夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第十九話 人に交じって生きる妖
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「なんですって!? カイが妖!?」
佐貝が驚いたように言った。
「佐貝でも感じなかったんだ……。感知能力落ちているんじゃないの?」
「馬鹿いいなさい! あんなの感じ取れるわけないでしょ!? よっぽど大物なのよ……」
佐貝は悔しそうな顔をした。
妖だと見抜けなかったのがよっぽど悔しいらしい。
「だいたいいつもあなたといるから鼻が鈍ったのよ!」
「わ、私のせいにしないでよ~~!!」
一人と一匹はしばらくぎゃーぎゃーと言い合っていた。
「はーはーはー。それにしても人に交じって生きているなんて……。混ざって遊びたかったのかしら……」
言い合いをして息切れをしながらカイのことに想いを馳せる。
「さあね。知らないわ。ただ時には妖と人の価値観は違うもの。あんまり思いを寄せるんじゃないよ」
佐貝はそう忠告をする。
「でも……」
カイは人に何もしていない。ただ交じっているだけだ。
「もう……。この間の速水の件を忘れたわけじゃないでしょ? あれも人と関わりたいがために大事なものをとっていった。それくらい違うの」
「分かってる……。でも本当に退治されるべきものなのかな……」
カイは普通の子に視えた。
それくらい人に混ざっていたのだ。
だからこそ何もしていないのに祓ってもいいのか分からなくなったのだ。
「ふう……。忠告はしたわよ。おやすみ」
「うん、おやすみ」
美結花は眠りに落ちた。
すると『こっちへこい』と誰かが呼ぶ夢を見た。
そばには古い井戸があった。
「わあ!」
跳び起きてただの夢だと確認する。
(夢か……。今のはいったい……)
汗をかきながら嫌な夢のことを思った。
朝起きて塔子さんにおはようと言いながら朝ご飯を食べる。そして休日だが出かける。何となくそうしたかったのだ。
「カイに訊いてみるかな……」
ぽつりと夏目が呟く。
「……名取さんが言っていたこと?」
「ああ。このままもやもやしているよりいいと思ってさ」
「そうねえ……。このままだと確かに良くないから訊くのは良いけど……。どうやって訊きだす? 妖ですかって?」
「……それは……」
違ったら変な人確定だ。
夏目は悩んでいるようだ。
美結花も悩む。切り出すのは難しいのだ。
考えつつ、途中で飲み物を買って家電量販店のテレビをつい見てしまう。
そこに知っている人が映っていたからだ。
『──今度車を買うんです。安いけど燃費が良くて頑丈なやつ』
どうやらCMのようだ。
そこに名取が映っていて、宣伝をしている。
「あはははは! 名取さん……あははは…本当に芸能人だったんだな!」
「あははははは! 本当ね! あはははは……テレビに映っているのを見たらそう思えてきたわ……」
その様子がおかしくて思わず笑ってしまう。
「笑うなんてひどいな」
夏目たちと笑っているとそんな声がかかった。
「やあ、夏目、美結花。話があるんだ。どうだい? こんど一緒に海でも見に行くかい?」
さっきのCMのセリフと共に名取が現れた。
胡散臭いきらきらオーラを巻き散らかしているせいで周りの女性が騒がしい。
「「行きません」」
二人はきっぱりと断った。
佐貝が驚いたように言った。
「佐貝でも感じなかったんだ……。感知能力落ちているんじゃないの?」
「馬鹿いいなさい! あんなの感じ取れるわけないでしょ!? よっぽど大物なのよ……」
佐貝は悔しそうな顔をした。
妖だと見抜けなかったのがよっぽど悔しいらしい。
「だいたいいつもあなたといるから鼻が鈍ったのよ!」
「わ、私のせいにしないでよ~~!!」
一人と一匹はしばらくぎゃーぎゃーと言い合っていた。
「はーはーはー。それにしても人に交じって生きているなんて……。混ざって遊びたかったのかしら……」
言い合いをして息切れをしながらカイのことに想いを馳せる。
「さあね。知らないわ。ただ時には妖と人の価値観は違うもの。あんまり思いを寄せるんじゃないよ」
佐貝はそう忠告をする。
「でも……」
カイは人に何もしていない。ただ交じっているだけだ。
「もう……。この間の速水の件を忘れたわけじゃないでしょ? あれも人と関わりたいがために大事なものをとっていった。それくらい違うの」
「分かってる……。でも本当に退治されるべきものなのかな……」
カイは普通の子に視えた。
それくらい人に混ざっていたのだ。
だからこそ何もしていないのに祓ってもいいのか分からなくなったのだ。
「ふう……。忠告はしたわよ。おやすみ」
「うん、おやすみ」
美結花は眠りに落ちた。
すると『こっちへこい』と誰かが呼ぶ夢を見た。
そばには古い井戸があった。
「わあ!」
跳び起きてただの夢だと確認する。
(夢か……。今のはいったい……)
汗をかきながら嫌な夢のことを思った。
朝起きて塔子さんにおはようと言いながら朝ご飯を食べる。そして休日だが出かける。何となくそうしたかったのだ。
「カイに訊いてみるかな……」
ぽつりと夏目が呟く。
「……名取さんが言っていたこと?」
「ああ。このままもやもやしているよりいいと思ってさ」
「そうねえ……。このままだと確かに良くないから訊くのは良いけど……。どうやって訊きだす? 妖ですかって?」
「……それは……」
違ったら変な人確定だ。
夏目は悩んでいるようだ。
美結花も悩む。切り出すのは難しいのだ。
考えつつ、途中で飲み物を買って家電量販店のテレビをつい見てしまう。
そこに知っている人が映っていたからだ。
『──今度車を買うんです。安いけど燃費が良くて頑丈なやつ』
どうやらCMのようだ。
そこに名取が映っていて、宣伝をしている。
「あはははは! 名取さん……あははは…本当に芸能人だったんだな!」
「あははははは! 本当ね! あはははは……テレビに映っているのを見たらそう思えてきたわ……」
その様子がおかしくて思わず笑ってしまう。
「笑うなんてひどいな」
夏目たちと笑っているとそんな声がかかった。
「やあ、夏目、美結花。話があるんだ。どうだい? こんど一緒に海でも見に行くかい?」
さっきのCMのセリフと共に名取が現れた。
胡散臭いきらきらオーラを巻き散らかしているせいで周りの女性が騒がしい。
「「行きません」」
二人はきっぱりと断った。
