夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十一話 的場一門再び
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後日、詫びに来た猿面の一人によるとあの日以来、祓い屋の山狩りはおさまったらしく、東方の森事件は無事に終わった。
『お前たちがやった大パレードに祓い人がびびったのではないかという噂だ』
猿面はそう言った。
「パレードなんかやってないし、俺と美結花がやったんじゃないぞ」
「そうだよ。やったのは猫たちと馬だよ」
「猫!?」
先生がちょっとムッとする。
佐貝は山猫なので今更怒ったりはしない。
『──悪かったな。学校とかいうお前の仲間の前で妙な行動ととらせた。美結花も人質にとろうとして悪かった』
「ああ、大丈夫だよ」
「とられなかったから平気」
二人は許した。
特に夏目は美結花の働きもあり、貧血ということになったので変な目で見られることはなかったのだ。
ただ美結花の胸に一つシミのように残ったものがあった。
『いや、ご立派な親戚だ。災厄の種を抱えることにしたのだから──』
的場の言葉が耳に残って消えない。
(災厄の種──。だからあの子は来なかったの……?)
一年以上前のことなのにまだ心のどこかに残っている出来事が思い起こされた。
期待して裏切られた苦い思い出──。
(でも今は違う、そんなことにはならないよね……)
自分に言い聞かせるように制服のリボンをぎゅっと握った。
「まあ、やっぱり似合う!」
塔子が浴衣に着替えた夏目と美結花を見て歓声を上げる。
「夏祭りに合わせて滋さんと私のをそれぞれ直してみてよかった……。けど……ちょっと大きいかしら……?」
塔子が不安がる。
「い、いえ。すごく着心地がいいです」
「ぜんぜん大丈夫です。着心地はとてもいいですし」
ちゃんときれているとアピールする。
「そうだぞ」
滋が頷く。
「身体なんてすぐにでかくなるさ。来年にはぴったりになる」
来年。その言葉がうれしかった。
ここに来年もいていいと言ってくれている気がして。
「「──はい」」
だからその思いを込めて二人は頷いた。
「それでは行ってきます!」
「行ってきます、塔子さん、滋さん」
「行ってらっしゃい」
「気を付けてね」
塔子と滋に見送られて夏祭りへと向かう。
「くそう、おくれた。走れ夏目。イカが売り切れたらどうする」
「イカが食べられなかったらどうしてくれるのよ!?」
先生と佐貝が走る。
その後ろを夏目と美結花が追いかける。
「大丈夫だって先生」
「佐貝も落ち着いて。たくさんあるって」
宥める二人。
その途中で穴にはまって困っている妖を見つける。
「貴志」
「ああ」
夏目がつまんで助ける。
『ぎゃ! 人の子!?』
妖はビビる。
「夏目! また妖にかかわりおって」
「美結花も! お人好しなんだから」
二匹は呆れる。
そんな中花火が始まる音がした。
「あっ。花火が始まったみたい」
「まずい、はじまったみたいだ」
「阿呆め、走れ夏目」
「急げ、美結花」
その言葉に頷くと二人と二匹は走った。
その先にはいつもの仲間たちが笑顔で待っていた。
『お前たちがやった大パレードに祓い人がびびったのではないかという噂だ』
猿面はそう言った。
「パレードなんかやってないし、俺と美結花がやったんじゃないぞ」
「そうだよ。やったのは猫たちと馬だよ」
「猫!?」
先生がちょっとムッとする。
佐貝は山猫なので今更怒ったりはしない。
『──悪かったな。学校とかいうお前の仲間の前で妙な行動ととらせた。美結花も人質にとろうとして悪かった』
「ああ、大丈夫だよ」
「とられなかったから平気」
二人は許した。
特に夏目は美結花の働きもあり、貧血ということになったので変な目で見られることはなかったのだ。
ただ美結花の胸に一つシミのように残ったものがあった。
『いや、ご立派な親戚だ。災厄の種を抱えることにしたのだから──』
的場の言葉が耳に残って消えない。
(災厄の種──。だからあの子は来なかったの……?)
一年以上前のことなのにまだ心のどこかに残っている出来事が思い起こされた。
期待して裏切られた苦い思い出──。
(でも今は違う、そんなことにはならないよね……)
自分に言い聞かせるように制服のリボンをぎゅっと握った。
「まあ、やっぱり似合う!」
塔子が浴衣に着替えた夏目と美結花を見て歓声を上げる。
「夏祭りに合わせて滋さんと私のをそれぞれ直してみてよかった……。けど……ちょっと大きいかしら……?」
塔子が不安がる。
「い、いえ。すごく着心地がいいです」
「ぜんぜん大丈夫です。着心地はとてもいいですし」
ちゃんときれているとアピールする。
「そうだぞ」
滋が頷く。
「身体なんてすぐにでかくなるさ。来年にはぴったりになる」
来年。その言葉がうれしかった。
ここに来年もいていいと言ってくれている気がして。
「「──はい」」
だからその思いを込めて二人は頷いた。
「それでは行ってきます!」
「行ってきます、塔子さん、滋さん」
「行ってらっしゃい」
「気を付けてね」
塔子と滋に見送られて夏祭りへと向かう。
「くそう、おくれた。走れ夏目。イカが売り切れたらどうする」
「イカが食べられなかったらどうしてくれるのよ!?」
先生と佐貝が走る。
その後ろを夏目と美結花が追いかける。
「大丈夫だって先生」
「佐貝も落ち着いて。たくさんあるって」
宥める二人。
その途中で穴にはまって困っている妖を見つける。
「貴志」
「ああ」
夏目がつまんで助ける。
『ぎゃ! 人の子!?』
妖はビビる。
「夏目! また妖にかかわりおって」
「美結花も! お人好しなんだから」
二匹は呆れる。
そんな中花火が始まる音がした。
「あっ。花火が始まったみたい」
「まずい、はじまったみたいだ」
「阿呆め、走れ夏目」
「急げ、美結花」
その言葉に頷くと二人と二匹は走った。
その先にはいつもの仲間たちが笑顔で待っていた。
