夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第四話 友人帳を取り返せ!
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『…よし、行ったか』
『はあ……』
斑と佐貝が安堵の息をつく。
『おや。そのお姿は斑様と佐貝様ではありませんか。お久しゅう』
そこへ一匹の妖が現れた。
『お、お前は……紅峰か』
『本当に久しぶりね』
「先生と佐貝の知り合いなのか?」
『まあな』
『まあね』
2匹は頷く。
『ふふ、お二方はいつ見てもお美しいお姿。おや。これは人の子のお食事中でしたか。私にもぜひおこぼれを…。ん? この顔どこかで……。ぎゃっ。夏目レイコ!?』
紅峰と呼ばれた妖が叫ぶ。
『阿呆。声がでかい!!』
斑が前足で紅峰を押し倒す。
『ぎゃっ!』
紅峰が悲鳴を上げる。
「ねえ。佐貝」
その様子を見ながら美結花は佐貝に訊いた。
『何?』
「貴志ってレイコさんにそっくりなの?」
妖にとって彼は祖母と間違うくらい似ているのだろうか。美結花は祖母の顔を知らないのだ。
『そっくりね。あの子の髪を伸ばしたらまんまそうなるんじゃないかしら』
「でもいくら似ていたって貴志は男なのに……」
『妖にとっては性別なんてどうでもいい事なのよ。彼は妖力も顔も何もかもレイコにそっくり……』
佐貝は遠くを見るような目をした。祖母のことを思い出しているのだろうか。
『へえ。孫ねぇ……』
紅峰にすべてを話すと彼女は納得した。
『しかし、ふふ。相変わらず短気なお方だ』
『紅峰、この辺で紙の束をくわえた黒くてラブリーな猫をみなかったか』
斑が訊く。
『黒くてラブリー? その猫が何か』
『いや。知らんならいい。さっきのあの妖の列はなんだ』
『すごい数だったわね。何か知っている?』
『この森のものが集まって飲み会です。ああ。そういえば頭のでかいブサイクな黒猫が会場へ向かうのをさっき見ました』
「それだ!! 紅峰さん。そこへ俺たちは連れて行ってくれないか」
「私からもお願いします」
手がかりを見つけた2人は必死だった。
『正気かい。人の子が行けばすぐに食われてしまうよ』
『夏目』
『美結花』
斑と佐貝が夏目と美結花を止めようとする。
「ならば妖に化けていく。お願いだ。俺にはどうしてもあの猫を見つけ出さないとならない責任があるんです」
「何をしてもそこに私たちは行きたいんです」
2人の目は真剣だった。
『生意気な目ともの言いは確かに少しレイコに似ているか。そこが気に入っているんですか?』
紅峰が訊いた。
『阿呆か。くだらんこと言っていると食うぞ』
『美結花はレイコには似ていないけど瞳とか生意気なもの言いとかは似ているからね……』
斑は一蹴し、佐貝は素直にうなずいた。
『ふふ、この人の子がどこまでやれるか。面白そうだ。よし、夏目の若様、お嬢様、連れてって差し上げましょう。うまく妖に化けきれれば善し。もし人の子とばれることになれば、その時はみんなの魚になっていただきましょう』
「──構わない。頼みます」
「──よろしくお願いします」
2人は頷いた。
「頑張ろうな。先生」
「佐貝もね」
「おまえはまた勝手なっっ」
「またなの!?」
その言葉と共に2匹は依代の姿に戻った。
『ぎゃあああああ──!? 斑様と佐貝様がちんちくりんに──っっ』
紅峰が悲鳴を上げた。
その後彼女は佐貝とニャンコ先生を憐れんだ。
『とりあえず夏目の若さんとお嬢さんは化粧か面を。斑の旦那は獣の姿ではいけませんよ』
「む?」
「斑だけ?」
2匹はきょとんとした。
『獣を連れたレイコ似の少年が「友人帳」を持っているらしいと噂なのです。なにせ妖にとって有名ですからね。「夏目レイコ」は』
(レイコさん……)
会場に向かいながら美結花は祖母のことを思った。夏目の姓のまま夏目の母と美結花の母を産み、若くして亡くなった祖母。親戚は彼女のことをよくは言わない。妖でさえ彼女のことを恐れる。だけどそれだけがすべてとは思えない。本当はどんな人だったのか知りたいと思った。
(いつか祖母のことを知れる時が来るのかな──)
『はあ……』
斑と佐貝が安堵の息をつく。
『おや。そのお姿は斑様と佐貝様ではありませんか。お久しゅう』
そこへ一匹の妖が現れた。
『お、お前は……紅峰か』
『本当に久しぶりね』
「先生と佐貝の知り合いなのか?」
『まあな』
『まあね』
2匹は頷く。
『ふふ、お二方はいつ見てもお美しいお姿。おや。これは人の子のお食事中でしたか。私にもぜひおこぼれを…。ん? この顔どこかで……。ぎゃっ。夏目レイコ!?』
紅峰と呼ばれた妖が叫ぶ。
『阿呆。声がでかい!!』
斑が前足で紅峰を押し倒す。
『ぎゃっ!』
紅峰が悲鳴を上げる。
「ねえ。佐貝」
その様子を見ながら美結花は佐貝に訊いた。
『何?』
「貴志ってレイコさんにそっくりなの?」
妖にとって彼は祖母と間違うくらい似ているのだろうか。美結花は祖母の顔を知らないのだ。
『そっくりね。あの子の髪を伸ばしたらまんまそうなるんじゃないかしら』
「でもいくら似ていたって貴志は男なのに……」
『妖にとっては性別なんてどうでもいい事なのよ。彼は妖力も顔も何もかもレイコにそっくり……』
佐貝は遠くを見るような目をした。祖母のことを思い出しているのだろうか。
『へえ。孫ねぇ……』
紅峰にすべてを話すと彼女は納得した。
『しかし、ふふ。相変わらず短気なお方だ』
『紅峰、この辺で紙の束をくわえた黒くてラブリーな猫をみなかったか』
斑が訊く。
『黒くてラブリー? その猫が何か』
『いや。知らんならいい。さっきのあの妖の列はなんだ』
『すごい数だったわね。何か知っている?』
『この森のものが集まって飲み会です。ああ。そういえば頭のでかいブサイクな黒猫が会場へ向かうのをさっき見ました』
「それだ!! 紅峰さん。そこへ俺たちは連れて行ってくれないか」
「私からもお願いします」
手がかりを見つけた2人は必死だった。
『正気かい。人の子が行けばすぐに食われてしまうよ』
『夏目』
『美結花』
斑と佐貝が夏目と美結花を止めようとする。
「ならば妖に化けていく。お願いだ。俺にはどうしてもあの猫を見つけ出さないとならない責任があるんです」
「何をしてもそこに私たちは行きたいんです」
2人の目は真剣だった。
『生意気な目ともの言いは確かに少しレイコに似ているか。そこが気に入っているんですか?』
紅峰が訊いた。
『阿呆か。くだらんこと言っていると食うぞ』
『美結花はレイコには似ていないけど瞳とか生意気なもの言いとかは似ているからね……』
斑は一蹴し、佐貝は素直にうなずいた。
『ふふ、この人の子がどこまでやれるか。面白そうだ。よし、夏目の若様、お嬢様、連れてって差し上げましょう。うまく妖に化けきれれば善し。もし人の子とばれることになれば、その時はみんなの魚になっていただきましょう』
「──構わない。頼みます」
「──よろしくお願いします」
2人は頷いた。
「頑張ろうな。先生」
「佐貝もね」
「おまえはまた勝手なっっ」
「またなの!?」
その言葉と共に2匹は依代の姿に戻った。
『ぎゃあああああ──!? 斑様と佐貝様がちんちくりんに──っっ』
紅峰が悲鳴を上げた。
その後彼女は佐貝とニャンコ先生を憐れんだ。
『とりあえず夏目の若さんとお嬢さんは化粧か面を。斑の旦那は獣の姿ではいけませんよ』
「む?」
「斑だけ?」
2匹はきょとんとした。
『獣を連れたレイコ似の少年が「友人帳」を持っているらしいと噂なのです。なにせ妖にとって有名ですからね。「夏目レイコ」は』
(レイコさん……)
会場に向かいながら美結花は祖母のことを思った。夏目の姓のまま夏目の母と美結花の母を産み、若くして亡くなった祖母。親戚は彼女のことをよくは言わない。妖でさえ彼女のことを恐れる。だけどそれだけがすべてとは思えない。本当はどんな人だったのか知りたいと思った。
(いつか祖母のことを知れる時が来るのかな──)
