夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第十九話 人に交じって生きる妖
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「あ、見て。門のところに小学生が」
「本当だ。可愛い。誰か待っているのかな」
そんな会話が美結花のもとに聞こえてくる。
ふと外を見るとカイがいた。
カイを見ていると視線が合い、彼はにっこりと笑ってくれた。
美結花もつられて笑う。
(あの子を守ってやりたいな……。私でも守れるのかな……)
そうしたらいつの間にかできた大切なものを守れるのではないかと思った。
だから学校の送り迎えをした。
カイが狙われているというので警戒してのことだ。
「タキが作り方教えてくれたから……。お礼だ」
カイが花冠を作ってくれた。
「あ、ありがとう……」
その心がうれしかった。
(なごむな~)
三人は癒された。
「カイ。そろそろ何があったか話してくれないか」
夏目がちらりと後ろを見た後、切り出した。
美結花も後ろを見る。確かに何か後ろにいる気がした。
「え……」
急に言われたカイは戸惑っているようだった。
しばらく考え込んだが話すことを決めたように顔を上げた。
2週間前から何かの視線を感じたという。
「電柱の後ろに人影を見たけどただの変質者か何かだろうとあまりに気にしていなかったんだ」
「いやそこは気にしていこうな」
「そうよ。何かあったら大変でしょ」
夏目と美結花は突っ込んだ。
「でもだんだんその何かが俺を捕まえようとしている気がしたんだ」
そして夏目と出会った日に廃屋に逃げ込んで箱に隠れたのだという。そしたら出られなくなって、夏目と出会ったのだという。
「そうだったのね……」
夏目によるとカイは箱に入っていたという。それなら言っていることは事実だろう。
美結花は納得する一方夏目は何か考えているようだった。
「……?」
不思議そうに考え込んでいる夏目を美結花はみた。
「危ない!」
そのまま歩いているとカイが夏目を押した。
「わ!」
「な、何!?」
戸惑っているとすぐ横を斧が突き刺さる。
「……!!」
美結花はぞっとした。まぎれもなく殺意があった。
「カイ君! 夏目君! 美結花ちゃん」
タキが異変に気づいて声をかけてくる。
美結花はそれに反応するどころではなかった。
目の前に大きな斧を持った妖がいるからだ。
カイを守ろうと妖を睨みつけて前に出る。
「どうかしたの……?」
異様な三人に戸惑ったように多軌が声をかける。
(透には視えていない……。だけどこの子はさっき貴志を庇った……)
視えるのだ。カイには妖が。
「カイ、お前にはあれが視えるんだな!?」
「あの大きな斧の妖が視えるのね!?」
「……夏目? 美結花……?」
カイが驚く。
「ナツメとミユカにもあれが視えるのか……?」
(やっぱり……!)
自分たちと同じだ。ただそのことに驚いている暇はなかった。
妖が斧を持って襲い掛かってきたからだ。
「! タキ、妖がここにいる! 俺たちはカイを連れて逃げるからお前も反対方向に逃げろ!」
「透! 逃げ切って!」
いうが早いが二人はカイを連れて逃げる。
「え!? 夏目君!? 美結花ちゃん!?」
多軌は背中を見送るしかなかった。
「ああ……。私は何もできないなんて……」
悔しそうに多軌は呟いた。
「本当だ。可愛い。誰か待っているのかな」
そんな会話が美結花のもとに聞こえてくる。
ふと外を見るとカイがいた。
カイを見ていると視線が合い、彼はにっこりと笑ってくれた。
美結花もつられて笑う。
(あの子を守ってやりたいな……。私でも守れるのかな……)
そうしたらいつの間にかできた大切なものを守れるのではないかと思った。
だから学校の送り迎えをした。
カイが狙われているというので警戒してのことだ。
「タキが作り方教えてくれたから……。お礼だ」
カイが花冠を作ってくれた。
「あ、ありがとう……」
その心がうれしかった。
(なごむな~)
三人は癒された。
「カイ。そろそろ何があったか話してくれないか」
夏目がちらりと後ろを見た後、切り出した。
美結花も後ろを見る。確かに何か後ろにいる気がした。
「え……」
急に言われたカイは戸惑っているようだった。
しばらく考え込んだが話すことを決めたように顔を上げた。
2週間前から何かの視線を感じたという。
「電柱の後ろに人影を見たけどただの変質者か何かだろうとあまりに気にしていなかったんだ」
「いやそこは気にしていこうな」
「そうよ。何かあったら大変でしょ」
夏目と美結花は突っ込んだ。
「でもだんだんその何かが俺を捕まえようとしている気がしたんだ」
そして夏目と出会った日に廃屋に逃げ込んで箱に隠れたのだという。そしたら出られなくなって、夏目と出会ったのだという。
「そうだったのね……」
夏目によるとカイは箱に入っていたという。それなら言っていることは事実だろう。
美結花は納得する一方夏目は何か考えているようだった。
「……?」
不思議そうに考え込んでいる夏目を美結花はみた。
「危ない!」
そのまま歩いているとカイが夏目を押した。
「わ!」
「な、何!?」
戸惑っているとすぐ横を斧が突き刺さる。
「……!!」
美結花はぞっとした。まぎれもなく殺意があった。
「カイ君! 夏目君! 美結花ちゃん」
タキが異変に気づいて声をかけてくる。
美結花はそれに反応するどころではなかった。
目の前に大きな斧を持った妖がいるからだ。
カイを守ろうと妖を睨みつけて前に出る。
「どうかしたの……?」
異様な三人に戸惑ったように多軌が声をかける。
(透には視えていない……。だけどこの子はさっき貴志を庇った……)
視えるのだ。カイには妖が。
「カイ、お前にはあれが視えるんだな!?」
「あの大きな斧の妖が視えるのね!?」
「……夏目? 美結花……?」
カイが驚く。
「ナツメとミユカにもあれが視えるのか……?」
(やっぱり……!)
自分たちと同じだ。ただそのことに驚いている暇はなかった。
妖が斧を持って襲い掛かってきたからだ。
「! タキ、妖がここにいる! 俺たちはカイを連れて逃げるからお前も反対方向に逃げろ!」
「透! 逃げ切って!」
いうが早いが二人はカイを連れて逃げる。
「え!? 夏目君!? 美結花ちゃん!?」
多軌は背中を見送るしかなかった。
「ああ……。私は何もできないなんて……」
悔しそうに多軌は呟いた。
