夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第二十八話 はじめの話
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美結花は嫌な気配を感じて目を覚ました。
「佐貝」
「ああ。夏目を狙っていた妖が来たわね」
「……昼間、貴志を狙っていたという……」
美結花は思い出した。
『見ツケタ、見ツケタ。ソコヲドケ。ソレハ私ノモノダ』
不気味な仮面の妖が夏目に向かってくる。
美結花はそれをにらみつけると覆いかぶさった。
(貴志をとられてなるものですか……!)
「残念だろうが今は私のものだ。もうあきらめて帰るがいい。今のこいつはお前にとっておそらくそう面白くはなくなっている」
ニャンコ先生が冷静に言った。
「そうよ、私は一人じゃない。私がいる!」
負けないようににらみつける。
『ナラバマタ悲シミを与エヨウ。人ノクセニ私ニ逆ラッタ。許サンゾ。許サンゾ。ナツメ』
「…………」
ニャンコ先生が怖い顔で妖を睨む。
『許サンゾ!』
妖が襲い掛かるも強い光で仮面が割れ、妖は去っていった。
仮面が割れた衝撃で夏目が目を覚めす。
「貴志……!」
美結花はほっとした。
顔は真っ青ではなく普通の顔色だった。
『…封印場所が工事か何かで掘り返されでもしたんだな。こんなド素人のガキに封印されるようなマヌケな妖は追っ払ってやった』
本来の姿で夏目にニャンコ先生が語り掛ける。
言っている意味は分からないが、もうあの妖は夏目を煩わすことはないのだろう。
「え──……」
夏目は驚いているようだった。
その様子を見ながら美結花は佐貝を抱きしめた。
「ねえ、初めて会った時のこと覚えている?」
「もちろん。とんでもないことをするガキだと思ったわ」
「夢中だったからね……。いつもありがとうね」
美結花はお礼を言った。
佐貝に出会った数日後、美結花は別の町に移ることになった。いつものことと割り切り、佐貝を連れて出て行った。
「ふん。もう人の世が嫌だとは思っていないのね?」
「……そうだね」
従兄がいる。大事な友人たちがいる。あの時に比べると恵まれていた。
「私は恵まれているわ」
「ふん。せいぜいその縁を大事にするのね」
佐貝はそう言って寝たふりをした。
「ただいま~。美結花ちゃん、看病ありがとうね」
「あ、貴志、起きていたのか」
塔子と滋が帰ってきた。
そして夏目と美結花を気遣った。
(その気遣いがうれしいと思う日が来るとは思わなかったな)
美結花はそっと微笑んだ。
「佐貝」
「ああ。夏目を狙っていた妖が来たわね」
「……昼間、貴志を狙っていたという……」
美結花は思い出した。
『見ツケタ、見ツケタ。ソコヲドケ。ソレハ私ノモノダ』
不気味な仮面の妖が夏目に向かってくる。
美結花はそれをにらみつけると覆いかぶさった。
(貴志をとられてなるものですか……!)
「残念だろうが今は私のものだ。もうあきらめて帰るがいい。今のこいつはお前にとっておそらくそう面白くはなくなっている」
ニャンコ先生が冷静に言った。
「そうよ、私は一人じゃない。私がいる!」
負けないようににらみつける。
『ナラバマタ悲シミを与エヨウ。人ノクセニ私ニ逆ラッタ。許サンゾ。許サンゾ。ナツメ』
「…………」
ニャンコ先生が怖い顔で妖を睨む。
『許サンゾ!』
妖が襲い掛かるも強い光で仮面が割れ、妖は去っていった。
仮面が割れた衝撃で夏目が目を覚めす。
「貴志……!」
美結花はほっとした。
顔は真っ青ではなく普通の顔色だった。
『…封印場所が工事か何かで掘り返されでもしたんだな。こんなド素人のガキに封印されるようなマヌケな妖は追っ払ってやった』
本来の姿で夏目にニャンコ先生が語り掛ける。
言っている意味は分からないが、もうあの妖は夏目を煩わすことはないのだろう。
「え──……」
夏目は驚いているようだった。
その様子を見ながら美結花は佐貝を抱きしめた。
「ねえ、初めて会った時のこと覚えている?」
「もちろん。とんでもないことをするガキだと思ったわ」
「夢中だったからね……。いつもありがとうね」
美結花はお礼を言った。
佐貝に出会った数日後、美結花は別の町に移ることになった。いつものことと割り切り、佐貝を連れて出て行った。
「ふん。もう人の世が嫌だとは思っていないのね?」
「……そうだね」
従兄がいる。大事な友人たちがいる。あの時に比べると恵まれていた。
「私は恵まれているわ」
「ふん。せいぜいその縁を大事にするのね」
佐貝はそう言って寝たふりをした。
「ただいま~。美結花ちゃん、看病ありがとうね」
「あ、貴志、起きていたのか」
塔子と滋が帰ってきた。
そして夏目と美結花を気遣った。
(その気遣いがうれしいと思う日が来るとは思わなかったな)
美結花はそっと微笑んだ。
