夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第十九話 人に交じって生きる妖
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「貴志、何か気配を感じない?」
「ああ。気配を感じる。それにカイにあった時に箱の中にいたんだ。その箱から出られなかったって言っていたけど鍵なんてなかったんだ」
「! じゃあ今追っているそいつが……!」
美結花の顔が険しくなる。
追っている人はとても足が速かった。
(曲がった……!)
後を追うために角を曲がるとその人がいた。
「「!!」」
夏目と美結花は驚く。
知っている人だったからだ。
「──やれやれ。今回は君たちを巻き込まないようにしていたのに。君たちの方から飛び込んでくるとは……」
ため息をつきながらその人は言った。
「…名取さん!?」
「え!? 名取さん!?」
妖祓い人の名取周一がそこにいた。
仕事を何回か手伝わされたこともあった。
「なぜ名取さんがここに……?」
美結花は疑問に思った。
忙しい彼がなぜここにいるのだろう。
「ひょっとしてカイをつけてたのは名取さんですか!?」
「そうだよ」
「なぜです!?」
「どうしてです!?」
カイをつけてた相手だと知って思わず理由を聞いてしまう。
「夏目、美結花。あの子には近づかない方が良い」
「──どういうことです?」
「──なぜです?」
顔が思わず険しくなる。
名取さんに近づくなと言われる理由が分からない。
「わからないかい? あの子は「妖」だ。人に化けて普通の人間のふりをしていられるほどの力を持った妖だ。私はあれを退治するために来たんだよ」
名取の言葉に美結花は頭が真っ白になった。
(普通の人間のように見えたあの子が妖!?)
「あの子が…カイが妖ってそんな……」
夏目は衝撃から復活したようだった。
「とにかくあの子から手を引くんだ。夏目、美結花」
言い聞かせるように名取は言った。
「手を引けって……カイを退治するってどういうことです!?」
「そのままの意味だよ。君たちとは喧嘩したくないんだ。この件には構わないでくれ」
「そんな……」
美結花はなんて言えばいいのか分からなかった。
「名取さん」
「しっ。後日話すよ。今は時間がない。アレが来る」
名取に話しかけようとした夏目を黙らせて名取は向こう側を見た。
「アレって……」
美結花がようやく口を開いたが、名取は人差し指を当てて黙らせた。
「アレには私のことを話してはいけないよ。いいかい、夏目、美結花。アレが妖だと気づかないふりをしてやり過ごし、以後近づかないことだ。いいね」
「名取さん」
「待って……!」
もっと話したい事があったのに名取は去っていった。
「「…………」」
後に残された二人は顔を見合わせて黙り込んだ。
「ああ。気配を感じる。それにカイにあった時に箱の中にいたんだ。その箱から出られなかったって言っていたけど鍵なんてなかったんだ」
「! じゃあ今追っているそいつが……!」
美結花の顔が険しくなる。
追っている人はとても足が速かった。
(曲がった……!)
後を追うために角を曲がるとその人がいた。
「「!!」」
夏目と美結花は驚く。
知っている人だったからだ。
「──やれやれ。今回は君たちを巻き込まないようにしていたのに。君たちの方から飛び込んでくるとは……」
ため息をつきながらその人は言った。
「…名取さん!?」
「え!? 名取さん!?」
妖祓い人の名取周一がそこにいた。
仕事を何回か手伝わされたこともあった。
「なぜ名取さんがここに……?」
美結花は疑問に思った。
忙しい彼がなぜここにいるのだろう。
「ひょっとしてカイをつけてたのは名取さんですか!?」
「そうだよ」
「なぜです!?」
「どうしてです!?」
カイをつけてた相手だと知って思わず理由を聞いてしまう。
「夏目、美結花。あの子には近づかない方が良い」
「──どういうことです?」
「──なぜです?」
顔が思わず険しくなる。
名取さんに近づくなと言われる理由が分からない。
「わからないかい? あの子は「妖」だ。人に化けて普通の人間のふりをしていられるほどの力を持った妖だ。私はあれを退治するために来たんだよ」
名取の言葉に美結花は頭が真っ白になった。
(普通の人間のように見えたあの子が妖!?)
「あの子が…カイが妖ってそんな……」
夏目は衝撃から復活したようだった。
「とにかくあの子から手を引くんだ。夏目、美結花」
言い聞かせるように名取は言った。
「手を引けって……カイを退治するってどういうことです!?」
「そのままの意味だよ。君たちとは喧嘩したくないんだ。この件には構わないでくれ」
「そんな……」
美結花はなんて言えばいいのか分からなかった。
「名取さん」
「しっ。後日話すよ。今は時間がない。アレが来る」
名取に話しかけようとした夏目を黙らせて名取は向こう側を見た。
「アレって……」
美結花がようやく口を開いたが、名取は人差し指を当てて黙らせた。
「アレには私のことを話してはいけないよ。いいかい、夏目、美結花。アレが妖だと気づかないふりをしてやり過ごし、以後近づかないことだ。いいね」
「名取さん」
「待って……!」
もっと話したい事があったのに名取は去っていった。
「「…………」」
後に残された二人は顔を見合わせて黙り込んだ。
