夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第二十四話 矢を射るもの
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「──この女の件については名取家が預からせてもらうよ。夏目、美結花」
名取が言った。
「そうか。身柄の保護は頼むよ。私は病院への連絡や親族関係を対応するよ。さて、兄さんたちに連絡しなければ……」
水崎は携帯を使い、おびただしい兄からの着信をみて苦笑すると外へとでた。
「仲がいいねえ。あそこの兄弟は……」
名取はどことなく羨望のようなものを込めながら言った。
「夏目? 美結花?」
「! すみません……」
「……すみません。名取さん。ニャンコ先生!」
夏目はニャンコ先生の元へとかけていった。
彼は眠っていた。
名取によると力を回復するために眠っているという。そして的場の矢を受けて立っていただけでもすごいのだという。
「佐貝……」
美結花は佐貝をぎゅっと抱きしめた。
「──夏目。柊たちのところに帰ろう」
「そうだよ。帰ろう。あと美結花は病院にもね」
電話を終えた水崎が戻ってきた。
「……すみません……」
手間をかけたことに美結花は落ち込む。
「大丈夫だよ……」
水崎が声をかけてくれるも先程の何の感情もなく妖を消した的場のことが頭から離れない。
(的場さんには……妖だって一生懸命になれることを知らないのかしら……。仲間のために奔走する妖、妖と絆を築いて失って心を壊してしまう人のことも。見えないのかしら……)
「夏目!」
「美結花!」
名取と水崎に声をかけられてはっとする。
「君たちがあの人たちのことで気持ちを揺らす必要はないんだ。…ああいう人もいるというだけのことさ」
「そうだよ。的場がそうだっただけのことだ。これ以上気にかける必要もない」
「「──はい……」」
二人は頷いた。
(──ああいう人たちもいるだけのこと……。だけど貴志の持つ友人帳がそういう考えを持つ人の手に渡ってしまったら……?)
どれだけの妖が苦しむだろう。
(違う! 私も貴志もそんな考えを持っていないわ……)
否定するように強く目をつむる。
そのため水崎が優しく美結花を抱きしめていた佐貝ごと抱き上げたことにも気づかなかった。
(私たちは違う……)
心の中で的場とは違う事を否定するように美結花は佐貝を強く抱きしめた。
一方先に外に出た的場一門──。
「あ、結局名を訊き忘れたな」
的場は興味を持った男の子と女の子の名前を訊くのを忘れたことに気づいた。二人共頑として教えてくれなかったのだ。
「おやおや。確か夏目貴志と夏目美結花。あの夏目レイコの孫たちらしいですよ」
七瀬が教える。
「──夏目レイコの孫─…」
反芻するように呟く。
「──ああ。それは益々面白いものを見つけたな」
的場は楽しそうに笑った。
名取が言った。
「そうか。身柄の保護は頼むよ。私は病院への連絡や親族関係を対応するよ。さて、兄さんたちに連絡しなければ……」
水崎は携帯を使い、おびただしい兄からの着信をみて苦笑すると外へとでた。
「仲がいいねえ。あそこの兄弟は……」
名取はどことなく羨望のようなものを込めながら言った。
「夏目? 美結花?」
「! すみません……」
「……すみません。名取さん。ニャンコ先生!」
夏目はニャンコ先生の元へとかけていった。
彼は眠っていた。
名取によると力を回復するために眠っているという。そして的場の矢を受けて立っていただけでもすごいのだという。
「佐貝……」
美結花は佐貝をぎゅっと抱きしめた。
「──夏目。柊たちのところに帰ろう」
「そうだよ。帰ろう。あと美結花は病院にもね」
電話を終えた水崎が戻ってきた。
「……すみません……」
手間をかけたことに美結花は落ち込む。
「大丈夫だよ……」
水崎が声をかけてくれるも先程の何の感情もなく妖を消した的場のことが頭から離れない。
(的場さんには……妖だって一生懸命になれることを知らないのかしら……。仲間のために奔走する妖、妖と絆を築いて失って心を壊してしまう人のことも。見えないのかしら……)
「夏目!」
「美結花!」
名取と水崎に声をかけられてはっとする。
「君たちがあの人たちのことで気持ちを揺らす必要はないんだ。…ああいう人もいるというだけのことさ」
「そうだよ。的場がそうだっただけのことだ。これ以上気にかける必要もない」
「「──はい……」」
二人は頷いた。
(──ああいう人たちもいるだけのこと……。だけど貴志の持つ友人帳がそういう考えを持つ人の手に渡ってしまったら……?)
どれだけの妖が苦しむだろう。
(違う! 私も貴志もそんな考えを持っていないわ……)
否定するように強く目をつむる。
そのため水崎が優しく美結花を抱きしめていた佐貝ごと抱き上げたことにも気づかなかった。
(私たちは違う……)
心の中で的場とは違う事を否定するように美結花は佐貝を強く抱きしめた。
一方先に外に出た的場一門──。
「あ、結局名を訊き忘れたな」
的場は興味を持った男の子と女の子の名前を訊くのを忘れたことに気づいた。二人共頑として教えてくれなかったのだ。
「おやおや。確か夏目貴志と夏目美結花。あの夏目レイコの孫たちらしいですよ」
七瀬が教える。
「──夏目レイコの孫─…」
反芻するように呟く。
「──ああ。それは益々面白いものを見つけたな」
的場は楽しそうに笑った。
