夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第二十四話 矢を射るもの
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「──的場」
妖が暴れているを見守っている的場に七瀬が声をかけた。
「どうです? 使えそうな妖ですか?」
「七瀬。いや、言葉を解さないから契約も出来ないし、術で従わせるには力が強すぎるうえ、この毒気だ」
「それはそれは」
七瀬はどことなく楽しそうだった。
そして彼女は妖の封印に挑む名取と美結花たちを守っている水崎をみた。
「──おや、名取だ。それに水崎も。なんだい、名取はちょっと突っついて、水崎は兄の方に知らせただけなのに飛んできたのか。恥ずかしい奴らめ」
七瀬は呆れたようだった。
実は水崎の兄の耳に今回の動きが行くようにしたのは七瀬なのだ。
「今からあれを封印するようだ」
的場はその話をろくに聞かずに事実だけを言った。
「封印? 手間な……。失敗したら命にかかわるっていうのに……。行きますか。直々に出向いたというのにあんな妖とはとんだ無駄足でしたね」
「そうでもない」
七瀬の無駄足という言葉を的場は否定した。
「あの妖は使えないが、あの男の子と猫、女の子ともう一匹の猫には興味がある」
そう言った的場の視線には妖の気を引こうとしている夏目とその様子を見守っている美結花がいた。
一方夏目は石を投げて妖の興味を引き、陣へと誘い込もうとした。
妖が後を追ってくるのが分かる。
「貴志! 後ろ!」
見ていた美結花が叫ぶ。
妖の足が速くて捕まえようとしていたのだ。
「え?」
夏目が振り返る余裕もなかった。
大妖の手に捕まってしまったのだ。
「貴志!」
「「夏目!!」」
美結花と名取、水崎が叫ぶ。
何とかしようとしても夏目を巻き込むため、どうにもできないのだ。
(貴志が喰われる……!)
ぎゅっと目をつぶろうとした時だった。
何かが刺さった音がした。
(え……?)
見ると大妖には矢が突き刺さっていた。
「「的場……」」
名取と水崎が的場の方を振り返る。
彼は術を唱え、大妖を滅した。
(今の一瞬で……!)
夏目が投げされたのを確認しながらも一瞬で消滅させたことに驚く。
「いらない妖に手間などかけず消してしまえばいい」
そうこともなげに的場は言った。
「あの妖も女もどうでもいいので放っておいて構わなかったのですが。──君たちは面白そうだ」
興味深げに夏目と美結花を見た。
(妖をものみたいに──!)
ぎゅっとこぶしを握る。
「──私は的場一門当主的場静司。以後お見知りおきを」
それだけ言って的場は去っていった。
(あの人たちが的場一門──……)
美結花はますますこぶしを強く握る。
(これが祓い屋・的場一門のやり方──…)
美結花の心にもやもやとしたものが残った。
妖が暴れているを見守っている的場に七瀬が声をかけた。
「どうです? 使えそうな妖ですか?」
「七瀬。いや、言葉を解さないから契約も出来ないし、術で従わせるには力が強すぎるうえ、この毒気だ」
「それはそれは」
七瀬はどことなく楽しそうだった。
そして彼女は妖の封印に挑む名取と美結花たちを守っている水崎をみた。
「──おや、名取だ。それに水崎も。なんだい、名取はちょっと突っついて、水崎は兄の方に知らせただけなのに飛んできたのか。恥ずかしい奴らめ」
七瀬は呆れたようだった。
実は水崎の兄の耳に今回の動きが行くようにしたのは七瀬なのだ。
「今からあれを封印するようだ」
的場はその話をろくに聞かずに事実だけを言った。
「封印? 手間な……。失敗したら命にかかわるっていうのに……。行きますか。直々に出向いたというのにあんな妖とはとんだ無駄足でしたね」
「そうでもない」
七瀬の無駄足という言葉を的場は否定した。
「あの妖は使えないが、あの男の子と猫、女の子ともう一匹の猫には興味がある」
そう言った的場の視線には妖の気を引こうとしている夏目とその様子を見守っている美結花がいた。
一方夏目は石を投げて妖の興味を引き、陣へと誘い込もうとした。
妖が後を追ってくるのが分かる。
「貴志! 後ろ!」
見ていた美結花が叫ぶ。
妖の足が速くて捕まえようとしていたのだ。
「え?」
夏目が振り返る余裕もなかった。
大妖の手に捕まってしまったのだ。
「貴志!」
「「夏目!!」」
美結花と名取、水崎が叫ぶ。
何とかしようとしても夏目を巻き込むため、どうにもできないのだ。
(貴志が喰われる……!)
ぎゅっと目をつぶろうとした時だった。
何かが刺さった音がした。
(え……?)
見ると大妖には矢が突き刺さっていた。
「「的場……」」
名取と水崎が的場の方を振り返る。
彼は術を唱え、大妖を滅した。
(今の一瞬で……!)
夏目が投げされたのを確認しながらも一瞬で消滅させたことに驚く。
「いらない妖に手間などかけず消してしまえばいい」
そうこともなげに的場は言った。
「あの妖も女もどうでもいいので放っておいて構わなかったのですが。──君たちは面白そうだ」
興味深げに夏目と美結花を見た。
(妖をものみたいに──!)
ぎゅっとこぶしを握る。
「──私は的場一門当主的場静司。以後お見知りおきを」
それだけ言って的場は去っていった。
(あの人たちが的場一門──……)
美結花はますますこぶしを強く握る。
(これが祓い屋・的場一門のやり方──…)
美結花の心にもやもやとしたものが残った。
