夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第二十四話 矢を射るもの
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美結花は的場家の追手からそれぞれ隠れながら身を潜めていた。
(的場さんの好きにはさせてはいけない……。気配の濃い方は……)
集中すると感じられた。
(あっちね……。それよりあの妖たちを何とかしないと……)
途中で拾った木の棒を握り締める。
ふと夏目と視線が合った。
こくり
頷きあうと同時に飛び出した。
的場家の妖2匹が気づいて追ってくるが、妖力の込めた木の棒で倒して走っていった。
(気配の強いところ……)
集中して再度感じ取る。
「うわあああ!」
「貴志!?」
何者かに引っ張られて前方を走っていた夏目が穴に落ちる。
「貴志がお、落ち……きゃあああ!」
慌てて穴に駆け寄ると彼女も待っていたとばかりに足を引っ張られて穴に落ちていった。
その際に抵抗したせいか足をぐきりとひねってしまった。
「痛っ!」
穴に落ちた美結花は抵抗したせいか足が痛かった。
「だ、大丈夫か!?」
先に落ちた夏目が駆け寄ってくる。
「だ、大丈夫……。だけどひねったせいか走れないと思う……」
美結花は苦笑した。
このままだと追手に捕まってしまうと思ったのだ。
「え!? だ、大丈夫なのか!?」
ますます夏目はわたわたする。
「うん、大丈夫よ。少し休めば。それよりここ洞窟よね?」
「…ああ……。あそこから落ちたみたいだ」
夏目が指さすと上の方に穴があった。
「あそこから……」
ぼんやりと穴をみる。
あんなところから落ちたのに怪我が足以外なかったのは奇跡だと思った。
ただ美結花には気になる事があった。
「──気配が濃い……。貴志……」
「ああ。いるな」
夏目は頷いた。
洞窟の奥から感じるのは強い妖の気配。ここが儀式の場所で間違いないだろう。
強い気配に集中していた二人は後ろにいる人物に気づかなかった。
「「‼」」
その人物は先程部屋に侵入してきた人だった。
「ウロチョロとうるさいガキどもだ。邪魔しに来たな。かわいそうだが供物にしてやる」
そう言って近づいてくる。
(……ん?)
その声に違和感を覚えた。
(この声……)
何となく聞き覚えがある気がするのだ。
「もうゆっくりしてられない。急がないとあいつが来る」
(あいつって誰?)
そこを疑問に思った。
(あいつが来る!)
そう言ってまずは夏目に襲い掛かる。
「!」
「貴志!」
立てない美結花は声を上げるしかなかった。
(このままじゃ貴志が……!)
歯がゆい思いをしていると先生が前に飛び出した。
「先生…」
「ニャンコ先生……」
その言葉と同時に先生が光を発した。
「美結花! 無事!?」
光が収まると佐貝が現れる。
「大丈夫だよ……。少し足をひねっただけ……ッ!」
ほほ笑むも足が痛くて思わず顔をしかめる。
「大丈夫じゃないじゃない! 阿呆!」
佐貝が罵倒する。
「ちょ、ちょっとひねっただけだから……」
「そこ言い合いをしている場合じゃないぞ!」
先生が叫ぶ。
その先生に髪の長い人は襲い掛かる。
それを名取が現れて防ぐ。
「下がりなさい! 夏目。あんた何をやっているんだ!」
「いきなり襲い掛かるとはね……!」
水崎が美結花の前に現れて髪の長い人を牽制する。
「名取さん」
「水崎さん」
二人は名取と水崎の名前を呼ぶ。
「私の光が効かなかった…!?」
先生は光が効かなかったことに驚いていた。
「たいていの妖に効くお前の光を……!」
佐貝も驚いていた。
「佐貝」
「先生」
二人はそれどころじゃなかった。声をどこで聞いたか思い出したのだ。
「この人の声だ……」
「うん、さっきの夢の声は……」
「む?」
「なんですって?」
先生と佐貝は怪訝そうな顔をする。
「あの、人が創ったっていう紙面の妖から流れ込んできた悪意は……」
「夢の中で許さないって憎悪をはいていた人は……」
そう。先程的場に捕まっていた時に見た夢はこの人のものだった。
「貴方は人……?」
「妖じゃない……?」
「勿論」
当然とばかりにその人は頷いた。
「──…腕のある呪術師…私と同業だった人だ」
「え!?」
「はい!?」
名取や水崎と同業と聞いて二人は驚く。
「じゃ、じゃあ、妖を作って襲わせていたのはこの人ってこと……!?」
「的場さんではなかったってことか!?」
状況を飲み込もうとしていた。
「それにしてもさっきの言葉過去形ね」
「同業だった?」
「彼女の式が的場の妖に喰われた事があって引退したと聞いている」
水崎が顔をしかめながら言った。
喰われたと言う事に思うところがあったのだ。
(妖を喰われた……。あの妖烏の主が……)
彼女と言う事なのだろう。
助けられなかった妖烏のことを思い出し、苦い思いがこみ上げる。
「ふふっ。そうだよ。血を集めているのは私だ。的場を、あの男を喰ってくれるような妖を目覚めさせるためにね」
そう言った女の人の後ろには大きな妖がいた。
(的場さんの好きにはさせてはいけない……。気配の濃い方は……)
集中すると感じられた。
(あっちね……。それよりあの妖たちを何とかしないと……)
途中で拾った木の棒を握り締める。
ふと夏目と視線が合った。
こくり
頷きあうと同時に飛び出した。
的場家の妖2匹が気づいて追ってくるが、妖力の込めた木の棒で倒して走っていった。
(気配の強いところ……)
集中して再度感じ取る。
「うわあああ!」
「貴志!?」
何者かに引っ張られて前方を走っていた夏目が穴に落ちる。
「貴志がお、落ち……きゃあああ!」
慌てて穴に駆け寄ると彼女も待っていたとばかりに足を引っ張られて穴に落ちていった。
その際に抵抗したせいか足をぐきりとひねってしまった。
「痛っ!」
穴に落ちた美結花は抵抗したせいか足が痛かった。
「だ、大丈夫か!?」
先に落ちた夏目が駆け寄ってくる。
「だ、大丈夫……。だけどひねったせいか走れないと思う……」
美結花は苦笑した。
このままだと追手に捕まってしまうと思ったのだ。
「え!? だ、大丈夫なのか!?」
ますます夏目はわたわたする。
「うん、大丈夫よ。少し休めば。それよりここ洞窟よね?」
「…ああ……。あそこから落ちたみたいだ」
夏目が指さすと上の方に穴があった。
「あそこから……」
ぼんやりと穴をみる。
あんなところから落ちたのに怪我が足以外なかったのは奇跡だと思った。
ただ美結花には気になる事があった。
「──気配が濃い……。貴志……」
「ああ。いるな」
夏目は頷いた。
洞窟の奥から感じるのは強い妖の気配。ここが儀式の場所で間違いないだろう。
強い気配に集中していた二人は後ろにいる人物に気づかなかった。
「「‼」」
その人物は先程部屋に侵入してきた人だった。
「ウロチョロとうるさいガキどもだ。邪魔しに来たな。かわいそうだが供物にしてやる」
そう言って近づいてくる。
(……ん?)
その声に違和感を覚えた。
(この声……)
何となく聞き覚えがある気がするのだ。
「もうゆっくりしてられない。急がないとあいつが来る」
(あいつって誰?)
そこを疑問に思った。
(あいつが来る!)
そう言ってまずは夏目に襲い掛かる。
「!」
「貴志!」
立てない美結花は声を上げるしかなかった。
(このままじゃ貴志が……!)
歯がゆい思いをしていると先生が前に飛び出した。
「先生…」
「ニャンコ先生……」
その言葉と同時に先生が光を発した。
「美結花! 無事!?」
光が収まると佐貝が現れる。
「大丈夫だよ……。少し足をひねっただけ……ッ!」
ほほ笑むも足が痛くて思わず顔をしかめる。
「大丈夫じゃないじゃない! 阿呆!」
佐貝が罵倒する。
「ちょ、ちょっとひねっただけだから……」
「そこ言い合いをしている場合じゃないぞ!」
先生が叫ぶ。
その先生に髪の長い人は襲い掛かる。
それを名取が現れて防ぐ。
「下がりなさい! 夏目。あんた何をやっているんだ!」
「いきなり襲い掛かるとはね……!」
水崎が美結花の前に現れて髪の長い人を牽制する。
「名取さん」
「水崎さん」
二人は名取と水崎の名前を呼ぶ。
「私の光が効かなかった…!?」
先生は光が効かなかったことに驚いていた。
「たいていの妖に効くお前の光を……!」
佐貝も驚いていた。
「佐貝」
「先生」
二人はそれどころじゃなかった。声をどこで聞いたか思い出したのだ。
「この人の声だ……」
「うん、さっきの夢の声は……」
「む?」
「なんですって?」
先生と佐貝は怪訝そうな顔をする。
「あの、人が創ったっていう紙面の妖から流れ込んできた悪意は……」
「夢の中で許さないって憎悪をはいていた人は……」
そう。先程的場に捕まっていた時に見た夢はこの人のものだった。
「貴方は人……?」
「妖じゃない……?」
「勿論」
当然とばかりにその人は頷いた。
「──…腕のある呪術師…私と同業だった人だ」
「え!?」
「はい!?」
名取や水崎と同業と聞いて二人は驚く。
「じゃ、じゃあ、妖を作って襲わせていたのはこの人ってこと……!?」
「的場さんではなかったってことか!?」
状況を飲み込もうとしていた。
「それにしてもさっきの言葉過去形ね」
「同業だった?」
「彼女の式が的場の妖に喰われた事があって引退したと聞いている」
水崎が顔をしかめながら言った。
喰われたと言う事に思うところがあったのだ。
(妖を喰われた……。あの妖烏の主が……)
彼女と言う事なのだろう。
助けられなかった妖烏のことを思い出し、苦い思いがこみ上げる。
「ふふっ。そうだよ。血を集めているのは私だ。的場を、あの男を喰ってくれるような妖を目覚めさせるためにね」
そう言った女の人の後ろには大きな妖がいた。
