夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第二十三話 的場一門頭首登場!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
名取は藤原家に電話をかけていた。
電話ボックスの外には水崎がいる。
あの後焦っている水崎とばったりと出会い、七瀬のことを話した。
的場が夏目の住む街に妖を連れてはっているということを。すると水崎が彼の兄が持ってきた「的場がその辺に興味を持っている」と話を話してくれた。
七瀬だけだったら焦らないだろう。水崎の兄の耳にも届くほど噂になっているということが名取を焦らせていた。
(二人とも的場に出会わないでくれよ──)
そう心の中で願う。
男が去っていった方向に走っていくも男は見当たらなかった。
「考えすぎかな……」
「だといいんだけど……」
『ああ……』
そう話し合っていると悲鳴が聞こえた。
「こっちよ!」
美結花は夏目と共に悲鳴が聞こえた方へと走った。
まず目に入ったのは大きな黒い妖。河童の話の通りだ。
次にその妖が押さえている羽の生えた妖が目に入った。
「やめなさい!」
「やめろ!」
会いに行こうとしていた女妖と言う事を悟ると黒い妖を引きはがそうとした。
『夏目様! 美結花様!』
女妖が驚く。
しかし二人にはその声に答える余裕はなかった。
引きはがすことに成功したもののこちらに向かってきたのだ。
「「わ──!」」
悲鳴を上げる。
「ええい、世話の焼ける」
「全くもう!」
佐貝とニャンコ先生はジャンプすると光を出した。
するとその妖は悲鳴を上げる間もなく、消えてしまった。
後にはその妖のお面の部分がパラパラと空中に舞う。
「──へえ、君たちは妖がみえるんですね。しかも何やら面白いものたちを連れている」
黒い妖の後ろに立っていた男はそれを黙ってみると面白そうに声をかけてきた。
「──誰!?」
「──何者だ」
顔が険しくなる。
「──これは失礼」
男は番傘を閉じた。
「的場と申します」
そう自己紹介をした。
(的場……)
この間の呪術師の会で一杯喰わせてくれた七瀬も的場傘下だという。
「──的場って……祓い屋のあの的場か……」
「ええ。妖を祓うために妖を餌にしたり、えげつない術に手を出したりする、あの的場よね」
佐貝はちらりと的場と名乗った男を見た。
「先生……」
「佐貝……」
「──君たちの声。そうか、あの時、お堂に飛び込んできた子ですね? 特に男の子の方には悪いことをしました。妖の残党かと思ったので……」
悪びれもなくそんなことを言う。
(この人が……あの的場……)
油断できない男だと思った。
「──で? 君たちの名は?」
当然のように名前を訊いてきた。
(名乗るのはまずいよね……)
あまりこの人に名取や水崎は近づいてほしくなさそうだった。
それもそうだろう。妖とも仲良くする夏目や美結花にとってこの人は合わない。だから会わせたくなかったのだろう。
「貴方が妖を襲わせて、血を?」
「どうしてそんなことを……」
名前を名乗りたくないため、逆に質問をする。すると的場の目線はすうっと細くなった。
「──どこまで知っているんです? ただの近所の子供というわけではないようですしね」
的場の問いに美結花は冷や汗をかいた。
(何かまずいことを知ってしまったんじゃ……)
そう思っていると彼の後ろに別の黒い妖が立っていた。
「少し話を聞かせてもらいましょうか」
「「「「!!??」」」」
二人と二匹の顔が真っ青になる
「うわああああ!」
「ぎゃああああ!」
こちらに手を伸ばしてくる妖に悲鳴を上げる。
「あ~もう!」
佐貝は本来の姿に戻った。
それと同時に羽の妖が夏目をつかむ。
『手荒くなるわよ!』
佐貝は美結花を口にくわえて背中に放り投げる。
悲鳴を上げる間もなく、空へと飛びあがる。
その衝撃と羽の妖の飛びあがる音で風が巻き起こる。
「!!」
的場がすこし驚く。
そして風が収まると美結花たちはいなかった。
「逃げたか」
そうぽつりと的場は呟いた。
電話ボックスの外には水崎がいる。
あの後焦っている水崎とばったりと出会い、七瀬のことを話した。
的場が夏目の住む街に妖を連れてはっているということを。すると水崎が彼の兄が持ってきた「的場がその辺に興味を持っている」と話を話してくれた。
七瀬だけだったら焦らないだろう。水崎の兄の耳にも届くほど噂になっているということが名取を焦らせていた。
(二人とも的場に出会わないでくれよ──)
そう心の中で願う。
男が去っていった方向に走っていくも男は見当たらなかった。
「考えすぎかな……」
「だといいんだけど……」
『ああ……』
そう話し合っていると悲鳴が聞こえた。
「こっちよ!」
美結花は夏目と共に悲鳴が聞こえた方へと走った。
まず目に入ったのは大きな黒い妖。河童の話の通りだ。
次にその妖が押さえている羽の生えた妖が目に入った。
「やめなさい!」
「やめろ!」
会いに行こうとしていた女妖と言う事を悟ると黒い妖を引きはがそうとした。
『夏目様! 美結花様!』
女妖が驚く。
しかし二人にはその声に答える余裕はなかった。
引きはがすことに成功したもののこちらに向かってきたのだ。
「「わ──!」」
悲鳴を上げる。
「ええい、世話の焼ける」
「全くもう!」
佐貝とニャンコ先生はジャンプすると光を出した。
するとその妖は悲鳴を上げる間もなく、消えてしまった。
後にはその妖のお面の部分がパラパラと空中に舞う。
「──へえ、君たちは妖がみえるんですね。しかも何やら面白いものたちを連れている」
黒い妖の後ろに立っていた男はそれを黙ってみると面白そうに声をかけてきた。
「──誰!?」
「──何者だ」
顔が険しくなる。
「──これは失礼」
男は番傘を閉じた。
「的場と申します」
そう自己紹介をした。
(的場……)
この間の呪術師の会で一杯喰わせてくれた七瀬も的場傘下だという。
「──的場って……祓い屋のあの的場か……」
「ええ。妖を祓うために妖を餌にしたり、えげつない術に手を出したりする、あの的場よね」
佐貝はちらりと的場と名乗った男を見た。
「先生……」
「佐貝……」
「──君たちの声。そうか、あの時、お堂に飛び込んできた子ですね? 特に男の子の方には悪いことをしました。妖の残党かと思ったので……」
悪びれもなくそんなことを言う。
(この人が……あの的場……)
油断できない男だと思った。
「──で? 君たちの名は?」
当然のように名前を訊いてきた。
(名乗るのはまずいよね……)
あまりこの人に名取や水崎は近づいてほしくなさそうだった。
それもそうだろう。妖とも仲良くする夏目や美結花にとってこの人は合わない。だから会わせたくなかったのだろう。
「貴方が妖を襲わせて、血を?」
「どうしてそんなことを……」
名前を名乗りたくないため、逆に質問をする。すると的場の目線はすうっと細くなった。
「──どこまで知っているんです? ただの近所の子供というわけではないようですしね」
的場の問いに美結花は冷や汗をかいた。
(何かまずいことを知ってしまったんじゃ……)
そう思っていると彼の後ろに別の黒い妖が立っていた。
「少し話を聞かせてもらいましょうか」
「「「「!!??」」」」
二人と二匹の顔が真っ青になる
「うわああああ!」
「ぎゃああああ!」
こちらに手を伸ばしてくる妖に悲鳴を上げる。
「あ~もう!」
佐貝は本来の姿に戻った。
それと同時に羽の妖が夏目をつかむ。
『手荒くなるわよ!』
佐貝は美結花を口にくわえて背中に放り投げる。
悲鳴を上げる間もなく、空へと飛びあがる。
その衝撃と羽の妖の飛びあがる音で風が巻き起こる。
「!!」
的場がすこし驚く。
そして風が収まると美結花たちはいなかった。
「逃げたか」
そうぽつりと的場は呟いた。
