夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第二十四話 矢を射るもの
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「まったく……。何故私についてくるんだい。猫ちゃん」
「そうだよ。猫ちゃん2号もなんでここに……」
肩にそれぞれニャンコ先生と佐貝を乗せながら名取と水崎が文句を言う。
あれから彼らが勝手についてきて肩に飛び乗ってきたのだ。
「むむ、いつもより見晴らしがいいな」
「そうね~。いつもより景色がいいわ」
質問には答えず二匹は誤魔化す。
「お客様方、館内に猫は困ります」
宿の人が佐貝とニャンコ先生を見咎めて注意する。
「よく見てください。ぬいぐるみですよ。頭でかいでしょう?」
「そうですよ。こんな頭でかい猫、いませんって」
猫じゃないと否定をする。
「美結花が心配して騒ぐから来たのよ。文句なら美結花に言いなさい」
佐貝が水崎の耳元に声を寄せ呟いた。
「そう……」
心配性だなと水崎は思った。
「ろくでもない奴のようだな。的場というやつは」
「噂通りって奴ね……」
「そうだね。怖い人さ。な? 名取」
「ああ。危険な妖でも恐れず使うし、目的のためなら従えていた妖を恐れず餌にしたりもする」
「そう言えば餌にされた妖鳥が夏目のところに逃げ込んできたこともあったな」
「そう言えばそうね……。大きな首の妖の時のことね」
「はじめて美結花たちに出会った会合の前にそんなことがあったのか……」
その出来事を知らない水崎が呟く。
「容赦がないんだ。特に妖には」
名取が吐き捨てる。
「お前、いつも妖を連れ歩く癖に今日は置いてきたな」
「お前もそうね。この間の妖はどうした?」
佐貝とニャンコ先生が名取と水崎にそれぞれ訊く。
「─別に意味はないよ」
「─水崎と同じ意味はないよ。今は連れてきたことを後悔して……。あっ」
名取は宿泊している部屋にたどり着いて声を上げる。
護符が破られていたからだ。
「名取特性の護符が破られている……。それに私の護符も……」
水崎が扉を調べながら呟く。
「しまった! 護符を貼っていたのに。君たちが出るときに破ったな」
名取がショックを受ける。
「むむ。それで戸が固かったのか」
「それで出にくかったのね……」
佐貝が納得する。
「何してくれているんだ。猫ちゃん、猫ちゃん2号。何か来ていたらどうする」
「そうだよ。夏目と美結花に何かあったらどうするのさ」
文句を二匹に言う。
「ニャンコに破られるチンケな護符を貼るお前たちが悪い」
「簡単に破られる護符を貼る方が悪い」
二匹は言い返す。
「くそう。いちいちうまくいかないな……。夏目、美結花。ただいま」
「今、戻ったよ」
中に入ってしばらく2人と2匹は固まった。
寝室の窓が開いていてびしょぬれだったからだ。
(明らかに何か来た……!)
何かが来たことが分かった。
「な、夏目!? 美結花!?」
「夏目」
「美結花」
「二人ともどこだ!?」
慌てて部屋にいるであろう夏目たちを探す。
「──いない!」
「どこにもいなかった!」
しかし部屋にいないことだけは分かった。
「まずいな……。二人共連れて行かれたか……」
「ええ。どこかに行ってしまった……」
険しい顔で先生と佐貝が呟いた。
「そうだよ。猫ちゃん2号もなんでここに……」
肩にそれぞれニャンコ先生と佐貝を乗せながら名取と水崎が文句を言う。
あれから彼らが勝手についてきて肩に飛び乗ってきたのだ。
「むむ、いつもより見晴らしがいいな」
「そうね~。いつもより景色がいいわ」
質問には答えず二匹は誤魔化す。
「お客様方、館内に猫は困ります」
宿の人が佐貝とニャンコ先生を見咎めて注意する。
「よく見てください。ぬいぐるみですよ。頭でかいでしょう?」
「そうですよ。こんな頭でかい猫、いませんって」
猫じゃないと否定をする。
「美結花が心配して騒ぐから来たのよ。文句なら美結花に言いなさい」
佐貝が水崎の耳元に声を寄せ呟いた。
「そう……」
心配性だなと水崎は思った。
「ろくでもない奴のようだな。的場というやつは」
「噂通りって奴ね……」
「そうだね。怖い人さ。な? 名取」
「ああ。危険な妖でも恐れず使うし、目的のためなら従えていた妖を恐れず餌にしたりもする」
「そう言えば餌にされた妖鳥が夏目のところに逃げ込んできたこともあったな」
「そう言えばそうね……。大きな首の妖の時のことね」
「はじめて美結花たちに出会った会合の前にそんなことがあったのか……」
その出来事を知らない水崎が呟く。
「容赦がないんだ。特に妖には」
名取が吐き捨てる。
「お前、いつも妖を連れ歩く癖に今日は置いてきたな」
「お前もそうね。この間の妖はどうした?」
佐貝とニャンコ先生が名取と水崎にそれぞれ訊く。
「─別に意味はないよ」
「─水崎と同じ意味はないよ。今は連れてきたことを後悔して……。あっ」
名取は宿泊している部屋にたどり着いて声を上げる。
護符が破られていたからだ。
「名取特性の護符が破られている……。それに私の護符も……」
水崎が扉を調べながら呟く。
「しまった! 護符を貼っていたのに。君たちが出るときに破ったな」
名取がショックを受ける。
「むむ。それで戸が固かったのか」
「それで出にくかったのね……」
佐貝が納得する。
「何してくれているんだ。猫ちゃん、猫ちゃん2号。何か来ていたらどうする」
「そうだよ。夏目と美結花に何かあったらどうするのさ」
文句を二匹に言う。
「ニャンコに破られるチンケな護符を貼るお前たちが悪い」
「簡単に破られる護符を貼る方が悪い」
二匹は言い返す。
「くそう。いちいちうまくいかないな……。夏目、美結花。ただいま」
「今、戻ったよ」
中に入ってしばらく2人と2匹は固まった。
寝室の窓が開いていてびしょぬれだったからだ。
(明らかに何か来た……!)
何かが来たことが分かった。
「な、夏目!? 美結花!?」
「夏目」
「美結花」
「二人ともどこだ!?」
慌てて部屋にいるであろう夏目たちを探す。
「──いない!」
「どこにもいなかった!」
しかし部屋にいないことだけは分かった。
「まずいな……。二人共連れて行かれたか……」
「ええ。どこかに行ってしまった……」
険しい顔で先生と佐貝が呟いた。
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