夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第二十話 すれ違いの末に
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カイは倒れ込んだ二人をじっと見た。
「ナツメ…ミユカ……。祓い人の癖になぜ庇ったりするんだ」
答えはない。当たり前だ気絶しているのだから。
「そんなことしてももう許さないぞ」
そう言ったカイは近くに友人帳が落ちているのに気づいた。鞄から零れ落ちたのだろう。
「──「友人帳」? そうか……。お前…。多くの妖を従えているっていうあの夏目か……。そしてそのそばにいる少女が美結花……。」
カイは夏目と美結花が何者なのか気づいた。
「やっぱりひどい奴じゃないか」
カイは友人帳を拾った。
「──そうだ。オレを騙した仕返しにこれを隠して困らせてやろう」
良いことを思いついたとばかりにくすくす笑う。
しかし気絶した二人の顔を見ているとそんな気も失せてしまう。
いままでの楽しかった思い出が脳裏をよぎったのだ。
「……やっぱりナツメとミユカが困るのは嫌だな……」
カイの目から涙がこぼれる。
二人を困らせたくないけどだまされたのは嫌だった。
そんなごちゃごちゃな思いを抱いて、カイは声を上げて泣いた。
その鳴き声は気絶した美結花の耳にも聞こえた。
(ああ。誰かが泣いている。慰めてあげたいのに身体が動かない…)
一生懸命慰めようと身体を動かそうとするが、動かなかった。身体のダメージが強かったのだ。
やがて名取たちが探しに来て、そのころにはカイの姿は影も形もなかった。
カイは町から姿を消した。
不思議なことにカイのことは大人たちの記憶には残らなかった。
美結花はぎゅっと目をつぶった。
(結局誤解は解けなかったな……)
誤解が解けないまま去ってしまったカイのことは美結花の心に傷として残った。
「ナツメ…ミユカ……。祓い人の癖になぜ庇ったりするんだ」
答えはない。当たり前だ気絶しているのだから。
「そんなことしてももう許さないぞ」
そう言ったカイは近くに友人帳が落ちているのに気づいた。鞄から零れ落ちたのだろう。
「──「友人帳」? そうか……。お前…。多くの妖を従えているっていうあの夏目か……。そしてそのそばにいる少女が美結花……。」
カイは夏目と美結花が何者なのか気づいた。
「やっぱりひどい奴じゃないか」
カイは友人帳を拾った。
「──そうだ。オレを騙した仕返しにこれを隠して困らせてやろう」
良いことを思いついたとばかりにくすくす笑う。
しかし気絶した二人の顔を見ているとそんな気も失せてしまう。
いままでの楽しかった思い出が脳裏をよぎったのだ。
「……やっぱりナツメとミユカが困るのは嫌だな……」
カイの目から涙がこぼれる。
二人を困らせたくないけどだまされたのは嫌だった。
そんなごちゃごちゃな思いを抱いて、カイは声を上げて泣いた。
その鳴き声は気絶した美結花の耳にも聞こえた。
(ああ。誰かが泣いている。慰めてあげたいのに身体が動かない…)
一生懸命慰めようと身体を動かそうとするが、動かなかった。身体のダメージが強かったのだ。
やがて名取たちが探しに来て、そのころにはカイの姿は影も形もなかった。
カイは町から姿を消した。
不思議なことにカイのことは大人たちの記憶には残らなかった。
美結花はぎゅっと目をつぶった。
(結局誤解は解けなかったな……)
誤解が解けないまま去ってしまったカイのことは美結花の心に傷として残った。
