夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十一話 的場一門再び
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「桐の間ってところに俺たちの荷物はあるらしいんだ」
走りながら夏目は先生と佐貝に説明する。
「早く取り戻さないと本当に落書き帳と思われて先生や佐貝みたいに捨てられてしまうかも」
「確かにありえそう。読めないものを持っていても仕方ないわよね」
美結花は頷いた。
「しかし迷路のように出口も分からん屋敷だな」
「広くてどこが出口か分からん」
先生と佐貝が文句を言う。
「──あの人はこんなところに住んでいるのか……」
「こんな広いところで……」
屋敷を見回す。
「いやどうやらこれは別邸のようだ」
先生が否定する。
「三篠の話だと東方の森には忌々しい祓い屋、的場家の別邸があり、ずっと以前はそこを拠点として妖を狩ったらしい。しかし祓い屋稼業自体が廃れ、ここもあまり使われなくなっていたらしいが。──今回のご頭首はなかなか精力的なようだ」
「忌々しいことにね」
佐貝が吐き捨てる。
(──妖を狩る。それであの猿面たちは友人帳を求めたのだろうか)
そんなことをふと考えたときだった。
ある部屋の中で何かが動いている音がした。
「む?」
「はい?」
先生と佐貝が反応する。
「この壺…さっきの猿面の妖が封じられた……」
「そういえば……」
美結花は見おぼえがあったことに納得した。
『うう…出られぬ……。うう~~おのれ~~』
「「わあ!? 壺がしゃべった!?」」
思わず二人でぎょっとしてしまう。
『む? その声は…。おい、夏目の小僧、小娘。取引だ』
「…取引?」
「…なんの?」
猿面の言葉に首をかしげる。
『私はこの屋敷に一度忍び込んだことがあるから多少は案内できるぞ。出口への道を教えてやるから私も連れていけ』
「お前たちは俺たちを襲った相手だ。信用できないぞ」
「そうよ。それに私を人質にとろうとしていたでしょ」
思わずにらむ。
『まったく疑り深い下等生物め』
猿面がため息をつく。
そこを先生と佐貝は壺で遊ぶことで揺らす。
『やめろコブタども!』
妖が悲鳴を上げる。
「こら先生じゃれちゃだめだぞ」
「佐貝もやめてあげて」
夏目と美結花がいさめる。
「──では手始めに桐の間がどこにあるか言ってみろ」
先生が問い詰める。
『桐の間…? ああ、忌々しい的場家頭首用の部屋か』
「! 分かるのか!」
「どこにあるの!?」
思わず興奮する。
荷物が見つかる希望が見えてきた。
『ああ。大体な』
「ふむ。斑」
佐貝が先生の名前を呼ぶ。
「ああ。では道順を言ってみろ。私と佐貝で確認してくる。正しければ脱出するときにお前も連れてってやる」
「先生」
「佐貝」
「私と佐貝でとってくるからおまえたちはこいつと隠れていろ。罠のある部屋だと厄介だからな」
「──先生も気を付けて」
「佐貝も気を付けてね」
二人は二匹の無事を祈った。
そして二匹は荷物を取りに出て行った。
走りながら夏目は先生と佐貝に説明する。
「早く取り戻さないと本当に落書き帳と思われて先生や佐貝みたいに捨てられてしまうかも」
「確かにありえそう。読めないものを持っていても仕方ないわよね」
美結花は頷いた。
「しかし迷路のように出口も分からん屋敷だな」
「広くてどこが出口か分からん」
先生と佐貝が文句を言う。
「──あの人はこんなところに住んでいるのか……」
「こんな広いところで……」
屋敷を見回す。
「いやどうやらこれは別邸のようだ」
先生が否定する。
「三篠の話だと東方の森には忌々しい祓い屋、的場家の別邸があり、ずっと以前はそこを拠点として妖を狩ったらしい。しかし祓い屋稼業自体が廃れ、ここもあまり使われなくなっていたらしいが。──今回のご頭首はなかなか精力的なようだ」
「忌々しいことにね」
佐貝が吐き捨てる。
(──妖を狩る。それであの猿面たちは友人帳を求めたのだろうか)
そんなことをふと考えたときだった。
ある部屋の中で何かが動いている音がした。
「む?」
「はい?」
先生と佐貝が反応する。
「この壺…さっきの猿面の妖が封じられた……」
「そういえば……」
美結花は見おぼえがあったことに納得した。
『うう…出られぬ……。うう~~おのれ~~』
「「わあ!? 壺がしゃべった!?」」
思わず二人でぎょっとしてしまう。
『む? その声は…。おい、夏目の小僧、小娘。取引だ』
「…取引?」
「…なんの?」
猿面の言葉に首をかしげる。
『私はこの屋敷に一度忍び込んだことがあるから多少は案内できるぞ。出口への道を教えてやるから私も連れていけ』
「お前たちは俺たちを襲った相手だ。信用できないぞ」
「そうよ。それに私を人質にとろうとしていたでしょ」
思わずにらむ。
『まったく疑り深い下等生物め』
猿面がため息をつく。
そこを先生と佐貝は壺で遊ぶことで揺らす。
『やめろコブタども!』
妖が悲鳴を上げる。
「こら先生じゃれちゃだめだぞ」
「佐貝もやめてあげて」
夏目と美結花がいさめる。
「──では手始めに桐の間がどこにあるか言ってみろ」
先生が問い詰める。
『桐の間…? ああ、忌々しい的場家頭首用の部屋か』
「! 分かるのか!」
「どこにあるの!?」
思わず興奮する。
荷物が見つかる希望が見えてきた。
『ああ。大体な』
「ふむ。斑」
佐貝が先生の名前を呼ぶ。
「ああ。では道順を言ってみろ。私と佐貝で確認してくる。正しければ脱出するときにお前も連れてってやる」
「先生」
「佐貝」
「私と佐貝でとってくるからおまえたちはこいつと隠れていろ。罠のある部屋だと厄介だからな」
「──先生も気を付けて」
「佐貝も気を付けてね」
二人は二匹の無事を祈った。
そして二匹は荷物を取りに出て行った。
