夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第十九話 人に交じって生きる妖
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「……とにかく謝ったからな。もうほっといてくれ」
カイはそう言って地面にへたり込む。
(ん?)
へたり込んだときに足首をかばっているような気がしたので美結花は首を傾げた。
「どうした?」
夏目も気づいたようでカイに訊いた。
「! 別にどうもしない」
カイは意地を張る。
「おい……」
「良いからあっち行けって言ってるだろ!」
カイはなおも意地をはって追い払おうとする。
「いつまで意地張ってんだ! 大変なことになってからじゃ遅いんだぞ!」
夏目が怒鳴るとカイはびくりと震えた。
「貴志」
おびえていると咎めるような声が出る。
「怒鳴ってごめんな」
言い過ぎたと思ったのか夏目が謝る。
「足首軽くひねったのね。数日で良くなるわ」
多軌が足首を確かめていった。
「乗れ」
夏目がおんぶしようとしゃがむ。
「え、嫌だ……」
カイが拒否するもじろりと夏目に睨まれて渋々と乗った。
美結花たちはそのままカイの家まで送ることにした。
グスン
カイのなく声が聞こえる。
美結花はどうやって彼を慰めようか困ってしまった。
(人相手にはどうやって慰めればいいのか分からないわ……。妖相手だったら勝手が分かるのに……)
ふとそんなことを考えていると後ろの方で何か音がした。
ちらりと視線を向けるが、何もいない。
(気のせい……?)
「…こんな迷惑をかける気はなかったんだ」
カイは泣きながらそう言った。
「…見かけたら右手に怪我をしていたから。ひょっとして俺を助けたせいで俺を狙っている奴に襲われたんじゃないかと思ったんだ。それに関係のなかった子も巻き込んでしまったし……。…だから…今度は俺が守らなくちゃと思ってつけてきたんだ」
カイはなぜつけてきたのかを教えてくれた。
「そうか。…ありがとう」
夏目はお礼を言った。
「ありがとうね」
美結花もお礼を言った。
やがてカイの家についた。
そこは大きくて誰も帰っていないようだった。
「じゃあな」
そう言って恥ずかしそうに家の中に入ってしまう。
(悪い子じゃないのよね)
微笑まし気な気持ちで見てしまう。
「俺、守らなくちゃと言われたのはじめてだ」
「あ、私も初めてだわ」
「何!? お前私をなんだと思っとるんだ」
「そうよ! 私をなんだと思ってるの!」
ニャンコ先生と佐貝が憤慨する。用心棒としてのプライドがあるらしい。
「私にもできることは協力させてね」
「ありがとう、タキ」
「透、ありがとう」
二人はお礼を言った。
そして美結花たちは歩いていく中で多軌と別れた。
別れた後、後ろを見ると斧を持った妖がいた。
視られていることに気づくとさっと隠れてしまう。
「みたか。先生」
「佐貝、視た?」
「ああ、あの妖、だいぶ腹が減っているようだぞ」
「そろそろ限界ってところかしらね」
「……カイのこと狙っているのか?」
「だろうな、あのガキ。何かうまそうなにおいがする。しかし放っておけ。あの妖はしょせん小物だ」
「私たちにとって相手にすらならないわね」
「え、でもさっき手を切られたけど……」
「そうそう。小物ったってさっき手を俺は切られたぞ」
二人は怪我した手を見せる。
「何!? お前が喰われて友人帳が手に入るのは大歓迎だが、あんな小物に私のものを傷つけられるのは微妙だ! 分かるか。夏目。この微妙さが」
「なんですって!? 約束が早まるのは結構だけど、他のものに傷つけられるのは腹が立つわね……! 分かる!? この腹立たしさが!」
「はいはい」
「はいはい、わかりますよー」
憤慨する二匹に適当に返事する夏目と美結花だった。
カイはそう言って地面にへたり込む。
(ん?)
へたり込んだときに足首をかばっているような気がしたので美結花は首を傾げた。
「どうした?」
夏目も気づいたようでカイに訊いた。
「! 別にどうもしない」
カイは意地を張る。
「おい……」
「良いからあっち行けって言ってるだろ!」
カイはなおも意地をはって追い払おうとする。
「いつまで意地張ってんだ! 大変なことになってからじゃ遅いんだぞ!」
夏目が怒鳴るとカイはびくりと震えた。
「貴志」
おびえていると咎めるような声が出る。
「怒鳴ってごめんな」
言い過ぎたと思ったのか夏目が謝る。
「足首軽くひねったのね。数日で良くなるわ」
多軌が足首を確かめていった。
「乗れ」
夏目がおんぶしようとしゃがむ。
「え、嫌だ……」
カイが拒否するもじろりと夏目に睨まれて渋々と乗った。
美結花たちはそのままカイの家まで送ることにした。
グスン
カイのなく声が聞こえる。
美結花はどうやって彼を慰めようか困ってしまった。
(人相手にはどうやって慰めればいいのか分からないわ……。妖相手だったら勝手が分かるのに……)
ふとそんなことを考えていると後ろの方で何か音がした。
ちらりと視線を向けるが、何もいない。
(気のせい……?)
「…こんな迷惑をかける気はなかったんだ」
カイは泣きながらそう言った。
「…見かけたら右手に怪我をしていたから。ひょっとして俺を助けたせいで俺を狙っている奴に襲われたんじゃないかと思ったんだ。それに関係のなかった子も巻き込んでしまったし……。…だから…今度は俺が守らなくちゃと思ってつけてきたんだ」
カイはなぜつけてきたのかを教えてくれた。
「そうか。…ありがとう」
夏目はお礼を言った。
「ありがとうね」
美結花もお礼を言った。
やがてカイの家についた。
そこは大きくて誰も帰っていないようだった。
「じゃあな」
そう言って恥ずかしそうに家の中に入ってしまう。
(悪い子じゃないのよね)
微笑まし気な気持ちで見てしまう。
「俺、守らなくちゃと言われたのはじめてだ」
「あ、私も初めてだわ」
「何!? お前私をなんだと思っとるんだ」
「そうよ! 私をなんだと思ってるの!」
ニャンコ先生と佐貝が憤慨する。用心棒としてのプライドがあるらしい。
「私にもできることは協力させてね」
「ありがとう、タキ」
「透、ありがとう」
二人はお礼を言った。
そして美結花たちは歩いていく中で多軌と別れた。
別れた後、後ろを見ると斧を持った妖がいた。
視られていることに気づくとさっと隠れてしまう。
「みたか。先生」
「佐貝、視た?」
「ああ、あの妖、だいぶ腹が減っているようだぞ」
「そろそろ限界ってところかしらね」
「……カイのこと狙っているのか?」
「だろうな、あのガキ。何かうまそうなにおいがする。しかし放っておけ。あの妖はしょせん小物だ」
「私たちにとって相手にすらならないわね」
「え、でもさっき手を切られたけど……」
「そうそう。小物ったってさっき手を俺は切られたぞ」
二人は怪我した手を見せる。
「何!? お前が喰われて友人帳が手に入るのは大歓迎だが、あんな小物に私のものを傷つけられるのは微妙だ! 分かるか。夏目。この微妙さが」
「なんですって!? 約束が早まるのは結構だけど、他のものに傷つけられるのは腹が立つわね……! 分かる!? この腹立たしさが!」
「はいはい」
「はいはい、わかりますよー」
憤慨する二匹に適当に返事する夏目と美結花だった。
