夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第二十話 すれ違いの末に
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「はあ、はあ、はあ」
息を切らしながら洋館をでた美結花は夏目と共にカイや名取を探していた。
「カイ……どこ行ったの!? 名取さんは無事かな……」
「……くそう……そこ探せばいいか分からない……」
夏目が悪態をつく。
やみくもに探し回っているせいでなかなか見つからなかった。
そこへガサガサと音がして柊に手を引かれて名取がやってくるのが見えた。
先生と佐貝はそちらに向かって走っていく。
「よう。名取の小僧。ようやく見つけた」
「見つけたわ。この私に世話をかけさせて……」
茂みの中から顔を出してそう言った。
『出たな! この化け物共!』
「ぎゃ!」
「いた!」
柊に頭を枝で叩かれて二匹は悲鳴を上げる。
「あっ。名取さんよかった無事か」
「無事でよかった……!」
茂みをかき分けて名取のところに向かった。
何事もなかったようで美結花はほっとした。
「夏目! 美結花!」
名取は驚いたように二人の名前を呼ぶ。
「すみません、やばいことになりました……」
美結花は俯く。
名取のところに行こうとするカイを止めきれなかったのだ。
「俺たちカイを止められなくて……。名取さんを狙っています。早く遠くへ」
「そんなことはいい…。危ないから早く帰りなさい」
名取は美結花たちを早く返したがっているようだった。
「そんなことはできないです。カイを止めなきゃいけない」
美結花はそんなことはできないと言った。
「ええ。カイもやはり井戸を探しているようです。カイを見つけてもう一度話し止めさせます」
夏目はきっぱりと言った。
「…どちらかなんて選べないんです。カイも名取さんも大事なんです!」
「ええ。貴志の言う通りです。妖も人もどちらも私たちにとっては大事なんです!」
宣言するようにそう言った。
「私のことも大事だぞ……」
「もちろんそうでしょ……」
頭を叩かれた二匹が呟く。
『……すまん。不気味だったからつい……』
柊が謝る。叩いたのは彼女なのだ。
「夏目、美結花」
名前を呼ばれて振り向く。
「さっきのは私が言いすぎたんだ。君たちは敵ではないから攻撃的に言わなくてもちゃんと聞いてくれるのに。私はこういう言い方が癖になっているんだ。すまなかった」
(敵……。名取さんにとってのそれは妖? それとも同じ祓い人?)
どちらもということもありえる。
名取の言葉をきいてそんなことをぼんやりと思った。
『主様』
『とりあえずまきました』
名取の式、二匹が現れる。笹後と瓜姫だ。
「わっ」
「うわっ」
思わず驚いてしまう。ボロボロだったからだ。
「だ、大丈夫……?」
「ボロボロだ。大丈夫?」
声をかけるもじろりと睨まれてしまう。
「……」
どうやら二匹に好かれていないようだと美結花は肩をすくめた。
息を切らしながら洋館をでた美結花は夏目と共にカイや名取を探していた。
「カイ……どこ行ったの!? 名取さんは無事かな……」
「……くそう……そこ探せばいいか分からない……」
夏目が悪態をつく。
やみくもに探し回っているせいでなかなか見つからなかった。
そこへガサガサと音がして柊に手を引かれて名取がやってくるのが見えた。
先生と佐貝はそちらに向かって走っていく。
「よう。名取の小僧。ようやく見つけた」
「見つけたわ。この私に世話をかけさせて……」
茂みの中から顔を出してそう言った。
『出たな! この化け物共!』
「ぎゃ!」
「いた!」
柊に頭を枝で叩かれて二匹は悲鳴を上げる。
「あっ。名取さんよかった無事か」
「無事でよかった……!」
茂みをかき分けて名取のところに向かった。
何事もなかったようで美結花はほっとした。
「夏目! 美結花!」
名取は驚いたように二人の名前を呼ぶ。
「すみません、やばいことになりました……」
美結花は俯く。
名取のところに行こうとするカイを止めきれなかったのだ。
「俺たちカイを止められなくて……。名取さんを狙っています。早く遠くへ」
「そんなことはいい…。危ないから早く帰りなさい」
名取は美結花たちを早く返したがっているようだった。
「そんなことはできないです。カイを止めなきゃいけない」
美結花はそんなことはできないと言った。
「ええ。カイもやはり井戸を探しているようです。カイを見つけてもう一度話し止めさせます」
夏目はきっぱりと言った。
「…どちらかなんて選べないんです。カイも名取さんも大事なんです!」
「ええ。貴志の言う通りです。妖も人もどちらも私たちにとっては大事なんです!」
宣言するようにそう言った。
「私のことも大事だぞ……」
「もちろんそうでしょ……」
頭を叩かれた二匹が呟く。
『……すまん。不気味だったからつい……』
柊が謝る。叩いたのは彼女なのだ。
「夏目、美結花」
名前を呼ばれて振り向く。
「さっきのは私が言いすぎたんだ。君たちは敵ではないから攻撃的に言わなくてもちゃんと聞いてくれるのに。私はこういう言い方が癖になっているんだ。すまなかった」
(敵……。名取さんにとってのそれは妖? それとも同じ祓い人?)
どちらもということもありえる。
名取の言葉をきいてそんなことをぼんやりと思った。
『主様』
『とりあえずまきました』
名取の式、二匹が現れる。笹後と瓜姫だ。
「わっ」
「うわっ」
思わず驚いてしまう。ボロボロだったからだ。
「だ、大丈夫……?」
「ボロボロだ。大丈夫?」
声をかけるもじろりと睨まれてしまう。
「……」
どうやら二匹に好かれていないようだと美結花は肩をすくめた。
