夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第十九話 人に交じって生きる妖
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「あの子、気になる事を言っていたんだよな……」
「うん?」
学校からの帰り道、気になる事を夏目が言った。
「お化けみたいなものに追いかけまわされているって言っていたからさ……」
確かに伝え聞いた内容ではそのようなことをカイという少年は言っていたという。
「もしかしたら妖が視えるんじゃないかなって……」
「私たちみたいに?」
「ああ」
「そうねえ……」
お化けみたいなものに追いかけまわされていると言っていたことからも可能性は考えられると思った。
『ブツブツ……』
「!?」
ふと自分たち以外の声が聞こえて立ち止まってしまう。
『……喰ってやる……喰ってやるぞ。あの子供……。きっとうまいに違いない……』
角が生えた妖がそんなことを呟きながら木の下にいた。
こっそり茂みから覗いていると目があってしまった。
「わっ!」
「きゃ!」
そして二人の手をはじいて去っていった。
「逃げたか……でも子供って……」
「……貴志の話にあった子のこと……?」
二人は角の妖が去った方向をしばらく見つめていた。
「夏目君? 美結花ちゃん?」
「「!?」」
二人は急に声をかけられて肩を震わせる。
「……なんだ。タキか……」
「……透ね……。よかった……」
知っている人だったのでほっとした。
「何しているの? 夏目君、美結花ちゃん」
「「ん?」」
二人は首をかしげる。
「早くここから離れよう」
多軌は急いでここから夏目と美結花を離そうとする。
「タ、タキ? 何なんだ?」
「急にどうしたの……?」
「書物で読んだことあるの。この藪辺りは妖を引き寄せるんだって。夏目君や美結花ちゃんみたいに視えてしまう人がこんなところにいたら大変よ」
そう言って藪から遠ざける。
「現に血が出ているわ。見られたら大変なことになる」
そう言って二人の手を示す。
「え……うわあ!?」
「ぎゃあ! さっきの妖のせい!?」
手から血が出ているのを見て悲鳴を上げた。
多軌は妖を素質のあるものに見せる陣を持つ少女だ。
最近、美結花たちの周りには妖を視るという秘密を知る人が多い気がしている。
うっすらと影を感じる田沼、多軌と同じ鏡に映る妖を視ることができる陣の持ち主である速水、妖を視ることができ、俳優と妖祓いの二足の草鞋で仕事をする名取、同じく妖祓いで大学生とモデルと3つの顔を持つ水崎と増えている。
「そう言えばあの人、最近ちょっかいを出しに来ないな……。飽きられたかな……」
「あ~。そう言えば水崎さんもだわ……」
誰のことを言っているのか分かった美結花は水崎の名を呟く。
「ん?」
手当てをしてくれる多軌は誰のことを言っているのか分からなかったようだった。
(貴志が話す男の子も妖が視えるんだったら話してみたいな……)
手当てを受けながらそんなことを思った。
「うん?」
学校からの帰り道、気になる事を夏目が言った。
「お化けみたいなものに追いかけまわされているって言っていたからさ……」
確かに伝え聞いた内容ではそのようなことをカイという少年は言っていたという。
「もしかしたら妖が視えるんじゃないかなって……」
「私たちみたいに?」
「ああ」
「そうねえ……」
お化けみたいなものに追いかけまわされていると言っていたことからも可能性は考えられると思った。
『ブツブツ……』
「!?」
ふと自分たち以外の声が聞こえて立ち止まってしまう。
『……喰ってやる……喰ってやるぞ。あの子供……。きっとうまいに違いない……』
角が生えた妖がそんなことを呟きながら木の下にいた。
こっそり茂みから覗いていると目があってしまった。
「わっ!」
「きゃ!」
そして二人の手をはじいて去っていった。
「逃げたか……でも子供って……」
「……貴志の話にあった子のこと……?」
二人は角の妖が去った方向をしばらく見つめていた。
「夏目君? 美結花ちゃん?」
「「!?」」
二人は急に声をかけられて肩を震わせる。
「……なんだ。タキか……」
「……透ね……。よかった……」
知っている人だったのでほっとした。
「何しているの? 夏目君、美結花ちゃん」
「「ん?」」
二人は首をかしげる。
「早くここから離れよう」
多軌は急いでここから夏目と美結花を離そうとする。
「タ、タキ? 何なんだ?」
「急にどうしたの……?」
「書物で読んだことあるの。この藪辺りは妖を引き寄せるんだって。夏目君や美結花ちゃんみたいに視えてしまう人がこんなところにいたら大変よ」
そう言って藪から遠ざける。
「現に血が出ているわ。見られたら大変なことになる」
そう言って二人の手を示す。
「え……うわあ!?」
「ぎゃあ! さっきの妖のせい!?」
手から血が出ているのを見て悲鳴を上げた。
多軌は妖を素質のあるものに見せる陣を持つ少女だ。
最近、美結花たちの周りには妖を視るという秘密を知る人が多い気がしている。
うっすらと影を感じる田沼、多軌と同じ鏡に映る妖を視ることができる陣の持ち主である速水、妖を視ることができ、俳優と妖祓いの二足の草鞋で仕事をする名取、同じく妖祓いで大学生とモデルと3つの顔を持つ水崎と増えている。
「そう言えばあの人、最近ちょっかいを出しに来ないな……。飽きられたかな……」
「あ~。そう言えば水崎さんもだわ……」
誰のことを言っているのか分かった美結花は水崎の名を呟く。
「ん?」
手当てをしてくれる多軌は誰のことを言っているのか分からなかったようだった。
(貴志が話す男の子も妖が視えるんだったら話してみたいな……)
手当てを受けながらそんなことを思った。
