夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第二十一話 子狐と白い帽子
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美結花たちが視線に気づく少し前──。
子狐はドキドキしながら電車に乗り、夏目と美結花が住む駅へとたどり着いた。
犬に追いかけられたり、知らないお兄さんに舌打ちされたり、年配の女の人に声をかけられたりしながらも道を歩いていった。
会いたい。会いたい。
その一心で道を歩くとふわりと匂いが強く鼻をくすぐった。
『夏目と美結花の匂い!!』
もうすぐ会えると思わず走ってしまう。
(夏目! 美結花!)
やがて夏目と美結花が見えてきた。
そこで子狐が見たのは友人たちと楽し気に笑う二人だった。
何故か少し離れた場所でそれぞれ別の人と話していたけれども嘘ではない笑みに子狐は二人は二人きりではないのだと悟った。
顔を俯かせ、そのまま走り去ってしまう。
その後ろ姿を夏目と美結花に見られたとも知らずに。
子狐はただ走った。
『──よかった。二人共元気そうだった』
子狐は言い聞かせるように言った。
二人とも寂しそうではなかったし、楽しそうだった。
(私がいなくても二人とも楽しそうだった。寂しいのは…寂しかったのは私だ……)
いつの間にか夕暮れ時になっていた。
子狐は石に躓いてこけてしまう。
その拍子に帽子が頭から落ちて転がり落ちてしまう。
『あっ。待って! 待って……』
帽子がなくなってしまうと思わず叫ぶ。
頭の中には夏目と美結花が自分のことを忘れているだろうというあの妖の言葉だった。
転がった帽子は誰かの足にあたって止まった。
子狐は顔を上げた。
そこには二人の人間がいた。
「──やっぱりあの時の子狐か。どうしたんだ? なぜこんな街中に──?」
「転んじゃったのね……。大丈夫?」
笑顔を見せて美結花が起こしてくれた。
それに安心したし、二人が自分のことを忘れていないことを知って子狐は思いっきり夏目に抱き着いて泣いてしまった。
それに二人はわたわたと慌てたのだった
子狐はドキドキしながら電車に乗り、夏目と美結花が住む駅へとたどり着いた。
犬に追いかけられたり、知らないお兄さんに舌打ちされたり、年配の女の人に声をかけられたりしながらも道を歩いていった。
会いたい。会いたい。
その一心で道を歩くとふわりと匂いが強く鼻をくすぐった。
『夏目と美結花の匂い!!』
もうすぐ会えると思わず走ってしまう。
(夏目! 美結花!)
やがて夏目と美結花が見えてきた。
そこで子狐が見たのは友人たちと楽し気に笑う二人だった。
何故か少し離れた場所でそれぞれ別の人と話していたけれども嘘ではない笑みに子狐は二人は二人きりではないのだと悟った。
顔を俯かせ、そのまま走り去ってしまう。
その後ろ姿を夏目と美結花に見られたとも知らずに。
子狐はただ走った。
『──よかった。二人共元気そうだった』
子狐は言い聞かせるように言った。
二人とも寂しそうではなかったし、楽しそうだった。
(私がいなくても二人とも楽しそうだった。寂しいのは…寂しかったのは私だ……)
いつの間にか夕暮れ時になっていた。
子狐は石に躓いてこけてしまう。
その拍子に帽子が頭から落ちて転がり落ちてしまう。
『あっ。待って! 待って……』
帽子がなくなってしまうと思わず叫ぶ。
頭の中には夏目と美結花が自分のことを忘れているだろうというあの妖の言葉だった。
転がった帽子は誰かの足にあたって止まった。
子狐は顔を上げた。
そこには二人の人間がいた。
「──やっぱりあの時の子狐か。どうしたんだ? なぜこんな街中に──?」
「転んじゃったのね……。大丈夫?」
笑顔を見せて美結花が起こしてくれた。
それに安心したし、二人が自分のことを忘れていないことを知って子狐は思いっきり夏目に抱き着いて泣いてしまった。
それに二人はわたわたと慌てたのだった
