。
そこにいたのは美結花だった。
話しかけようと思った相手からのアクションに驚いてしまう。
「傘、ないんでしょう? これを差していけば」
「で、でも。夏目さんが……!」
彼女の分の傘がなくなってしまうと慌てる。
「大丈夫。もう一本あるから。じゃ」
そう言って何も差さずに外に飛び出る。
「あ……」
引き留める間もなく行ってしまった美結花にしばらくその場に立ちすくんだ。
「行っちゃった……」
手元の傘を見るとシンプルな黒の傘だった。
「せっかくの好意だから差した方がいいかな……」
それを使って帰り道を歩く。
ぶっきらぼうに差し出された白い手を思い出す。
彼女なりにルリコを心配してくれたのだ。
(ありがとう、夏目さん)
届かないと知りつつお礼を心の中で言う。
(明日、傘を返してお礼を言おう。そして友達になろうって言ってみよう)
そうルリコは決意をした。
そんな中分かったことは読書しているか窓の外をぼうっと見ることが多いこと。
たまに声を上げてみんなを驚かしたり、何かがいるというときには何もいないことが分かった。
それを聞いてクラスメイト達はますます気味が悪いと遠ざかっていった。
ただルリコは美結花を怖いとは思わなかった。
声を上げた後や何かがいると言ってしまった後にしまったと真っ青な顔になることが多かったからだ。
それに視線の動きがそこに何かいると思わせたのもあった。
(話してみたいな……)
そう思ったが身体が弱く病院にいることが多かったルリコには自分から話しかけるのはハードルが高かった。
(思えば今いる友達ってみんな話しかけてくれたんだよね……)
相手から話しかけられてから行動することが多かったと反省した。
(でもどうやって話しかけよう……)
ただでさえ噂のある相手だ。
どうすればいいのか分からなかった。
美結花に話しかけようと思うもぐずぐずしているうちに5日経ってしまった。
「わ、しまったな……!」
ルリコは焦った。
天気予報を見ていなくて折り畳み傘を持っていなかったのだ。
外を見ると大雨で傘を差さないで帰宅できる感じではなかった。
(どうしよう……)
昇降口付近で雨が止むまで待とうかとうろうろとする。
「はい、これ」
横から折り畳み傘が差し出される。
「え……?」
ルリコは驚いて差し出す相手を見た。
そこにいたのは美結花だった。
話しかけようと思った相手からのアクションに驚いてしまう。
「傘、ないんでしょう? これを差していけば」
「で、でも。夏目さんが……!」
彼女の分の傘がなくなってしまうと慌てる。
「大丈夫。もう一本あるから。じゃ」
そう言って何も差さずに外に飛び出る。
「あ……」
引き留める間もなく行ってしまった美結花にしばらくその場に立ちすくんだ。
「行っちゃった……」
手元の傘を見るとシンプルな黒の傘だった。
「せっかくの好意だから差した方がいいかな……」
それを使って帰り道を歩く。
ぶっきらぼうに差し出された白い手を思い出す。
彼女なりにルリコを心配してくれたのだ。
(ありがとう、夏目さん)
届かないと知りつつお礼を心の中で言う。
(明日、傘を返してお礼を言おう。そして友達になろうって言ってみよう)
そうルリコは決意をした。
