夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十一話 的場一門再び
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「「はあ……」」
夏目と美結花はため息をついて部屋の床に座り込んだ。
夏目の手には壺に封印された猿面がいた。
『ちくしょう。友人帳があれば……。きっときっとお頭様が友人帳で力を持てば…。お頭様ならきっと森をもとのように……』
壺に封じられた猿面がぶつぶつぶと呟く。
「「…………」」
夏目と美結花は思わず顔を見合わせた。
なにか事情があるらしい。
「──友人帳はそんな魔法のような道具ではないよ」
「そうだよ。何でもできる魔法の道具ではないわ」
二人は猿面をいさめる。
「森をどうにかしたいのはわかるけど友人帳を使って多くの妖を操らせるなんて。…そんなことしてしまったらそのお頭様ってのも的場さんと同じになってしまうぞ」
「恐怖の目で見られてもいいの?」
『──…』
妖は少し考え込むような様子を見せた。
響いてくれるといいと美結花は思った。
『あ…』
やがて妖は何かに気づいた様子を見せた。
「「ん?」」
話に夢中になっていた二人は気づかなかった。
後ろから手を伸ばされて腕を捕まえられた。
「──…!」
思わず身体を固くする。
「お久しぶりですね」
眼帯をしているその人はそう言った。
「こっそり上がり込んでくるなんてまるで猫か妖のようですね」
思わず身体を的場から離し、警戒態勢に入る。
一門の人を連れて的場静司がそこにいた。
(──…。見つかった……)
心臓がまたどきどきし始めた。
「…そっちの妖が無理に連れ込んだんですよ」
「後ろから殴られていたかったんですからね」
虚勢を張って文句を言う。
「おや。それは失礼しましたね」
全然悪く思っていない態度で的場はそう言った。
「けれどちょうどよかった。そろそろまたお話がしたいなと思っていたんですよ。──猫と言えば今日は一緒ではないのですか?」
佐貝とニャンコ先生のことを訊いてきた。
「「──…」」
荷物を取りに行っているというわけにもいかず黙り込んだ。
(落ち着け。冷静に)
美結花は心を落ち着かせるために深呼吸した。
『──夏目と美結花が猿面の連中にさらわれた!?』
河童から話を聞いたヒノエが叫んだ。
『はい。鮎がとれたので夏目様と美結花様に自慢しようと学校とやらへ行きましたら……』
河童が頷く。
『当方の猿面の一団と言えば…確か六花という名のある妖が率いる森守りの衆だったはず。それが人の子を攫うなんて何をとち狂ったんだ』
ヒノエはぷんすこと怒る。
『あの辺りにある祓い屋の別邸がまた機能し始めたようだ。対抗するための力が…友人帳が欲しいのだろう』
話を聞いていた三篠が言った。
『夏目殿も本当に面倒なお立場よ。それに付き合う美結花殿も相当酔狂だな。さっさと友人帳など手放せばよいものを。ヒノエお前だって本当に夏目殿と美結花殿を想うならさっさと友人帳など取り上げて、そんなものは忘れさせて、人の世だけに生きられるようにしてやればよいものを』
三篠はそんなことを言った。
『夏目はそんなことを望まない。美結花も望まない』
ヒノエは三篠の考えを否定した。
『──そうだろうか。──人の心は分からんなぁ』
三篠にとって人の心とは難しいものだった。
夏目と美結花はため息をついて部屋の床に座り込んだ。
夏目の手には壺に封印された猿面がいた。
『ちくしょう。友人帳があれば……。きっときっとお頭様が友人帳で力を持てば…。お頭様ならきっと森をもとのように……』
壺に封じられた猿面がぶつぶつぶと呟く。
「「…………」」
夏目と美結花は思わず顔を見合わせた。
なにか事情があるらしい。
「──友人帳はそんな魔法のような道具ではないよ」
「そうだよ。何でもできる魔法の道具ではないわ」
二人は猿面をいさめる。
「森をどうにかしたいのはわかるけど友人帳を使って多くの妖を操らせるなんて。…そんなことしてしまったらそのお頭様ってのも的場さんと同じになってしまうぞ」
「恐怖の目で見られてもいいの?」
『──…』
妖は少し考え込むような様子を見せた。
響いてくれるといいと美結花は思った。
『あ…』
やがて妖は何かに気づいた様子を見せた。
「「ん?」」
話に夢中になっていた二人は気づかなかった。
後ろから手を伸ばされて腕を捕まえられた。
「──…!」
思わず身体を固くする。
「お久しぶりですね」
眼帯をしているその人はそう言った。
「こっそり上がり込んでくるなんてまるで猫か妖のようですね」
思わず身体を的場から離し、警戒態勢に入る。
一門の人を連れて的場静司がそこにいた。
(──…。見つかった……)
心臓がまたどきどきし始めた。
「…そっちの妖が無理に連れ込んだんですよ」
「後ろから殴られていたかったんですからね」
虚勢を張って文句を言う。
「おや。それは失礼しましたね」
全然悪く思っていない態度で的場はそう言った。
「けれどちょうどよかった。そろそろまたお話がしたいなと思っていたんですよ。──猫と言えば今日は一緒ではないのですか?」
佐貝とニャンコ先生のことを訊いてきた。
「「──…」」
荷物を取りに行っているというわけにもいかず黙り込んだ。
(落ち着け。冷静に)
美結花は心を落ち着かせるために深呼吸した。
『──夏目と美結花が猿面の連中にさらわれた!?』
河童から話を聞いたヒノエが叫んだ。
『はい。鮎がとれたので夏目様と美結花様に自慢しようと学校とやらへ行きましたら……』
河童が頷く。
『当方の猿面の一団と言えば…確か六花という名のある妖が率いる森守りの衆だったはず。それが人の子を攫うなんて何をとち狂ったんだ』
ヒノエはぷんすこと怒る。
『あの辺りにある祓い屋の別邸がまた機能し始めたようだ。対抗するための力が…友人帳が欲しいのだろう』
話を聞いていた三篠が言った。
『夏目殿も本当に面倒なお立場よ。それに付き合う美結花殿も相当酔狂だな。さっさと友人帳など手放せばよいものを。ヒノエお前だって本当に夏目殿と美結花殿を想うならさっさと友人帳など取り上げて、そんなものは忘れさせて、人の世だけに生きられるようにしてやればよいものを』
三篠はそんなことを言った。
『夏目はそんなことを望まない。美結花も望まない』
ヒノエは三篠の考えを否定した。
『──そうだろうか。──人の心は分からんなぁ』
三篠にとって人の心とは難しいものだった。
