夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第二十六話 文化祭にて
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「へえ~。販売係ね……」
「小枝に推薦されて決まってしまった……」
美結花はがっくりする。
「多くの人と接するのちょっと苦手なんだよ~」
人と接するのを避けていたのでちょっと怖いと美結花は思った。
「まあまあ。でも美結花なら大丈夫だよ」
彩が励ます。
「そういえば一組は何をやるの?」
話をそらそうと美結花が訊いた。
「劇だよ。シェークスピア」
「へえ……。ドレスとか着るの?」
小枝がにやにやしながら言った。
「着ないわよ」
ばっさりと彩が言った。
「ふふっ」
その様子を美結花は微笑まし気に見ていた。
(そういえば文化祭に参加するのは初めてかもしれない……)
あちこち転々としていたため、機会がなかったと美結花は思い出した。
(なんだか楽しみ……)
不安はあるが、楽しみだと美結花は思った。
放課後──。
「田沼君、速水君、透」
田沼たちを見つけて美結花は駆け寄った。
「美結花ちゃん」
「夏目さん」
「夏目さん、今帰り?」
「ええ。あと少し準備すれば終わるの」
美結花は答えた。
「準備はどう?」
「僕のところは順調だよ」
速水が言った。
研究発表なのでそんなに慌てなくてもいいらしい。
「私はぼちぼちといったところね」
「俺のクラスは出る人は大変そうだな~」
「うわああああ!」
歩きながら話していると夏目の悲鳴が聞こえた。
「貴志⁉」
「夏目!」
「夏目君!」
「夏目の声!」
声が聞こえた方へと慌てて向かう。
「貴志? いるの?」
「…夏目、いるのか?」
ドアを開けると夏目に黒い影が覆いかぶさっていた。
「貴志!」
美結花は悲鳴を上げる。
「来るな! 美結花、田沼、タキ、速水!」
夏目が叫ぶ。
「貴志に何するのよ!」
美結花は入って影に殴りかかる。
入り口では田沼が速水と多軌に入らないようにと注意していた。
美結花が殴り掛かったおかげか影は上へと逃げた。
「…上へ逃げた……」
田沼が影みたいなもやが上に逃げたのを見つめる。
「田沼。視ちゃだめだ」
「ええ、速水君の言う通り。あまり目で追ってはダメ。妖に意識されてしまう。夏目君、大丈夫?」
「あ、貴志……」
「ああ。大丈夫」
首を絞められていたせいか声が少し枯れている。
「夏目君!」
「貴志! 大丈夫⁉」
「夏目、大丈夫か⁉」
「無理しちゃだめだ!」
一斉に調子を聞く。
「ああ……。助かったよ」
夏目はただ頷くしかなかった。
「──ごめん……」
夏目は石を拾ってみて呟いた。
その石は今は何もないただの石のようだった。
「小枝に推薦されて決まってしまった……」
美結花はがっくりする。
「多くの人と接するのちょっと苦手なんだよ~」
人と接するのを避けていたのでちょっと怖いと美結花は思った。
「まあまあ。でも美結花なら大丈夫だよ」
彩が励ます。
「そういえば一組は何をやるの?」
話をそらそうと美結花が訊いた。
「劇だよ。シェークスピア」
「へえ……。ドレスとか着るの?」
小枝がにやにやしながら言った。
「着ないわよ」
ばっさりと彩が言った。
「ふふっ」
その様子を美結花は微笑まし気に見ていた。
(そういえば文化祭に参加するのは初めてかもしれない……)
あちこち転々としていたため、機会がなかったと美結花は思い出した。
(なんだか楽しみ……)
不安はあるが、楽しみだと美結花は思った。
放課後──。
「田沼君、速水君、透」
田沼たちを見つけて美結花は駆け寄った。
「美結花ちゃん」
「夏目さん」
「夏目さん、今帰り?」
「ええ。あと少し準備すれば終わるの」
美結花は答えた。
「準備はどう?」
「僕のところは順調だよ」
速水が言った。
研究発表なのでそんなに慌てなくてもいいらしい。
「私はぼちぼちといったところね」
「俺のクラスは出る人は大変そうだな~」
「うわああああ!」
歩きながら話していると夏目の悲鳴が聞こえた。
「貴志⁉」
「夏目!」
「夏目君!」
「夏目の声!」
声が聞こえた方へと慌てて向かう。
「貴志? いるの?」
「…夏目、いるのか?」
ドアを開けると夏目に黒い影が覆いかぶさっていた。
「貴志!」
美結花は悲鳴を上げる。
「来るな! 美結花、田沼、タキ、速水!」
夏目が叫ぶ。
「貴志に何するのよ!」
美結花は入って影に殴りかかる。
入り口では田沼が速水と多軌に入らないようにと注意していた。
美結花が殴り掛かったおかげか影は上へと逃げた。
「…上へ逃げた……」
田沼が影みたいなもやが上に逃げたのを見つめる。
「田沼。視ちゃだめだ」
「ええ、速水君の言う通り。あまり目で追ってはダメ。妖に意識されてしまう。夏目君、大丈夫?」
「あ、貴志……」
「ああ。大丈夫」
首を絞められていたせいか声が少し枯れている。
「夏目君!」
「貴志! 大丈夫⁉」
「夏目、大丈夫か⁉」
「無理しちゃだめだ!」
一斉に調子を聞く。
「ああ……。助かったよ」
夏目はただ頷くしかなかった。
「──ごめん……」
夏目は石を拾ってみて呟いた。
その石は今は何もないただの石のようだった。
