夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第二十話 すれ違いの末に
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うずくまっていると多軌がそこをちょうど通りかかった。
「…あ…夏目君、美結花ちゃん?」
声をかけられて顔を上げる。
「あ…タキ……」
「透……」
「ど、どうしたの!? いつにもまして陰気な顔になっている!?」
どよ~んとした顔の二人に多軌が驚く。
それくらい落ち込んで見えたのだ。
「──カイが食べたことないっていうからクッキーを焼いてみたの。ちょっと変わった子ね」
多軌は二人が落ち着いた後に本題に入った。
「夏目君と美結花ちゃんも行かない?」
美結花ははっとした。
名取からカイが妖だと聞いたことが頭をよぎる。
「あ、あの……」
言葉がうまく出ない。
どうやって伝えればいいのか困っていると夏目が口を開いた。
「タキ、カイは──……」
夏目はしばらく考え込んだが、言う事が決まったようでタキの方を向いた。
「しばらくカイには近づかないでくれ……」
「…なぜ?」
多軌は不思議そうな顔をした。
彼女には理由が分からないのだろう。
(透は妖にたたられたこともあるし……。目的が分からないうちに近づくのは危険よね……。でもこのままにはしておけないし……)
「透、妖があるあの藪のあたりに古井戸があるって知っている?」
「! そうだ。何か聞いたことないか?」
「─井戸……。うちの資料にそんなことが書いてあった気がする……」
考え込みながらそんなことを言ってくれた。
「! 本当!?」
美結花の顔が明るくなる。
「! 本当かタキ。すまないが大至急調べてくれないか」
「え? 今から?」
多軌は戸惑っているようだった。
「お願い……」
無理を言っている自覚はあった。だが必要なのだ。
「─分かった。任せて。事情が分かったら私にもちゃんと話してね」
「ありがとう、必ず」
「必ず話すよ」
二人は頷いた。
「これもしカイに会ったら渡してね」
「ああ」
「分かった。渡すよ」
夏目がクッキーを受け取り、二人は急いで藪の方へと向かった。
「…あ…夏目君、美結花ちゃん?」
声をかけられて顔を上げる。
「あ…タキ……」
「透……」
「ど、どうしたの!? いつにもまして陰気な顔になっている!?」
どよ~んとした顔の二人に多軌が驚く。
それくらい落ち込んで見えたのだ。
「──カイが食べたことないっていうからクッキーを焼いてみたの。ちょっと変わった子ね」
多軌は二人が落ち着いた後に本題に入った。
「夏目君と美結花ちゃんも行かない?」
美結花ははっとした。
名取からカイが妖だと聞いたことが頭をよぎる。
「あ、あの……」
言葉がうまく出ない。
どうやって伝えればいいのか困っていると夏目が口を開いた。
「タキ、カイは──……」
夏目はしばらく考え込んだが、言う事が決まったようでタキの方を向いた。
「しばらくカイには近づかないでくれ……」
「…なぜ?」
多軌は不思議そうな顔をした。
彼女には理由が分からないのだろう。
(透は妖にたたられたこともあるし……。目的が分からないうちに近づくのは危険よね……。でもこのままにはしておけないし……)
「透、妖があるあの藪のあたりに古井戸があるって知っている?」
「! そうだ。何か聞いたことないか?」
「─井戸……。うちの資料にそんなことが書いてあった気がする……」
考え込みながらそんなことを言ってくれた。
「! 本当!?」
美結花の顔が明るくなる。
「! 本当かタキ。すまないが大至急調べてくれないか」
「え? 今から?」
多軌は戸惑っているようだった。
「お願い……」
無理を言っている自覚はあった。だが必要なのだ。
「─分かった。任せて。事情が分かったら私にもちゃんと話してね」
「ありがとう、必ず」
「必ず話すよ」
二人は頷いた。
「これもしカイに会ったら渡してね」
「ああ」
「分かった。渡すよ」
夏目がクッキーを受け取り、二人は急いで藪の方へと向かった。
