夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第二十九話 小さな妖
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「まいったな……。悪い妖じゃないみたいだけど人に対して毒を持っているし、学校の近くで増えると困る」
「そうねえ……。あんな近くにいるのは困るよね」
美結花が頷く。
「おやつおやつ~」
佐貝とニャンコ先生がウキウキする。
「おやつね……」
「じゃあ部屋に行っているよ」
夏目が部屋に向かい、美結花はおやつを先生たちに出し、自分たちの分も確保して上に向かうことにした。
「うわあ!」
悲鳴が聞こえて美結花は動きを止めた。
「貴志!?」
驚いて部屋に向かう。
その前をニャンコ先生と佐貝が走っているのがみえた。
「むっ!? 夏目。ぎゃあ!」
「夏目!? ぎゃあ!」
先に部屋に入ったニャンコ先生と佐貝は顔の半分に妖が吐いた紙をつけられて悲鳴を上げる。
「先生!?」
「佐貝!? ってお前は!」
美結花は険しい顔で妖を睨む。
昨日名前を返しに来てもらっていた妖が夏目を掴んでいた。
『返せ盗人! 指輪はどこだ!?』
「指輪!? 何のことだ!」
「指輪なんて知らないわよ! きゃっ!」
夏目を助けようとするも美結花まで妖、アマナに捕まってしまう。
『…昨日ここを訪れた時大事な指輪を落としたのだ。探しに来たが、見つからん。盗んだか。小僧、小娘。この家に火を付け炙り出してやろうか。…いや足りぬ。裏の山ごとここいらの地を焼いてくれよう』
その言葉にぞっとした。
ここには大事な人たちがいる。そんな地を指輪を見つけるために焼こうと考えているのだ。
「待て本当に知らないんだ」
「私も知らない! 見てない!」
締め付けられながらも叫ぶ。
「本当にここに落としていったのか!?」
『ここに来る前まではあったのだ』
アマナはそういう。
「夏目」
「美結花」
頭の札をはがそうとして奮闘する佐貝とニャンコ先生が名前を呼ぶ。
「なくしたのは気の毒だが、指輪を落としたのはそちらの過失だ。それを勝手に家探しして盗人呼ばわりか」
「きちんと確かめもせず盗人呼ばわりはひどいんじゃない!」
カッとなって二人は叫んだ。
「礼を欠くにもほどがある。探しておくから出直してこい!」
「礼儀知らずはそっちじゃない! きちんと頼みなさいよ!」
『…おお、おお…。確かに』
アマナは納得したように締め付けをなくす。
『…では三日やろう。赤い石の指輪だ。それでも返せぬ時はここら一帯を焼くとしよう。あの指輪は燃えぬからきっと探しやすくなる』
そう言ってアマナは消えた。
「「はああああ~~~」」
二人はほっとしたように深いため息をついた。
(こ、怖かった~~)
心臓がまだドキドキ言っていた。
「く、くそう。屈辱だ。夏目これを早く剥がせ」
「美結花も剝がしなさいよ」
ニャンコ先生と佐貝が文句を言った。
「ま、まず指輪を探さないと……」
二人と二匹は指輪を探すも出てこなかった。
おまけにニャンコ先生と佐貝につけられた札は剥がせなかった。
指輪を返さないと剥がれないのではと夏目がいい、確かにと美結花も頷いた。
「それにしてもどこに落としたのかしら指輪……」
ぐったりと美結花がうめく。
「確かに……。心当たりはないしな」
「夏目、美結花。あの時じゃないか」
「え、あの時?」
「あの時っていつ?」
首をかしげる。
「毛玉が……」
「毛玉……」
「毛玉か……」
頭に白い毛玉のような妖が夏目の部屋をぴょんぴょん飛び跳ねた出来事が思い浮かんだ。
「「あ──!!」」
二人はニャンコ先生が言っていた出来事を思いだした。
「毛玉が跳ね回った時、落ちてた指輪が毛に絡んでしまったかも」
「確かに! 光るものを見たかもしれない!」
「何か光るものが毛に絡んでいたのを見たぞ。小物のくせにおしゃれな奴だと思っていたが……」
「じゃああの毛玉を探せば解決……」
「問題はあの中からどうやってあの毛玉を探すかだけど……。何かいい案ある? 貴志」
美結花がズバリと訊いた。
「「「…………」」
誰もいい案がなく沈黙があたりを支配したのだった。
「そうねえ……。あんな近くにいるのは困るよね」
美結花が頷く。
「おやつおやつ~」
佐貝とニャンコ先生がウキウキする。
「おやつね……」
「じゃあ部屋に行っているよ」
夏目が部屋に向かい、美結花はおやつを先生たちに出し、自分たちの分も確保して上に向かうことにした。
「うわあ!」
悲鳴が聞こえて美結花は動きを止めた。
「貴志!?」
驚いて部屋に向かう。
その前をニャンコ先生と佐貝が走っているのがみえた。
「むっ!? 夏目。ぎゃあ!」
「夏目!? ぎゃあ!」
先に部屋に入ったニャンコ先生と佐貝は顔の半分に妖が吐いた紙をつけられて悲鳴を上げる。
「先生!?」
「佐貝!? ってお前は!」
美結花は険しい顔で妖を睨む。
昨日名前を返しに来てもらっていた妖が夏目を掴んでいた。
『返せ盗人! 指輪はどこだ!?』
「指輪!? 何のことだ!」
「指輪なんて知らないわよ! きゃっ!」
夏目を助けようとするも美結花まで妖、アマナに捕まってしまう。
『…昨日ここを訪れた時大事な指輪を落としたのだ。探しに来たが、見つからん。盗んだか。小僧、小娘。この家に火を付け炙り出してやろうか。…いや足りぬ。裏の山ごとここいらの地を焼いてくれよう』
その言葉にぞっとした。
ここには大事な人たちがいる。そんな地を指輪を見つけるために焼こうと考えているのだ。
「待て本当に知らないんだ」
「私も知らない! 見てない!」
締め付けられながらも叫ぶ。
「本当にここに落としていったのか!?」
『ここに来る前まではあったのだ』
アマナはそういう。
「夏目」
「美結花」
頭の札をはがそうとして奮闘する佐貝とニャンコ先生が名前を呼ぶ。
「なくしたのは気の毒だが、指輪を落としたのはそちらの過失だ。それを勝手に家探しして盗人呼ばわりか」
「きちんと確かめもせず盗人呼ばわりはひどいんじゃない!」
カッとなって二人は叫んだ。
「礼を欠くにもほどがある。探しておくから出直してこい!」
「礼儀知らずはそっちじゃない! きちんと頼みなさいよ!」
『…おお、おお…。確かに』
アマナは納得したように締め付けをなくす。
『…では三日やろう。赤い石の指輪だ。それでも返せぬ時はここら一帯を焼くとしよう。あの指輪は燃えぬからきっと探しやすくなる』
そう言ってアマナは消えた。
「「はああああ~~~」」
二人はほっとしたように深いため息をついた。
(こ、怖かった~~)
心臓がまだドキドキ言っていた。
「く、くそう。屈辱だ。夏目これを早く剥がせ」
「美結花も剝がしなさいよ」
ニャンコ先生と佐貝が文句を言った。
「ま、まず指輪を探さないと……」
二人と二匹は指輪を探すも出てこなかった。
おまけにニャンコ先生と佐貝につけられた札は剥がせなかった。
指輪を返さないと剥がれないのではと夏目がいい、確かにと美結花も頷いた。
「それにしてもどこに落としたのかしら指輪……」
ぐったりと美結花がうめく。
「確かに……。心当たりはないしな」
「夏目、美結花。あの時じゃないか」
「え、あの時?」
「あの時っていつ?」
首をかしげる。
「毛玉が……」
「毛玉……」
「毛玉か……」
頭に白い毛玉のような妖が夏目の部屋をぴょんぴょん飛び跳ねた出来事が思い浮かんだ。
「「あ──!!」」
二人はニャンコ先生が言っていた出来事を思いだした。
「毛玉が跳ね回った時、落ちてた指輪が毛に絡んでしまったかも」
「確かに! 光るものを見たかもしれない!」
「何か光るものが毛に絡んでいたのを見たぞ。小物のくせにおしゃれな奴だと思っていたが……」
「じゃああの毛玉を探せば解決……」
「問題はあの中からどうやってあの毛玉を探すかだけど……。何かいい案ある? 貴志」
美結花がズバリと訊いた。
「「「…………」」
誰もいい案がなく沈黙があたりを支配したのだった。
