夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第二十三話 的場一門頭首登場!
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夏目と美結花は道を歩いていた。
あれから気になって次の日には家を出てきてしまったのだ。
「こら、夏目、美結花。どこへ行く」
「二人ともどこに行くのよ」
歩いていく二人をニャンコ先生と佐貝が咎める。
「…森のお堂あたり。あの羽の妖にもう一度話を聞いてみる」
「うん。気になるから話を聞いてみるわ」
「あほう! 関わらんと珍しく英断しただろうが! やめろ!」
「やめなさい! せっかく賢い判断したのに台無しよ!」
「すまんがこれは性分だ。あきらめてくれ先生、佐貝」
「ごめん、先生、佐貝。頼られたのを放っておけないもの」
先生たちの文句を聞きながら二人は歩いていった。
「それにこの辺りにはヒノエたちがいるし……」
「ああ。美結花の言う通りだ。知っている顔の妖も多い。放っておけないだろ」
知っている顔が襲われたとなると寝覚めが悪くなりそうだった。
(塔子さん達を巻き込みたくない……だけど妖たちも放っておけない……)
相反する気持ちを抱えながらも調査に乗り出した。
美結花と佐貝、夏目と先生の二手に分かれる。その方が多くの妖に話を聞けるからだ。
「う~ん、この妖は知らなかったみたい……」
「目撃者は大体血を抜かれているんじゃないかしら……」
「………」
血を抜く。なんてことをする相手だろうと美結花は複雑に思った。
「とりあえず貴志たちと合流しましょう。お~い。貴志~! ってあ!」
美結花が夏目たちのところ戻ると彼は河童に水をやっていた。
「河童! また倒れていたの?」
顔見知りの河童で水を失って倒れていたようだった。
『はい、そのようで……。かたじけない夏目親分……』
河童は夏目にお礼を言った。
「ところで羽の妖を知らないか? 仲間が血を何者かに奪われたようで助けを求めてきた妖なんだが……」
『羽の妖は知りませんが……。襲われ、血を奪われ、事切れた妖を見た事はあります』
「何!?」
「なんですって!?」
意外なところに目撃者がいて、二人は驚く。
『あまりの恐ろしさにその日は浴びるように酒を飲んで眠ったのですが』
「そうか……。どんな奴が襲っていたか見たか?」
『いえ』
「そっか……」
「そう……」
手掛かりにならなくてがっかりする。
『しかし見たやつの話は聞きました。それが不気味なのです。大きな黒い影が妖に襲い掛かり後ろにいる男がそれをじっと見ているそうなのです。そして大影と共に去っていくとか……』
河童が話してくれたことは重要だった。
「その男って人間か!?」
「妖じゃないってことよね!?」
身を乗り出して訊く。
『──はい。おそらくは』
河童から重要な手掛かりを得た美結花たちは道を再び歩いていた。
するとぽつぽつと雨が降り出した。
上を見ると天気だった。
「天気雨ね……。そろそろ帰ろうか?」
「そうだな。あの女妖にも会えなかったな」
会えなかったのは残念だけど帰ろうかと話していると番傘を差している男とすれ違った。
ふと気になって男をちらりと見ると右腕に十字の傷があった。
美結花の目が見開かれる。
あの傷は昨日お堂で従兄を助けるために男に付けた傷だ。夏目が真横に、美結花は縦に傷をつけた。そのため十字型になっているはずだった。
「──先生、美結花、佐貝。今の人…手に傷があった……」
「ええ。私も昨日の男に傷をつけたわ……。偶然かな? 昨日ひっかいたのもあのあたりだったのよね……」
「ああ……。俺がひっかいたのもあのあたりだった……」
偶然付けた傷と同じ傷を持つ男がいるだろうか。
二人は同じことを考えていることを悟ったが、佐貝と先生の反応がないことに気づく。いつもなら反応があっていいものなのに。
「…先生?」
「…佐貝?」
気になって二匹を見ると固まっていた。
「─何、今のやつ。ものすごく嫌な感じがした」
「──ああ。なんだ今のやつは……すごく嫌なものを感じた……」
二匹の身体が震えているのが分かる。
大妖である二匹が震えるほど嫌な気配をしている男。脳裏に昨日のお堂にいた男が思い浮かぶ。
(──あいつだ!)
とっさに昨日お堂にいた男だと思った。
思った途端、美結花は走り出した。
夏目も走り出す。
「待て! 夏目!」
「待ちなさい!」
二匹は慌てて追いかけていった。
あれから気になって次の日には家を出てきてしまったのだ。
「こら、夏目、美結花。どこへ行く」
「二人ともどこに行くのよ」
歩いていく二人をニャンコ先生と佐貝が咎める。
「…森のお堂あたり。あの羽の妖にもう一度話を聞いてみる」
「うん。気になるから話を聞いてみるわ」
「あほう! 関わらんと珍しく英断しただろうが! やめろ!」
「やめなさい! せっかく賢い判断したのに台無しよ!」
「すまんがこれは性分だ。あきらめてくれ先生、佐貝」
「ごめん、先生、佐貝。頼られたのを放っておけないもの」
先生たちの文句を聞きながら二人は歩いていった。
「それにこの辺りにはヒノエたちがいるし……」
「ああ。美結花の言う通りだ。知っている顔の妖も多い。放っておけないだろ」
知っている顔が襲われたとなると寝覚めが悪くなりそうだった。
(塔子さん達を巻き込みたくない……だけど妖たちも放っておけない……)
相反する気持ちを抱えながらも調査に乗り出した。
美結花と佐貝、夏目と先生の二手に分かれる。その方が多くの妖に話を聞けるからだ。
「う~ん、この妖は知らなかったみたい……」
「目撃者は大体血を抜かれているんじゃないかしら……」
「………」
血を抜く。なんてことをする相手だろうと美結花は複雑に思った。
「とりあえず貴志たちと合流しましょう。お~い。貴志~! ってあ!」
美結花が夏目たちのところ戻ると彼は河童に水をやっていた。
「河童! また倒れていたの?」
顔見知りの河童で水を失って倒れていたようだった。
『はい、そのようで……。かたじけない夏目親分……』
河童は夏目にお礼を言った。
「ところで羽の妖を知らないか? 仲間が血を何者かに奪われたようで助けを求めてきた妖なんだが……」
『羽の妖は知りませんが……。襲われ、血を奪われ、事切れた妖を見た事はあります』
「何!?」
「なんですって!?」
意外なところに目撃者がいて、二人は驚く。
『あまりの恐ろしさにその日は浴びるように酒を飲んで眠ったのですが』
「そうか……。どんな奴が襲っていたか見たか?」
『いえ』
「そっか……」
「そう……」
手掛かりにならなくてがっかりする。
『しかし見たやつの話は聞きました。それが不気味なのです。大きな黒い影が妖に襲い掛かり後ろにいる男がそれをじっと見ているそうなのです。そして大影と共に去っていくとか……』
河童が話してくれたことは重要だった。
「その男って人間か!?」
「妖じゃないってことよね!?」
身を乗り出して訊く。
『──はい。おそらくは』
河童から重要な手掛かりを得た美結花たちは道を再び歩いていた。
するとぽつぽつと雨が降り出した。
上を見ると天気だった。
「天気雨ね……。そろそろ帰ろうか?」
「そうだな。あの女妖にも会えなかったな」
会えなかったのは残念だけど帰ろうかと話していると番傘を差している男とすれ違った。
ふと気になって男をちらりと見ると右腕に十字の傷があった。
美結花の目が見開かれる。
あの傷は昨日お堂で従兄を助けるために男に付けた傷だ。夏目が真横に、美結花は縦に傷をつけた。そのため十字型になっているはずだった。
「──先生、美結花、佐貝。今の人…手に傷があった……」
「ええ。私も昨日の男に傷をつけたわ……。偶然かな? 昨日ひっかいたのもあのあたりだったのよね……」
「ああ……。俺がひっかいたのもあのあたりだった……」
偶然付けた傷と同じ傷を持つ男がいるだろうか。
二人は同じことを考えていることを悟ったが、佐貝と先生の反応がないことに気づく。いつもなら反応があっていいものなのに。
「…先生?」
「…佐貝?」
気になって二匹を見ると固まっていた。
「─何、今のやつ。ものすごく嫌な感じがした」
「──ああ。なんだ今のやつは……すごく嫌なものを感じた……」
二匹の身体が震えているのが分かる。
大妖である二匹が震えるほど嫌な気配をしている男。脳裏に昨日のお堂にいた男が思い浮かぶ。
(──あいつだ!)
とっさに昨日お堂にいた男だと思った。
思った途端、美結花は走り出した。
夏目も走り出す。
「待て! 夏目!」
「待ちなさい!」
二匹は慌てて追いかけていった。
