夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第二十七話 鏡探し
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「おい、ガキンチョ共」
「おまえたち」
「わあ!」
「きゃあ!」
「わあ! 狸かと思ったらぽん太とサカコか……」
繁みを揺らして出てきたニャンコ先生と佐貝に美結花達は驚いた。
「!」
夏目は彼らを目にしたとたん目を抑えた。
「…んん。目が痛い……けど……?」
「夏目?」
「貴志?」
「……先生。何か持っているな?」
夏目は確信を持っているようだった。
「ああ」
「斑。見せてあげて」
「見るがいい」
ニャンコ先生は一部が欠けた鏡を出した。
「「「うわ───!」」」
いきなり鏡を出されて驚く。
「私の実力をもってすればこんな欠片集めなど砂の中から砂を見つけるくらい簡単なことなのだ」
「斑だけじゃなくて私もよ!」
佐貝がニャンコ先生の背中をけりながら文句を言う。
「ぐっ! 何をする」
「自分だけの手柄にするからでしょ!」
二匹は喧嘩をする。
「あ……」
喧嘩をよそに夏目の目の中から欠片が出て行って鏡の欠けた部分を埋めていった。
「──さあ。これを持って去るがいい」
「これで心残りはないでしょう?」
喧嘩をやめた佐貝とニャンコ先生は田沼に憑りついた妖に言う。
『──ああ。ありがとう』
美結花の目には田沼の中から妖が出ていき、鏡を手にしようとしているのが視えた。
ガサガサガサ
『かがみ、かがみ、かがみ。ぎぎ、力が欲しい……』
槌を持った妖が繁みから出てくる
「まずい、またあいつが……」
「! あいつがそうなの⁉」
鏡を狙っている妖を視るのは初めてだった。
「こんな時に……」
美結花は歯噛みをした。
「うわっ!」
夏目は妖を庇って槌の攻撃を受けた。
「夏目⁉」
「貴志⁉」
地面に転がった夏目に悲鳴を上げる。
『よこせ、よこせ』
槌の妖はまだ鏡を狙っている。
『よこせ、よこせ、かがみ……』
鏡を持った妖に近づいていく。
「危ない!」
妖に警告するも動かない。
あと少しというところで鏡が光り、槌の妖はまぶしそうな顔をした。
『ぎぎぎ、まぶしい、まぶしい……』
『──悪いが、譲ってやれん。帰るがいい』
冷静に鏡を持った妖は言った。
『まぶしい、かがみ。こわい、こわい』
槌の妖は悲鳴を上げながら逃げて行った。
「──去ったな」
「──そうね。一件落着ね」
冷静にニャンコ先生と佐貝は状況を把握した。
「貴志! 大丈夫⁉」
「夏目、夏目。大丈夫か⁉」
夏目を揺さぶると目を醒ました。
「──行くのか?」
夏目は鏡の妖に話しかけた。
はっとして田沼の後ろを目にするといた。
『ああ。探さねばならない』
妖は頷いた。
『文句の一つも言ってやらないときがすまぬ。そして病を祓ってやって、…存分に語り合うのだ』
「──…」
「そう……」
美結花は目を伏せた。
夏目から事情は聴いていた。病気の友人のために鏡を探していたことを。
だけど風の便りに病気になったと訊いただけだ。
(その時にはもう……)
友人はこの世にいるのだろうか。
そんな疑念が頭をもたげる。
『お前たちがそんな暗い顔をすることはない。私が探したいだけなのさ。どんな結果が待っていようと私が会いたいだけなのさ』
自分のエゴだと妖は言った。
『さらば人の子供たち。心通わせる機会があるなら恐れぬことだ。…難しいことなのだ』
だからこそ失敗もするし、得難いものも得る。
そう妖は言って去っていった。
「おまえたち」
「わあ!」
「きゃあ!」
「わあ! 狸かと思ったらぽん太とサカコか……」
繁みを揺らして出てきたニャンコ先生と佐貝に美結花達は驚いた。
「!」
夏目は彼らを目にしたとたん目を抑えた。
「…んん。目が痛い……けど……?」
「夏目?」
「貴志?」
「……先生。何か持っているな?」
夏目は確信を持っているようだった。
「ああ」
「斑。見せてあげて」
「見るがいい」
ニャンコ先生は一部が欠けた鏡を出した。
「「「うわ───!」」」
いきなり鏡を出されて驚く。
「私の実力をもってすればこんな欠片集めなど砂の中から砂を見つけるくらい簡単なことなのだ」
「斑だけじゃなくて私もよ!」
佐貝がニャンコ先生の背中をけりながら文句を言う。
「ぐっ! 何をする」
「自分だけの手柄にするからでしょ!」
二匹は喧嘩をする。
「あ……」
喧嘩をよそに夏目の目の中から欠片が出て行って鏡の欠けた部分を埋めていった。
「──さあ。これを持って去るがいい」
「これで心残りはないでしょう?」
喧嘩をやめた佐貝とニャンコ先生は田沼に憑りついた妖に言う。
『──ああ。ありがとう』
美結花の目には田沼の中から妖が出ていき、鏡を手にしようとしているのが視えた。
ガサガサガサ
『かがみ、かがみ、かがみ。ぎぎ、力が欲しい……』
槌を持った妖が繁みから出てくる
「まずい、またあいつが……」
「! あいつがそうなの⁉」
鏡を狙っている妖を視るのは初めてだった。
「こんな時に……」
美結花は歯噛みをした。
「うわっ!」
夏目は妖を庇って槌の攻撃を受けた。
「夏目⁉」
「貴志⁉」
地面に転がった夏目に悲鳴を上げる。
『よこせ、よこせ』
槌の妖はまだ鏡を狙っている。
『よこせ、よこせ、かがみ……』
鏡を持った妖に近づいていく。
「危ない!」
妖に警告するも動かない。
あと少しというところで鏡が光り、槌の妖はまぶしそうな顔をした。
『ぎぎぎ、まぶしい、まぶしい……』
『──悪いが、譲ってやれん。帰るがいい』
冷静に鏡を持った妖は言った。
『まぶしい、かがみ。こわい、こわい』
槌の妖は悲鳴を上げながら逃げて行った。
「──去ったな」
「──そうね。一件落着ね」
冷静にニャンコ先生と佐貝は状況を把握した。
「貴志! 大丈夫⁉」
「夏目、夏目。大丈夫か⁉」
夏目を揺さぶると目を醒ました。
「──行くのか?」
夏目は鏡の妖に話しかけた。
はっとして田沼の後ろを目にするといた。
『ああ。探さねばならない』
妖は頷いた。
『文句の一つも言ってやらないときがすまぬ。そして病を祓ってやって、…存分に語り合うのだ』
「──…」
「そう……」
美結花は目を伏せた。
夏目から事情は聴いていた。病気の友人のために鏡を探していたことを。
だけど風の便りに病気になったと訊いただけだ。
(その時にはもう……)
友人はこの世にいるのだろうか。
そんな疑念が頭をもたげる。
『お前たちがそんな暗い顔をすることはない。私が探したいだけなのさ。どんな結果が待っていようと私が会いたいだけなのさ』
自分のエゴだと妖は言った。
『さらば人の子供たち。心通わせる機会があるなら恐れぬことだ。…難しいことなのだ』
だからこそ失敗もするし、得難いものも得る。
そう妖は言って去っていった。
