夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第三十話 東方の森にあるもの
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妖は奥の方まで案内してきた。
「ずいぶん奥のほうまで行くのね?」
美結花が訊くが、妖は答えない。
『…………』
妖は答えない。
「…おい、どこまで行くんだ?」
『…………』
またしても妖は答えない。
「おい」
再度聞くも答えない。
『……あの繁みの向こうです』
妖は繁みの向こうを指さした。
「ここか?」
「そうみたい」
繁みをかき分けると岩に足を挟んだ牛型の妖がいた。
押したり引いたりして岩を二人掛かりで何とかどかす。
「! 抜けた!」
「足が無事でよかったねえ……」
足は何とか歩けそうでほっとした。
「「よかった……」」
二人はほっとした。
『あ、ありがとうございました。夏目様、美結花様。お、お二人とも早く…早くお逃げください』
「え?」
その言葉に不穏なものを感じ訊き返した。
『ではこれにて』
「お、おい。どうしたんだ!?」
「な、なんで逃げるの!?」
二人は戸惑うしかなかった。
『おまえがナツメか。そしておまえはミユカだな』
後ろを振り返ると猿面の妖がいた。
『『友人帳』の夏目か』
(し、しまった──!)
夏目と背中合わせになりながら追い詰められていく。
何匹も猿面がやってくる。仲間がいたのだ。
『逃がさんぞ。小僧、小娘』
『…ほぉ。これが本当に噂の夏目か?』
『となりが従妹か……。人質にはよさそうだ』
『二人ともずいぶん弱そうだ』
『いいことじゃないか早く片が付く』
ぶつぶつと呟きながら追い詰めていく。
美結花は猿面を睨むしかできなかった。
『さあ、友人帳とやらを渡せ』
そういって一匹が手を伸ばしてくる。
そこへニャンコ先生と佐貝がぼたりと音を立てて落ちていく。
「ニャンコ先生!」
「佐貝!」
助かったと思った。
「迎えに来てみれば世話の焼ける。いちいちかまうな、夏目」
「美結花もよ。面倒ごとに巻き込まれるわね。帰るわよ」
猿面たちがざわつく。
「「さっさと帰るぞ‼」」
ニャンコ先生と佐貝が光を発し、猿面たちの目をくらませた。
目のくらみがおさまるとそこには美結花達はいなかった。
『ちっ』
猿面たちは思わず舌打ちをした。
「ずいぶん奥のほうまで行くのね?」
美結花が訊くが、妖は答えない。
『…………』
妖は答えない。
「…おい、どこまで行くんだ?」
『…………』
またしても妖は答えない。
「おい」
再度聞くも答えない。
『……あの繁みの向こうです』
妖は繁みの向こうを指さした。
「ここか?」
「そうみたい」
繁みをかき分けると岩に足を挟んだ牛型の妖がいた。
押したり引いたりして岩を二人掛かりで何とかどかす。
「! 抜けた!」
「足が無事でよかったねえ……」
足は何とか歩けそうでほっとした。
「「よかった……」」
二人はほっとした。
『あ、ありがとうございました。夏目様、美結花様。お、お二人とも早く…早くお逃げください』
「え?」
その言葉に不穏なものを感じ訊き返した。
『ではこれにて』
「お、おい。どうしたんだ!?」
「な、なんで逃げるの!?」
二人は戸惑うしかなかった。
『おまえがナツメか。そしておまえはミユカだな』
後ろを振り返ると猿面の妖がいた。
『『友人帳』の夏目か』
(し、しまった──!)
夏目と背中合わせになりながら追い詰められていく。
何匹も猿面がやってくる。仲間がいたのだ。
『逃がさんぞ。小僧、小娘』
『…ほぉ。これが本当に噂の夏目か?』
『となりが従妹か……。人質にはよさそうだ』
『二人ともずいぶん弱そうだ』
『いいことじゃないか早く片が付く』
ぶつぶつと呟きながら追い詰めていく。
美結花は猿面を睨むしかできなかった。
『さあ、友人帳とやらを渡せ』
そういって一匹が手を伸ばしてくる。
そこへニャンコ先生と佐貝がぼたりと音を立てて落ちていく。
「ニャンコ先生!」
「佐貝!」
助かったと思った。
「迎えに来てみれば世話の焼ける。いちいちかまうな、夏目」
「美結花もよ。面倒ごとに巻き込まれるわね。帰るわよ」
猿面たちがざわつく。
「「さっさと帰るぞ‼」」
ニャンコ先生と佐貝が光を発し、猿面たちの目をくらませた。
目のくらみがおさまるとそこには美結花達はいなかった。
『ちっ』
猿面たちは思わず舌打ちをした。
