夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第二十九話 小さな妖
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「「! アマナ」」
名前を呼ぶ。
「……なぜここに? ついてきたのか? ちょうどよかった指輪を……」
夏目が指輪を返そうとした時だった。
ぶつぶつと何かを言っていたアマナが険しい顔をした。
『やはりおまえが持っている』
「! 何を言っている!?」
言いがかりにも等しくて声を美結花は荒げた。
「違うぞ。約束通り見つけておいたんだ!」
夏目が弁解する。
『やはりお前が盗んでいたな。人の子よ。おお我が宝珠よ。許さん。許さん』
アマナが夏目を締め付け、美結花は髪の端の方に巻き込まれる。
「違う……」
「ちが……」
締め付けられて苦しくなる。
「! やめろ! 夏目を離せ!」
「美結花を離しなさい!」
『夏目様! 美結花様! やめろ、でくのぼう!』
先生たちが解放させようと奮闘するがますます締め付けは苦しくなる。
「…おのれ、礼儀知らずめ。こいつの酔狂に付き合ってみれば調子にのりおって」
「約束は果たしたのにそちらが破るとは……。調子にのりすぎ」
先生と佐貝が怒り、札の端が敗れ始める。
「先……」
「さか……」
息が苦しくなってきた時だった。
『キ──イ!』
「「‼」」
二人ははっとした。
『あれは……』
中級たちが空を見上げる。
大きな龍が空にいた。
「龍……?」
「それとも蛇……?」
夏目と美結花は首をかしげる。
(いや、あれは……)
大きな龍が体当たりをして美結花は解放された。
夏目の方は龍がさらっていった。
「貴志!」
「「夏目!」」
『夏目様!』
それぞれ名前を呼ぶ。
『おのれ、返せ。それを私はひねりつぶしてやるのだ』
アマナが怒る。
「宝を無くして我を忘れたか」
先生の声にアマナがはっとする。
「指輪は返され、約束は果たされた」
「私たちはきちんと約束を果たした」
先生と佐貝の頭の札が破れる。
「「帰って頭を冷やすがいい!」」
二匹の光でアマナは追い払われた。
そのころ、夏目は地面にそっと降ろされた。
「貴志!」
「夏目!」
「夏目! いた!」
『夏目様! 大丈夫ですか!?』
夏目のもとに美結花達が駆け寄る。
「先生、美結花、佐貝、中級」
『今の大龍はいったい……』
「大龍ではないよ。な」
「ええ。そうね。龍じゃないわ」
美結花は頷いた。
「カルの群れだ」
『ほお……。見事な……』
中級たちが感嘆の声を上げる。
「ねえ、佐貝」
「どうした?」
「ケマリがいたわ」
「ケマリ? どこに?」
「一匹だけ赤い汁がついていたわ。ね?」
「そうだな。ついていた」
夏目と美結花は微笑みあった。
今回のことはケマリが先導したのか、カルの気まぐれかは分からない。ただ妖たちの間で美しい大龍を見たと噂になった。
凶暴だとされたカルの群れは静かに旅立っていった。
名前を呼ぶ。
「……なぜここに? ついてきたのか? ちょうどよかった指輪を……」
夏目が指輪を返そうとした時だった。
ぶつぶつと何かを言っていたアマナが険しい顔をした。
『やはりおまえが持っている』
「! 何を言っている!?」
言いがかりにも等しくて声を美結花は荒げた。
「違うぞ。約束通り見つけておいたんだ!」
夏目が弁解する。
『やはりお前が盗んでいたな。人の子よ。おお我が宝珠よ。許さん。許さん』
アマナが夏目を締め付け、美結花は髪の端の方に巻き込まれる。
「違う……」
「ちが……」
締め付けられて苦しくなる。
「! やめろ! 夏目を離せ!」
「美結花を離しなさい!」
『夏目様! 美結花様! やめろ、でくのぼう!』
先生たちが解放させようと奮闘するがますます締め付けは苦しくなる。
「…おのれ、礼儀知らずめ。こいつの酔狂に付き合ってみれば調子にのりおって」
「約束は果たしたのにそちらが破るとは……。調子にのりすぎ」
先生と佐貝が怒り、札の端が敗れ始める。
「先……」
「さか……」
息が苦しくなってきた時だった。
『キ──イ!』
「「‼」」
二人ははっとした。
『あれは……』
中級たちが空を見上げる。
大きな龍が空にいた。
「龍……?」
「それとも蛇……?」
夏目と美結花は首をかしげる。
(いや、あれは……)
大きな龍が体当たりをして美結花は解放された。
夏目の方は龍がさらっていった。
「貴志!」
「「夏目!」」
『夏目様!』
それぞれ名前を呼ぶ。
『おのれ、返せ。それを私はひねりつぶしてやるのだ』
アマナが怒る。
「宝を無くして我を忘れたか」
先生の声にアマナがはっとする。
「指輪は返され、約束は果たされた」
「私たちはきちんと約束を果たした」
先生と佐貝の頭の札が破れる。
「「帰って頭を冷やすがいい!」」
二匹の光でアマナは追い払われた。
そのころ、夏目は地面にそっと降ろされた。
「貴志!」
「夏目!」
「夏目! いた!」
『夏目様! 大丈夫ですか!?』
夏目のもとに美結花達が駆け寄る。
「先生、美結花、佐貝、中級」
『今の大龍はいったい……』
「大龍ではないよ。な」
「ええ。そうね。龍じゃないわ」
美結花は頷いた。
「カルの群れだ」
『ほお……。見事な……』
中級たちが感嘆の声を上げる。
「ねえ、佐貝」
「どうした?」
「ケマリがいたわ」
「ケマリ? どこに?」
「一匹だけ赤い汁がついていたわ。ね?」
「そうだな。ついていた」
夏目と美結花は微笑みあった。
今回のことはケマリが先導したのか、カルの気まぐれかは分からない。ただ妖たちの間で美しい大龍を見たと噂になった。
凶暴だとされたカルの群れは静かに旅立っていった。
