夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十一話 的場一門再び
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追っ手から夏目と美結花は逃げ、一室にたどり着いた。
不気味なものばかり置いてあって思わずぎょっとする。
(妖を祓うための道具置き場か……)
思わず納得する。
(佐貝はどこ──?)
そう思っていると近くにある箱が二つ動いていた。
「う…う…」
「ぎ…ぎ…」
声がするので不思議に思って箱をあさると何かをつかんだ。
「わ──っ! ニャンコ先生っぽいものがゴミ箱に捨てられてる──っ!?」
「佐貝っぽいものも捨てられている──っ!?」
小声で悲鳴を上げるという器用なことを二人はした。
「ふう。ひどい目にあった」
「私もひどい目にあった」
顔を洗いながら二匹はそう言った。
「捕まり袋に放り込まれたものの、頭の悪そうな妖だったから招き猫の振りを通したのだ」
「私もそうしたわ。そしたらあの小物! 私たちをゴミ箱に放り込んだのよ!?」
「ぷっ」
「ふふっ」
ぷんすか怒る佐貝とニャンコ先生がおかしくて思わず笑ってしまう。
「笑い事か──っ! 阿呆!」
「美結花もよ!?」
猫パンチされ、頬に肉球型の跡ができる。
「まったくあんな小物に捕まり友人帳まで没収されるとは何たるざまだ」
「美結花もよ!? 油断しすぎでしょう!?」
「スミマセン……」
「ゴメンナサイ……」
勢いに思わず謝ってしまう。
「──幸いまだバッグの中身は調べられていないんだな?」
先生が確認する。
「たぶん」
「的場さんの話ぶりだと」
二人は頷く。
「まあみられたとして友人帳の知識がなければただの落書き帳にしか見えんだろう」
「普通の人に妖の文字は読めないからね……」
佐貝が補足する。
美結花たちは高い妖力で文字が読めているのだ。
「祓い屋さんの的場さんの耳になら友人帳について多少は入っているんじゃないかな」
「確かに。あれだけ多くの妖とかかわっているのなら聞いたことありそう」
「伝説のような噂ぐらいは聞いたことあるかもしれんな。しかし妖は少なくとも知られてはならぬ相手に話してはならぬという本能的なものは持っている」
「へえ」
美結花は感心した。
「妖たちが恐れているのは人の口から人の耳に入ってしまうことよ」
「佐貝の言う通りだ。それを恐れてお前を狙ってくる妖もいるのさ」
「「…………」」
二人は思わず顔を見合わせた。
そのことをこれから考えなければいけないのだ。
「今考えると名取さんにも話してなくてよかったってことか。危ない立場に立たせかねないもんな」
「水崎さんもね」
危ない立場に立たせかねないところだったと話さなかったことにほっとする。
「あいつは見るからに話してはならぬ相手なオーラ全開ではないか」
「水崎もよ。胡散臭いし信用できないでしょ」
二匹が突っ込む。
「あんな厄介な友人帳などさっさとこの私に譲ってしまえばいいのだ。私が面白おかしく使ってやる」
その言葉がおかしくて二人で笑ってしまう。
「…笑い事か。阿呆」
先生が二人を優しく罵った。
「ああ。やっぱり」
牢屋を覗いた的場が舌打ちをする。
妖が二匹それぞれの牢で伸びていた。
「さっきのはここに入れておいた子供たちが逃げ出したようですね」
「あれを蹴り倒して逃げ出すとは……。本当に人の子だったのか?」
一門の人が驚く。
的場一門の妖はそれなりの強さを持つ。それを蹴り倒すとは尋常ではない力だ。
「そういうことができる子たちに心当たりがありますねえ」
的場の脳裏に少年と少女がよぎった。
尋常ではない妖力を持つ子供たち。
「──捕まえろ。何者もこの屋敷から出すな」
そう的場は命じた。
不気味なものばかり置いてあって思わずぎょっとする。
(妖を祓うための道具置き場か……)
思わず納得する。
(佐貝はどこ──?)
そう思っていると近くにある箱が二つ動いていた。
「う…う…」
「ぎ…ぎ…」
声がするので不思議に思って箱をあさると何かをつかんだ。
「わ──っ! ニャンコ先生っぽいものがゴミ箱に捨てられてる──っ!?」
「佐貝っぽいものも捨てられている──っ!?」
小声で悲鳴を上げるという器用なことを二人はした。
「ふう。ひどい目にあった」
「私もひどい目にあった」
顔を洗いながら二匹はそう言った。
「捕まり袋に放り込まれたものの、頭の悪そうな妖だったから招き猫の振りを通したのだ」
「私もそうしたわ。そしたらあの小物! 私たちをゴミ箱に放り込んだのよ!?」
「ぷっ」
「ふふっ」
ぷんすか怒る佐貝とニャンコ先生がおかしくて思わず笑ってしまう。
「笑い事か──っ! 阿呆!」
「美結花もよ!?」
猫パンチされ、頬に肉球型の跡ができる。
「まったくあんな小物に捕まり友人帳まで没収されるとは何たるざまだ」
「美結花もよ!? 油断しすぎでしょう!?」
「スミマセン……」
「ゴメンナサイ……」
勢いに思わず謝ってしまう。
「──幸いまだバッグの中身は調べられていないんだな?」
先生が確認する。
「たぶん」
「的場さんの話ぶりだと」
二人は頷く。
「まあみられたとして友人帳の知識がなければただの落書き帳にしか見えんだろう」
「普通の人に妖の文字は読めないからね……」
佐貝が補足する。
美結花たちは高い妖力で文字が読めているのだ。
「祓い屋さんの的場さんの耳になら友人帳について多少は入っているんじゃないかな」
「確かに。あれだけ多くの妖とかかわっているのなら聞いたことありそう」
「伝説のような噂ぐらいは聞いたことあるかもしれんな。しかし妖は少なくとも知られてはならぬ相手に話してはならぬという本能的なものは持っている」
「へえ」
美結花は感心した。
「妖たちが恐れているのは人の口から人の耳に入ってしまうことよ」
「佐貝の言う通りだ。それを恐れてお前を狙ってくる妖もいるのさ」
「「…………」」
二人は思わず顔を見合わせた。
そのことをこれから考えなければいけないのだ。
「今考えると名取さんにも話してなくてよかったってことか。危ない立場に立たせかねないもんな」
「水崎さんもね」
危ない立場に立たせかねないところだったと話さなかったことにほっとする。
「あいつは見るからに話してはならぬ相手なオーラ全開ではないか」
「水崎もよ。胡散臭いし信用できないでしょ」
二匹が突っ込む。
「あんな厄介な友人帳などさっさとこの私に譲ってしまえばいいのだ。私が面白おかしく使ってやる」
その言葉がおかしくて二人で笑ってしまう。
「…笑い事か。阿呆」
先生が二人を優しく罵った。
「ああ。やっぱり」
牢屋を覗いた的場が舌打ちをする。
妖が二匹それぞれの牢で伸びていた。
「さっきのはここに入れておいた子供たちが逃げ出したようですね」
「あれを蹴り倒して逃げ出すとは……。本当に人の子だったのか?」
一門の人が驚く。
的場一門の妖はそれなりの強さを持つ。それを蹴り倒すとは尋常ではない力だ。
「そういうことができる子たちに心当たりがありますねえ」
的場の脳裏に少年と少女がよぎった。
尋常ではない妖力を持つ子供たち。
「──捕まえろ。何者もこの屋敷から出すな」
そう的場は命じた。
